今日は久々に銃の話ですが、映画の「007ジェームズ・ボンド」の愛用銃と言えば、「ワルサーPPK 」ですが、「ロシアより愛を込めて」でジェームズ・ボンドが使用した銃がもう一つの有ります。
これがまた衝撃的と言ったら大袈裟かも知れませんが、この銃、初めて見た時、映画の為に作った架空の銃かと思っていました。
分解組み立てが出来、小型軽量、さらに水に浮くというすごい物。
この銃、AR-7と言うアメリカのアーマライト社が1950年に開発した物で、実際に有る銃で
本来は戦闘機のサバイバル用品の中に入れられるように設計された物でした。
そんな銃ですが、モデルガンとして大昔に発売されていました。
これです。
これがパッケージ。
メーカーは「ウエスタンアームズ」です。
中身は、
カートリッジが別に保管していたら何処に片付けたか分からなくなってありませんが、説明書は有ります。
肝心な本体ですが、
こんな物です。
これってストックだけ?
と思いますが、
ストックのゴムパッドを外すと、中に機関部や銃身が入っています。
このような穴があり、ここに全てのパーツが入っています。
中身を取り出すと、
これだけの物が入っています。
これが機関部。
これが銃身ですが、これはプラスチック製のモデルガンなので、BB弾の発射は出来ません。
銃身に金属の板が入っていて弾丸の発射ができないようになっています。
これを組み立てると、
こんな形になります。
ジェームズ・ボンドが使用していた銃ですが、スコープがありません。
これはモデルガンなので専用の薬莢に専用の火薬を装填して、発火、ブローバック、薬莢の自動廃棄が楽しめます。
まだ一度も火薬を使用したことがないので、作動は分かりません。
でも、ボルトの作動はスムーズです。
これがマガジンですが、22口径の弾なので小さいですね。
銃身に22LONG RIFLE ONLYと刻印されている通り、22口径(5、56ミリ)です。
余談ですが、1966年に始まったベトナム戦争でアメリカ軍は、新型のライフルを採用しましたが、そのライフルが「ゴルゴ13」の愛用銃「M16」です。
この「M16」も「AR-7」を開発した「アーマライト社」ですので、ベトナムでアメリカ軍に採用された「M16」と勘違いされ、「M16」が水に浮くとか、メンテナンスしなくても撃てるとか、変な勘違いが起きて、戦場で銃が動かなくなるトラブルが起きたそうです。
「M16」は水に漬けて撃つと爆発します。
水に浮くことは有りません。
ゴルゴ13で「アーマライトM16」と呼んでますが、これは間違いで、アーマライトと呼ぶのなら「AR-15」と呼ぶべきです。
「M16」と言うのは、AR-15が米軍に正式採用された時の呼び名です。
米軍に対して生産納品していたのは、アーマライト社では無くコルト社でしたので、「コルトM16」と呼ぶべきです。
アーマライト社は元々航空機の設計製作の会社なので、銃の生産能力が無いので、のちにコルト社にライセンスを渡して生産されました。
AR-7ものちに「チャーターアームズ」がライセンス生産していて、今現在も生産されているそうです。
同じような時期にこのAR-7とM16が混同されて報道されてしまったようです。
そんなエピソードの銃なんです。
こんな個性的な銃をモデル化したウエスタンアームズに拍手したいと思います。
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