NODA・MAP第七回公演
「パンドラの鐘」
'99年11月6日(土)~12月26日(日) 東京・世田谷パブリックシアター
作・演出:野田秀樹
出演:堤真一、天海祐希、富田靖子、古田新太、松尾スズキ、
銀粉蝶、入江雅人、八嶋智人、明楽哲典、春海四方、
戸谷昌弘、野田秀樹 他
演劇を見始めて、野田秀樹や蜷川幸雄に出会った人であれば
遅かれ早かれ、かならずぶち当たるだろうこの作品。
堤さんと天海さんの演技が見たくて、DVD見始めたら引きずりこまれました。
ミズヲの“ヲ”は“オ”ではない。
「水を・・・水を・・・」と水を求める人の声が、そのまま彼の名前になったのだから。
ミズヲは人を埋めて差し上げる為に未来から古代に来た、人間だったんだ。
『・・・この王国は、狂気も敗北も隠し続けることで守られてきた。
けれども、パンドラの鐘の音は、すべてをあからさまにする。
だからその音色に耳をかさなくてはいけない。
たとえそれが、滅びることを知らせる音色だとしても、
その鐘の音を聞く勇気をお持ちなさい。』
ヒメ女の台詞の抜粋です。こんな台詞のある戯曲を書いて上演してしまう野田秀樹は凄いとしか言い様がない・・・
パンドラの鐘の音を聞くことは死者の存在と受け入れること。
それをしなければ、正常な王国はありえない。
受け入れることを拒否し続けるヒイバアのような存在が、
王国の裏にあることはとても大きい。
やっぱり野田さんは天才です。
天才なんて言う言葉には収まりきらないほどの才能の持ち主。
にしてもなんで野田さんは、決して結ばれることのない二人のラブストーリーを書くんだろう。
耳男と夜長姫、英と才谷、芙蓉とメルス(スルメ)・・・
余計切ないじゃない。
悔しいけれど、だからまた良いんだけど。
野田さんが伝えたいことに、そのラブストーリー(っていうとまた陳腐なんだけど)が
合わさっていくことで、物語がより深く面白くなる。
結局、好きなんだよな私、ベタベタな恋愛話が。
ミズヲが鐘に寄り添い目を閉じるところで、舞台は幕を閉じる。
きっとヒメ女も鐘の中で、ミズヲに寄り添っていた。
鐘を挟んで寄り添う二人の姿が最後、見えたような気がしました。
野田地図第9回公演の『オイル』はこの『パンドラの鐘』の続きのような話だと聞くけれど、
パンドラの中のタマキに重点を置いた話なんじゃないかと思いましたね。
私達みんなタマキみたいなもんだし。
タマキに対する問題提起が、強く現れたのが『オイル』のような気がします。
『パンドラの鐘』という演劇的事件があった、99年。
私は小学6年生ぐらいだったわけで、当然、生では見ていません。チクショー!!(笑)
演劇なんてものも見たことなかったですよ。
でも、野田ファン、堤ファンとしての執念の賜物としてチラシだけは持ってます。

・・・若っっ。
特に松尾さん、若っっっ。
&
ランキング参加中です!
天海さんが、心なしか常盤貴子さんに見えた方w、よろしかったら押してやってください。
「パンドラの鐘」
'99年11月6日(土)~12月26日(日) 東京・世田谷パブリックシアター
作・演出:野田秀樹
出演:堤真一、天海祐希、富田靖子、古田新太、松尾スズキ、
銀粉蝶、入江雅人、八嶋智人、明楽哲典、春海四方、
戸谷昌弘、野田秀樹 他
演劇を見始めて、野田秀樹や蜷川幸雄に出会った人であれば
遅かれ早かれ、かならずぶち当たるだろうこの作品。
堤さんと天海さんの演技が見たくて、DVD見始めたら引きずりこまれました。
ミズヲの“ヲ”は“オ”ではない。
「水を・・・水を・・・」と水を求める人の声が、そのまま彼の名前になったのだから。
ミズヲは人を埋めて差し上げる為に未来から古代に来た、人間だったんだ。
『・・・この王国は、狂気も敗北も隠し続けることで守られてきた。
けれども、パンドラの鐘の音は、すべてをあからさまにする。
だからその音色に耳をかさなくてはいけない。
たとえそれが、滅びることを知らせる音色だとしても、
その鐘の音を聞く勇気をお持ちなさい。』
ヒメ女の台詞の抜粋です。こんな台詞のある戯曲を書いて上演してしまう野田秀樹は凄いとしか言い様がない・・・
パンドラの鐘の音を聞くことは死者の存在と受け入れること。
それをしなければ、正常な王国はありえない。
受け入れることを拒否し続けるヒイバアのような存在が、
王国の裏にあることはとても大きい。
やっぱり野田さんは天才です。
天才なんて言う言葉には収まりきらないほどの才能の持ち主。
にしてもなんで野田さんは、決して結ばれることのない二人のラブストーリーを書くんだろう。
耳男と夜長姫、英と才谷、芙蓉とメルス(スルメ)・・・
余計切ないじゃない。
悔しいけれど、だからまた良いんだけど。
野田さんが伝えたいことに、そのラブストーリー(っていうとまた陳腐なんだけど)が
合わさっていくことで、物語がより深く面白くなる。
結局、好きなんだよな私、ベタベタな恋愛話が。
ミズヲが鐘に寄り添い目を閉じるところで、舞台は幕を閉じる。
きっとヒメ女も鐘の中で、ミズヲに寄り添っていた。
鐘を挟んで寄り添う二人の姿が最後、見えたような気がしました。
野田地図第9回公演の『オイル』はこの『パンドラの鐘』の続きのような話だと聞くけれど、
パンドラの中のタマキに重点を置いた話なんじゃないかと思いましたね。
私達みんなタマキみたいなもんだし。
タマキに対する問題提起が、強く現れたのが『オイル』のような気がします。
『パンドラの鐘』という演劇的事件があった、99年。
私は小学6年生ぐらいだったわけで、当然、生では見ていません。チクショー!!(笑)
演劇なんてものも見たことなかったですよ。
でも、野田ファン、堤ファンとしての執念の賜物としてチラシだけは持ってます。

・・・若っっ。
特に松尾さん、若っっっ。



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