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9/20 魔界転生

2006-09-21 00:34:20 | 舞台感想
2006年9月20日『魔界転生』@新橋演舞場

原作:山田風太郎
脚本・演出:G2
出演:中村橋之助、成宮寛貴、藤谷美紀、馬渕英俚可、遠藤久美子、
   六平直政、山本亨、千葉哲也、升毅、西岡徳馬、笠原浩夫、 田尻茂一、及川直紀

私、どんな芝居でもほぼ100%パンフレットは買うんですね。
でも今日は買いませんでした。
そういうことさ。

これ以上続けたら、非難の嵐だぜ。
でもちょっと書いちゃうぜ。
これだけのキャストを揃えておきながら、なぜ??
徳馬さーん!山本さーん!六平さーん!・・・・・・うん。
一等席12600円で今日見ていたら私、本当に怒っただろうな。
三階A席で見たから、許せた。いや許せない。やっぱ許すか、しょうがない。

ツッコミどころ満載。
木の上にいたんなら、弟子が襲われる前に助けてあげればいいじゃない。
台詞で「天草四郎は刀では死なぬ!!」とか言ってなかったっけ?
なのに、女に刀で刺されて致命傷??

うわぁぁぁぁ!!!!わけわからんっ!!!!

はぁ、イライラした。
一度どっかにツッコミ入れたくなっちゃったら、私はもうダメです。

(私の中では)話の展開に全く望みが持てなくなったので、
内田滋君とか見て楽しんでました。『恋の骨折り損』が楽しみです。
着実にいい役者さんになるだろうな、内田滋。

気持ちが観客に伝わってくるような魅力的な登場人物がいません。
殺陣もなんかイマイチです。橋之助さんはカッコいいんだけど、敵があっさり死にすぎ。
宮本武蔵も二刀流を披露しないまま死にました。
成宮君は妖艶さも漂い、綺麗だったけど、なんか死に様とかが気持ち悪くもあり。
もっと、違う成宮君を期待してたんだけどな。
チラシはとても良かったと思います。
それと、舞台美術は素晴らしかったです。


こういう舞台見たの久々。
明日は『オレステス』!きっと楽しめるはず。
吉原御免状が大、大、大失敗したら、きっとこんな感じ。
だって原作が面白いから舞台化したんでしょ?
・・・もーやめよ・・・。

9/19 獏のゆりかご

2006-09-19 23:56:54 | 舞台感想
2006年9月19日『獏のゆりかご』@紀伊国屋ホール

作・演出:青木豪
出演:杉田かおる、高橋克実、マギー、段田安則、小松和重
   池谷のぶえ、明星真由美、安田顕

この顔ぶれだったら、絶対に見て損はないだろうなと思った舞台。
作・演出の青木豪さんも気になっていたし。
風の噂で、グリングの『海賊』が良かったって話を聞いたんだっけかな。
たしかこれナイロンの峯村さんか、誰かが出演していたはず。

で、今日見るにあたって青木さんってどんな作家さんなのか、
ほんのちょっとだけ調べてみたんですが、
どうやら、日常の中での人間を姿を見せるのが上手い作家さんらしい。

確かに!!

非日常を想像すること。
日常を想像すること。

どちらもとてつもなく凄いことだと思うんですね。
野田さんとかは、間違いなく非日常を想像する人だと思う。
三谷さんや、今回の青木さんは日常を想像する人。それもちょっと劇的に手を加えて。

日常の何気ない感じを戯曲にするのなんて、半端なく客観的な目を持ってないとできない。
きっと、そうでない普通の人が書いたら、どこか空々しい“日常っぽい”ものになっちゃうはず。
青木さんの描いた人々は、実際にどこかにいそうでした。
会話、気持ちの移り変わりになんの無理もない。

寂れつつある動物園の飼育員と、動物園に関わる人々のお話。
飼育員同士の恋愛感情なんかもちらほら見えて・・・

人の心の移り変わりをみせるのが一番の舞台だったとは思いますが、
ほんのり、「今の少年犯罪の原因はなんだろうね?」
と問いかけるような部分もあって、考えさせられました。
考えさせられましたが、笑いどころもたくさん!
日常的な些細な言葉や仕草、シチュエーションで笑わせてくれて楽しかった。

でも、感想は犯罪の方にいこうと思います。
杉田さん演じる岡田と池谷さん演じる立川の会話で、
『親の何が子供に伝わってしまったんだろう。』
または、
『親として子供に何を伝えられるだろう。』
といった内容のものがありました。
この2人の女性はそれぞれ同じ年の子供を持っていて、
その子供は両方とも同じように動物を虐待して殺してるんです。

子供の心に闇を持たせてしまった親。

また親自身もそのことを心の闇にしている。

岡田さんは最後、子供から逃げていた自分を受け止めて、もう一度子供と向き合おうと決意します。
その時の杉田さんの目がとっても良かった。
本当に新しく決意を固めた人の眼をしていました。
それを見て『なんだ、良い女優さんじゃないか、杉田かおる』と。
声の通り方を、例えば段田さんとかと比べたら、そりゃ杉田さんのが劣ると思うんです。
でも、潔く生きてきた人なんだな、って目を見て素直に思えた。
役を演じてるんだけど、その役を通して“杉田かおる”って人が見えた気がしました。
杉田さんは、潔さが人とかけ離れてるだけなんじゃないかな、って。
そう言っちゃうのもどうなの?って感じですか?(笑)

あとはね、自分がどれだけ親にちゃんと育てられたか実感しちゃいましたね。
両親だけじゃなく、おばあちゃん、おじいちゃん、友達・・・
いろんな人と触れ合って今まで生きてきて、私は心に闇を抱えることはなかった。
闇を抱えるどころか誰よりも能天気だわ。(笑)
それだけでも凄く感謝すべきことだって思えます。
こんなこと、面と向かって両親には言えたもんじゃないけれど、
でも、間違いなく今私がこうしていられるのは、2人のおかげな訳で。

一番近くで一番長い時間一緒に生活してきた家族から、
無意識のまま私に伝わってきている良い部分を、
私が子供を生んだら、その子にちゃんと伝えなきゃいけないなって思いました。
今日、この舞台を見て。
まぁまず結婚できるのかが問題ね。できるのかなぁー結婚。(笑)

もし、既に子供がいる人が見たら、
どうやって子供に伝えていくか。今まで自分は伝えられていたか。
それを考えてしまう舞台のはず。

あー家に帰ってきてからじわじわきてんなぁ。
帰り道自転車こぎながら、思い出して笑顔になれる、良い舞台でした。


感想が何かしらお役に立てたのであれば、クリックお願いします!
「紀伊国屋ホールの椅子って最悪に座りにくいわ!」
って思う方もクリックどうぞ。なんなんですかね、あの椅子は。(笑)
もはや笑うしかないって感じですよ。
明日は魔界転生です!明々後日はオレステス。
どんどん、いきます。どんとこい。

9/14 プライベート・ライヴズ 1回目

2006-09-15 01:13:45 | 舞台感想
2006年9月14日『プライベート・ライヴズ』1回目@青山円形劇場

[原案・原作]ノエル・カワード
[劇作・脚本]飯島早苗
[演出]山田和也
[出演]葛山信吾/久世星佳/西川浩幸/ともさと衣/詩梨

えーお気づきでしょうか。私、1回目と書きました。
えぇ、書いちゃいました。1回目があるなら、2回目もあるんです。(笑)

もう、やっちまったーぁ…ははは。

って感じ。

元々見に行く前から、“久世星佳は絶対良い女優さんだ。”っていう
確信に限りなく近い直感が私の中にあって、
今日見て、直感が確信に変わったら、
今日9月14日から「久世星佳さんのファンです。」って堂々と名乗るようにしようと思ってたんですね。
(今現在、女優として活躍する久世さんを見ずに、ファンは名乗りたくないなぁ、と思ってて。)
で、さらに作品自体も楽しかったら、リピートしようとも考えてて、
あらかじめ日にちを決めてたりも…

我ながら凄いですよ。思い立ったら即!行動。し過ぎなのね。
劇場出て、ファーストキッチン過ぎたあたり、ふぐのお店?にたどり着く頃には、
チケット携帯から買ってましたから。
もはや笑える!!おぅ、笑っとけ!!(笑)

ちょっと今日はテンション通常以上におかしいかと思われます。
久世さんが、この舞台に出演されたことは、私にとって最高のタイミングだったんですよ。
そうですねぇ例えるならば、恋ノチカラ最終回の後に、
堤さんと深っちゃんの『カメレオンズ・リップ』を見に行く。みたいな。
え?わかりにくいですか??そっか、でもまぁいいや。

とにかく、今1番…か2番目に見たかった人の演技を実際に見ることができたんですよ。
この嬉しさは半端ないわ。
しかも私の目の前で歌うし!冒頭で!やめてよ、もう。ちなみに本日最前列観劇。
円形劇場はただでさえ近いっていうのに、なにすんねん。

さ、ぼちぼち作品の感想に入ります。ここまでは、流して読んでください。
かといって、この先も流されない内容なのかわかりませんが。

役者さんが出てくる前から、良い舞台になりそうだなぁ~という雰囲気がありました。
時間の経過を表した照明と、ちょっと洒落たコメディが始まることを連想させる音楽。
ゆっくりと優しい時間が流れていた感じ。すごく良かったです。

『再婚相手とのハネムーンで、元夫婦が偶然再開しちゃって、駆け落ち!』

みたいな話なんですが、単純ながら台詞がテンポ良くって凄く面白い。
主要4人の言葉には『あぁ、あぁそんなことあるある!』という部分がいっぱいありました。

ほぼ、宛て書きの脚本だったらしいですが、演じる役者さんの持つ魅力を存分に引き出していたように思います。
特に久世さんと西川さんは抜群だったと思う。

ちょっとだけ6月に見た、『ヴァージニアウルフなんかこわくない?』を思い出しました。
お互い似すぎていて、傷つけることでしかお互いを確認できない男女の話。だったと思うんですが、
『プライベートライヴズ』は、それをもっと軽く!超コメディにしたような風。

久世さん演じるアマンダと葛山さん演じるエリオットは、
似たもの同士過ぎるんです。うざったいほどに似ている。
だから、誰よりも愛し合えるし、憎み合える。

イチャイチャしたのと同じ分ぐらい、お互いを殴り合ってて、コイツらホント凄いわ。
ある意味爽快な二人です。

あとは西川さん演じるビクターと、ともさとさん演じるシビル。
実はこの二人も上の二人と同じぐらいの似たもの同士なんです。
それが、この戯曲の面白いところだと思うな~

結末は『やっぱりね。』と言ってしまえるものなんだけど、
『やっぱりね。』と言えるところに落ち着く嬉しさがありますよ。
やっぱりハッピーエンドっていいじゃないですか。

久世さんのあのくらいの綺麗さと、奔放さと、可愛らしさは、正直期待通り。
(その期待がめっちゃ高かった訳ですが。笑)
私の予想を遥かに超えていたのが、葛山さんと西川さんでした。

こんなこと書いたら葛山ファン怒るかな…でも言っちゃえ。
くりーむしちゅー上田に谷原章介を2人足して、割った感じ。
谷原さんの方が強いんだけど、上田も入ってる。っていう。葛山さんってそんな感じ。
なんか私の予想以上にかっこ良くって(笑)、出てきた時「えっ?!」と思いました。

西川さんは、髪型と衣装が…まさかあんなにハマるなんて思ってもみなかったです。
また演技がですね、いじめっ子に逆上するいじめられっ子的で、
こういっちゃなんだけど、弱々しさがすごく可愛らしかった。

シビルを演じたともさとさんは、舞台出身の京野ことみ。っていうイメージ、私的には。
見た目可愛くてお嬢様なのに、一度キレると手に負えない。
ギャップがすごく愛おしいキャラ。

あとね、インパクト大なのが詩梨さん演じる、ルイーズですか。
めちゃくちゃ可笑しい話し方。
イギリス人(アマンダたち)とフランス人(ルイーズ)の会話が言葉が通じないから成立しない、
もしくは食い違う、言い回しがおかしい…
などという、言葉の違いからくる面白さを、見事に日本語にしてました。
変な関西弁が間に入ったり、敬語と命令口調が混じってたり。
これには、なかなか笑わせてもらいましたね。

えーとですね、とにかく素直に楽しめる、面白い舞台です。
すっごく良くまとまってる!
チケット余ってるのもったいないと思うわ。

あ、パンフは買い!です。よ、きっと。
家でしっかり読みましたが、飯島さんがまとめたそれぞれのインタビューがまず面白い。
演出の山田さんも含めた座談会も良い。
なかなか読み応えのある楽しいパンフです。

ではパンフネタから抜粋で、最後は久世さんで締めさせていただきます。
Q『人を好きになる時はどんな時ですか?』
A『色気を感じた時。』 
と答えてるんですね。これ、私もそうだわ。絶対自分の好きな色気がある。(笑)

天海さんがキッカケで宝塚を見始めて、久世さんの男役に出会い、
それで今日ふらふら劇場まで行っちゃったんですが、
久世さんの演技に男役の面影を求めてた訳じゃない。それはハッキリ言えるんです。
でも、結果として、男役の時と同じようなカッコ良さとか上品さを感じたんですよね。
ってことは、男役だから、とかそういう部分じゃなくって、
久世さんの持つオーラ、まさしく色気が(笑)、自分の好みだったんだな、と。
実感できた次第でございます。

そうそう、こういうときって変な前触れあるんですよね。私の場合。
昨日、スカイステージで放送された、プライベートライヴズの稽古風景のビデオが祖母から送られてきたんですよ。
録画頼んでたんですが、なにも観劇前日に届くように送らなくても…仕組まれたとしか思えないわ。(笑)


円形劇場だから2度目も楽しめそうだね。(笑)
思い立ったら即行動!のこのアホに激励?のつもりで、よかったらクリックお願いします。
突っ走ってる感があるのは、否めませんが、別に思うままに突っ走ってもいいじゃない。
とか思ってます。なんかアマンダ的。後悔するのは後で結構。
まぁ、しないと思いますけどね~☆


9/12 ダム・ショー

2006-09-13 00:02:30 | 舞台感想
2006年9月12日『ダム・ショー』@シアタートラム

作 :JOE PENHALL
翻訳:常田景子
演出:鈴木勝秀
出演:浅野温子・浅野和之・鈴木浩介

観客にわかってほしいポイントがある舞台だとは思ったんですが、
そのポイントが伝わってこなかった。そんな舞台でした。

まず、国と国との間の感覚の問題がある気がします。
イギリスの戯曲みたいですが、イギリスの人が何を面白いと感じ、つまらないと感じるのか、
日本人の私にはさっぱりわからない。
浅野…ってそっか、2人いるんだ。(笑)
浅野和之さんの役どころが、ちょっと落ち目?のコメディアンなんですが、
彼が喋っていることが果たして、笑えることなのか、そうじゃないのか…
日本語に翻訳された言葉からは、サッパリ。

『これはイギリスの人にとっては笑えることなんだろうな~』
と、頭の中で考えて補っている時点で、ダメな気がする。

ってことで、見ていて『あー感覚が違うなぁ~』と思ってしまい、
ちょっと目線引き気味で舞台を見ていた気がします。

あと1つ、いや2つ、なぜそうするのか理由がわからなくて、正直目障りだったのが、
暗転を薄暗くして、スタッフ2人が小道具を出したりしまったりする動作が見えるようにしていたことと、
始まって10分ぐらいして、プロセニアムアーチみたいになっていた黒枠をなくしたこと。
なんの効果を狙ってのことなのか、私には理解できなかったです。
なんだったの?一体。

スタッフさんの動きが見えるのは、話が途中で切れるような感覚もあって嫌だったし、
枠が上がっていくのも、目に入ってきてなんか邪魔だった。
2列目で見たからかな。遠めで見たら印象違うのかも?

コメディアンのバリー(浅野和之)を騙し、スクープを手に入れようと
するのが浅野温子演じるリズと、鈴木浩介演じるグレッグ。
色仕掛けや、お金に騙され、挙句の果てに脅迫され、妻もなくし…
そんな中で見えてくる人間の本音と、それすらスクープに変換させようとする、記者の存在。
マスコミのあり方とか、その辺まで突っ込んだ作品だと思うんですが、
上でも述べたとおり、『ポイントはここだろうなぁ』と考えられるだけで、
胸には迫ってきませんでした。

浅野温子は浅野温子以外の何者でもなかった気がしますが、
でもやっぱり私この人、好きです。
再放送で見たW浅野(これはゆう子さんです。笑)の『抱きしめたい!』ってドラマ、
もう、トレンディードラマの先駆けってやつですか、これが私ホント好きで。
あのまんまのチャキチャキとした浅野さんが見れて、嬉しかった。
一番悪く見えるのは温子さん演じる、リズかもなぁ。
嘘ついて、嘘ついて、ネタを仕入れてる感がいっぱい。
でも、彼女にも嘘をつかなければいけない理由があるのかもしれないし、わかりませんね。
浅野温子、スタイル抜群でした!!

もう一人の浅野さんは、細かく細かく作りこんでる感じで本当にもう、上手い。
たまに入れる豚の鳴き声みたいなのとかさ。
有名人としてちやほやされていた時の表情と、
自分が騙されていたことを知ってからの表情の落差とか、お見事。
浅野和之の演技を近くで見ることができて、良かったです。

鈴木浩介さん。
プロフィールを見て『あ、HEROに出てた人か!』と。
もの凄い莫大な量の台詞を、バンバン喋ってて、単純に凄いなぁと。
バリーの弱みを握ってからのまさに、手のひらを返したような態度の変わりよう。
ちょっと軽さが漂ってて、それがまた憎たらしくって、バッチリでした。

キャストは良かったと思うんだけど、
私としてはどーも掴みきれない舞台だったので残念でした。

あ、初シアタートラムでした、今日!
パブリックシアターは何度か行ったことあっても、トラムには行ったことなくて…
行ってみたい劇場だったんで、入れて嬉しかったな。
石そのままの壁とか、雰囲気があって、良い感じ。
パブリックシアターも独特の雰囲気あるし、世田谷いいなぁ。(笑)
好きな劇場でした。


今日貰った『グッドラック、ハリウッド』
(最近私が一番気にしてる女優さんが出る舞台。誰かって?久世さんですね。)
のチラシを見て、軽く喜んじゃった私は、
気にしてるどころじゃなく、既に久世ファンなんじゃないかと思う方、良かったらクリックお願いします。
そうでない方も、押してみたかったらどーぞ。喜びます!

吉原御免状

2006-09-09 20:29:08 | 舞台感想
2005年『吉原御免状』

原作:隆 慶一郎
脚色:中島かずき
演出:いのうえひでのり
出演:堤 真一、松雪泰子、古田新太、京野ことみ、梶原 善、橋本じゅん
   高田聖子、粟根まこと、藤村俊二他

最近、過去に見た舞台を振り返ってます。
今日は、ミーマイに引き続き、ベタに王道どころ『吉原御免状』いってみましょう!!

吉原は、私の祝うべき初新感線でした。
堤ファンの間では、誠様はもはや伝説です。

2003年に放送された『ビギナー』というフジテレビの名作ドラマで、
同時に堤ファン・松雪ファンになった私にとって、
まさに夢のような舞台。・・・っていうか、吉原御免状は“夢”そのものでした。

9月8日の東京初日から、10月5日の東京千秋楽まで、
毎週青山劇場で吉原御免状見てましたわ。計5回。
どんだけ、お金つい込んでも惜しくなかった。

まずこの舞台の何が素晴らしいかって、殺陣です。殺陣。
堤真一×古田新太の殺陣は、本当に素晴らしかった。
身のこなしの美しさはもちろん、二人の殺陣からは刀に込めた感情までもが見えました。

ここで、中島かずきを持ち上げますが(笑)、
二人が刀に感情を込めることができたのは、この人の脚本があってこそ!
松雪泰子に標準を合わせて、高尾よりも勝山の描写を強く書き出したこと、
吉原に生きるものの心意気を描いたこと・・・
それが、上手いから堤さん演じた、松永誠一郎の心が動かされるんです。
誠一郎の心が動けば、観客の心も動く。
中島さんは、クライマックスをつくることに長けた人のような気がします。
こいつは、物語の盛り上げ方を知っている。(笑)
クドカン脚本だった『メタルマクベス』は、そういう点で私的に物足りなさがありました。

凄いところだらけの舞台だったのですが、
また1つ凄いところをあげるとすると、今度は“衣装”、ですかね。
どの程度、本物に忠実に作られているのかわかりませんが、
太夫たちの着物がまた豪華絢爛、きらびやかで舞台映えしてました。
吉原のイメージにまさにぴったりくる、衣装。
また、それを着こなす松雪さんがまた!綺麗だったぁ~
堤さんの七変化も見物です。だんたんと気品ある着物になったくんですね。

次は舞台美術。
盆を多用した演出に見事に対応するんです。雰囲気もちょっと派手さが漂って吉原そのもの。
あれよあれよという間に、場面が変わる様は本当に見事の一言でした。

音楽も忘れちゃいけない!
サントラ良いですよ~
オープニングの曲とか、今も耳に残っています。
戦闘シーンでの緊迫感ある曲もまたかっこよくっていい感じ。

もちろん照明もバッチリです。

役者さんたちの演技いきましょか。
贔屓ということもあり、堤・古田の演技は別格です。(笑)
始めのうちはおひょいさんの台詞覚えに不安がありまくったものの
(プロンプターの声が劇場に響きましたw)だんだん安心して聞けるようにもなったし、
じゅんさんのお笑い要素0演技、またこれがいい。
聖子さんは出番は少ないものの、味があって、おばば様の背中もまた美しかった。
粟根さんは、メガネのいやな奴でもう言うことないし、
あとは善さん!善さんの水野の軽いんだけど一本筋が通った生き様はとても魅力的でした。

本当にいい舞台だったな~
なんと、私はですね、2列目で2回も見ることができました。えへへ。
憧れまくった堤真一と松雪泰子が目の前に。
ドキドキする状態を超えて、もはや訳がわかりませんでしたが、めちゃくちゃいい思い出です。
今でも劇場でたかれたスモークの匂いを嗅ぐと、吉原御免状を思い出します。(笑)


私も吉原御免状が大好きだ!って方、良かったらクリックお願いします。
また見たいなぁ~堤さんの新感線。
あ、やっべ、江戸吉原じゃメガネかけてる人いないや。(笑)
粟根まことのメガネイメージ恐るべき。

ミー&マイガール(映像)

2006-09-08 02:06:39 | 舞台感想
1995年月組『ミー&マイガール』
脚色・演出:小原弘稔
出演:天海祐希、麻乃佳世、久世星佳、真琴つばさ、姿月あさと他

なんか、見に行く舞台がなくって暇してても何かしら文章を書いていたかったりするので、
今日は、ミーマイの感想をつらつらと・・・。
まぁ、これからもミーマイに限らず、(映像も含め)過去に見た舞台の感想なんかもUPしていくかもしれません。
現に1度だけ、夜叉ヶ池の感想も書いたなぁ。

さて、ミー&マイガール。
ただ見るだけで、これだけ楽しめる作品もそうそうないと思います!
とにかく“楽しい”。
友達に薦められて学校の視聴覚室で見て、それだけでは飽き足らず、
結局借りて家まで持って帰ってきて、今では暇があると毎日のように見る始末でございます。
…えらい好きになってますね。(笑)

見ながら一人で歌を口ずさみますよ。
いや、口ずさむどころか大熱唱やねん。

私が初めて宝塚を見たのが朝海ひかるさんの『霧のミラノ』だったんですが、
ミーマイはその次になるかな?

天海祐希に出会うまで、宝塚は私の中では遠い存在だったんですが、
天海さんのビルの自然な演技のおかげで、
宝塚との距離が縮まってしまった感じ。あえて距離を置いていたのに、してやられました。天海め…w
自ら『してやられたい』と望む人は、これ見たら良いよ。
天海さんが今現在女優として大活躍していることは、
宝塚ファンを増やすのに、間違いなく一役買っているはず。
知っている人が出ているっていうのは、それだけで見易くなるから。

まず、天海さんのビルですが、元気いっぱいで見ていてこっちまで元気になります!
ダンスはタップとかしちゃって、またこれがカッコいい。←『女王の教室』のエンディングが好きだった人は見るべき。(笑)
んで、これ天海さん自身の口ぐせなのか時々「んにゃ」とか、言うのが可愛い。
私は数本しか天海さんの男役を見ていませんが、
天海さんは、宝塚的なカッコ良さを突き詰めた演じ方をしてなくって(もしくは、できなかった?)、
まず性別を超えて“人間”を演じているようなところがあるような気がします。
だから、宝塚に抵抗があっても見易いです。

「お前が!?嘘つくなよ!!」

とか、ツッコまないでほしいんですが、私自身ちょっと前まで、
宝塚っていうかミュージカル全般にかなり苦手意識持っていました。
でも、素直に楽しもうと思えば、予想以上に楽しめちゃうもので、いつの間にやら好きの方に気持ちが傾き始めましたね。
我ながら単純なんだけど、単純さで楽しみが増えるなら、その方が私は幸せだし♪

天海さんの相手役、麻乃佳世さんのサリー。
映像で残っているものでは、たぶん風邪ひいてる?
喉の調子めっちゃ悪そうで残念です。
でも、サリーの破天荒な明るさや、ビルを一途に思う気持ち、しっかり感じられます。

で、ですね、なんでもそうだと思うんですが、良い作品には良い脇役さんが!

左上から、久世星佳・真琴つばさ・姿月あさと

真琴つばささんのジャッキー(女役)は男役っぽさが抜け切れてないので、
若干怖いですがw、久世星佳さんのジョン卿、姿月あさとさんのジェラルド、
汐風幸さんのパーチェスター…みんな良い味出しています。

しかも、それぞれが天海さんと絡んだ時の雰囲気がとても良い。

演じている側のプライベートの関係なんて、わかったもんじゃないですが、
例え仲が悪かろうが舞台上で、仲良さそうに、信頼し合っているように見えればそれでOKです。

ミーマイは、そう見えます。
完璧に騙してくれるなら、それだけで観客としては幸せになちゃいますから。(笑)
まぁ、実際仲良いんだろうけどさ~

♪愛が世界をまわらせる♪の時の天海さんと久世さんなんて、私的にはかなりツボ。

そうそう、曲も覚えやすくて、ノリ易い。
楽しく騒ぐ曲、気持ちを聞かせる曲、バランスが良いです。
♪ランベスウォーク♪なんて、最高。
役者さんが客席まで出てくる場面もあって、羨ましい。私も客席で見たかった!

とにかくまぁ、こんな感じで、
『見てよかった!』『楽しかった!』
と、小難しいこと一切抜きで、スカッ!と楽しめる作品でした。

ちなみにこの公演で、天海さんと麻乃さんは宝塚を退団。
宝塚というメイフィアから、下町ランベスに帰る。
天海さんの色んな想いが込められた公演だったようです。
うーん、やっぱり生で見たかったなぁ~


これを読み、ちょっとでもミー&マイガールという舞台に興味を持っていただけたら嬉しいです。
って、既に見てる人のが多いかもな。
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8/31 小鹿物語 千秋楽 3回目

2006-09-02 03:03:33 | 舞台感想
やっぱりまだパソコンは死んでいます。
このパソコン買ったのいつだったっけなぁ~
中2の時、チャットにハマっていた覚えがあるので、中2=14才、私ただ今20才なんで6年以上前?
新しいの買えよ。
ってことで、ノートパソコンをつい昨日購入して、4日に家に届きます!やったっ!

31日は小鹿物語の千秋楽を見てきました!
2回目はアドリブだと思っていた部分が全て芝居だったという哀しい衝撃で、
ほとんど笑えませんでしたが、3回目はそこを乗り越えました。
アドリブじゃないとわかっているから変化を楽めた!
実際、女優の女について語る場面では、“女は子供と手を組む”という新な話が追加されていたし、
歌劇の場面では、さんまさんが1回振りを間違えるからテンポぐだぐだになるし、
生瀬さんが『のぞき見』を『のぞみ』と言い間違えるし…
見たことがある場面、知っている笑いなんだけれども、それでもおかしくて笑っちゃいましたねぇ。

31日は客席の雰囲気が一瞬にして変わったその瞬間を感じられたような気がしました。
『位置についてよーいうどん!』
の時点では笑っていたお客さんが、さんまさん、生瀬さんの演技を見て、さっと二人の悲しみを受けとろうとする体制に変わったのが、手に取るようにわかりました。
あの瞬間明らかに劇場に流れる空気が変わった!

空気の変化が感じられるなんて、やっぱり劇場って素晴らしいじゃないか…としみじみしてしまい、
その感動と物語の筋とが重なり、涙ボロボロ。
これからすぐ死ぬわけでもないのに、走馬灯のようにコクーンで見た舞台が頭の中、駆け巡ったりもしちゃって、何とも言えない感覚でした。

さて、千秋楽ですが、とっても良い千秋楽だったと思います!
2回目のカーテンコールで、挨拶。
耳に水が入ったから温水から挨拶を…とさんまさんが振るのは、毎回同じでした。(笑)
真矢さんが『2週間小鹿の嫁でいられて幸せでした!』と、さんまさんに可愛くお辞儀し、さんまさんも照れ気味だったのが印象的。
今回小鹿物語見て、真矢みき好感度アップしてます!私の中で!
最近、宝塚の昔の映像を見ることが多い私ですが、男役時代の真矢さんは、自分の好みじゃないような気がしてました。
踊るも見てるけど、あんまり印象に残ってないし…
でも私、この話の登場人物の中で琴子が一番好きなんですよ。
こういう役の真矢みきをもっと色んなところで見てみたいです!絶対良い。
私が断言する。(笑)

えっと、あとはそうだなぁ~。
一部のお客さんが帰り始めてから、もう一度、手拍子が大きくなり
『これはカーテンコール3回目あるぞ!?』ってな雰囲気になったんですが、見事にアナウンスに打ち消されました。
結構続いてたんだけどな拍手。
残念でしたが、終演時間も過去2回と比べて10分以上遅かったように思うし、時間がなかったんでしょう。(笑)
舞台で充分楽しませてもらったのでそれで良しです!

小鹿物語…本格人間明石家さんまの底力を見せ付けられた舞台でした。

携帯からだから改行とかうまく出来てるか全くわかんねー。
だから嫌なんだってばよ。(笑)
お見苦しい点、多々あると思いますがお許しください。

8/30 コンドルズ ELDORADO

2006-08-31 10:01:37 | 舞台感想
コンドルズの事も、ヅカの事も書きたいことは、ほんのりと頭に浮かんでいるのにパソコンが繋がらない。
前にもこんなことあったけど、本当に止めてくれ。
辛い。

とりあえず、その場しのぎで携帯からコンドルズ見て来たことを書き残しておきます。
携帯からなんて辛いんだけど…

近藤良平はとにかく、かっこ良い!
何かを想像する人で、私が野田秀樹の次にオーラを感じるのが近藤さん。
嫌でも彼に目が行ってしまう。
いや別に嫌じゃないけど。
近藤さんがいない場合、次に目が行くのは頭もじゃもじゃの人。
彼はめちゃくちゃダンス上手いと思う。好みじゃないけど顔もカッコイイ!
で、彼もまたいなかったら次は筧さんに似ている人を見ます。
筧利夫が踊っているようで、見ていてなんだか不思議で面白いんです。
顔が筧さんに似ているからなのか、筧さんに似たちょっとばかり暑苦しいエネルギーが彼から出てます。

ダンス中心の舞台なんて、コンドルズ以外に見たことありませんが、
コンドルズの面々は個性が体から滲み出て、それぞれが輝っているように感じますね。
それで力強さ…生命力みたいなものも感じるし、だけどそれだけじゃなく、人を笑わせる。
なんか割とシュールに笑わせる。

『何がやりたいんだかわからないと言われる』
と、チラシと一緒に配られた紙に書いてありましたが、
冗談抜きに何やりたいんだかわかりません。
でも面白いのが事実。

終盤、音楽がピタっと止み、無音の中で近藤良平独りが踊る場面があったんですが、鳥肌立ちました。
赤い照明も綺麗だったし、踊る姿と響く足音に、ぐっと惹き付けられました。

こういう一瞬が見に来て良かったと思える一瞬です。

コンドルズ全く関係ないんですが、シアターアプルに来ると遊眠社を思ってしまいます。
なんかしらんけど、近藤さん宛に野田さんからお花も届いていたし、尚更。
『半神』のメイキング映像で役者さんたちが筋トレしたり、走ったりしているのは、たぶんアプルのロビー。
解散公演『ゼンダ城の虜』もアプルだったはず。
…思い出さずにはいられねぇ。
生の遊眠社は一体どんなものだったんだろう…今となっては知る余地もありませんが、今回のアプルとか、本多劇場に行くとどうしても
そこに野田さんや段田さん、上杉さんがいたことを想像してしまいます。
あーあ、切なっ。(笑)

普通に考えてこれから先、遊眠社を見て来た世代の人達より長く演劇を楽しめるだろうってことは、理解できるんだけど、
野田秀樹はもう二度と現れないのも確かなわけで、そこはやっぱり、『切なっ』ってなりますよ。

いつの間にやらコンドルズ全く関係ない話題が長くなっちゃった。
えーとにかく、4000円で彼らを見れるのは安いと思います!
これからもっと飛んできそうです、コンドルズは。
最近やっとこの存在に気が付いた私ですが、『どう飛んでくのか見てやろうじゃない』って気持ちでいっぱいです。

8/29 中村勘三郎襲名披露公演

2006-08-29 20:11:57 | 舞台感想
2006年8月29日 中村勘三郎襲名披露@松戸 森のホール21

一、 ほんちょうにじゅうしこう『本朝廿四孝』十種香

ニ、 十八代目中村勘三郎襲名披露 こうじょう『口上』

三、 新古演劇十種の内 みがわりざぜん『身替座禅』

祖母の家のある埼玉で夜の部を見たので、どうせなら昼の部も見るでしょ!
ってことで、巡業後半(西コース)初日の地元千葉の松戸公演を見に行ってきました。

あぁ、身替座禅が面白かった。これが見たかった。
弥十郎さんの玉の井の迫力ったらない。
酒に酔って頬が上気している右京も可愛らしい。
こんなこと今もあるある!!
と思わず笑みがこぼれてしまう演目でした。

でもね、とにかく私は勘太郎が・・・。
埼玉で見たときも彼がいないことが寂しくって、今日見てもやっぱり寂しくって、
なんだよ、もう・・・しっかり治して帰ってこいや!

あ、そうそう弥十郎さんの玉の井は古田新太に似ている。
絶対似ている。
コクーン歌舞伎『桜姫』を見たときも思ったけれど、やっぱり似ている。

松戸は自分の範疇ではないんですが、それでも電車ですぐの場所。近い。
こんな身近に勘三郎さんが来てくれるなんて、なんだか嬉しかったですね。
きっと、各地で、たくさんのお客さんが勘三郎襲名に拍手を送り、
勘三郎さん自身はその拍手に真摯に答えてくれて・・・
そうやって、日本全国に十八代中村勘三郎の名前が広がっていくんだろうなぁ。
こういう地元密着型の公演って、おばちゃんが多いような気がするんですが、
おばちゃんたちに名前を覚えてもらうって強いと思う。(笑)

私ももちろん拍手してるんですが、観客みんなの拍手があたたかくて嬉しくなりました。

そうそう、3階の安い席で見たんですが、一番後ろの席に小学生がいっぱいでした。
なんか、市の企画とかで、ちびっこに歌舞伎を見せたのかな?
幸せものだな~あの子達は。
きっと初めてだろう歌舞伎観劇が勘三郎襲名だなんて。
終演後
「面白かったね☆」
「うん♪」
という、些細な女の子二人の会話が聞こえてきて、やっぱり嬉しくなりました。


西回りコース、これから観劇される方。
弥十郎さんの古田新太っぷりを是非確かめていただきたい。
明日は、シアターアプルでコンドルズ!
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8/28 小鹿物語 2回目

2006-08-29 02:59:59 | 舞台感想
2006年8月28日『小鹿物語』@シアターコクーン 2回目

作:輿水泰弘
演出:水田伸生
出演:明石家さんま・真矢みき・生瀬勝久・温水洋一・中川祐一朗
   八十田勇一・水沼健・森下じんせい・新谷真弓


良い意味で・・・
「よくも騙しやがったな!!!!」
と、言ってやりたい。

本日2度目の小鹿物語。
どこからどこまでがアドリブで、どこからどこまでが芝居なのか確認するつもりで
見に行ったんですが、全部芝居じゃないですか。

げろ君が(名前やばいな、やっぱり。笑)靴間違えて履いてきてテンぱるのも、
私の大のお気に入り“ドラえもん生瀬(←押入れで寝てるだけ。)”に2度ツッコミいれるのも、
しのぶさんとの色々も、生瀬さんの「ぁっつ!!」も・・・
とにかく全部、全部、全部、芝居なのね。
ったく、1回目見たときは全然、わからなかったし。

2回見た事で1回目、どれだけ自分が騙されていたのか知りました。

でもね、客なんて騙されてなんぼ。

むしろ、いっつも騙されに劇場に行ってるようなものですよね。
素に見えたあの笑いも、その笑いも全て仕組まれたものでした。
にっくいなぁ・・・(笑)

ということで、24日に見た際と変わっている点は特になく、たいして笑えませんでした。
ただただ、感心するのみ。
正直1回見るだけで止めておきゃ~良かったとも思いましたが、
たまには、騙されていたことを知るのも悪くはないかな。

真矢さんの琴子がかなり好きです。ええ女や。

31日、千秋楽のチケットも手元にあるので(笑)
「騙してくれてありがとね」ってな気持ちで楽しく見てきたいな。

そうそう、今日は偏屈な父と一緒に見てきたんですよ。
「チケット余ってるんだよね~」とそれとなく『買え』という命令を匂わせた発言をしたら、
はじめて「じゃあ、行ってやるよ」と言い出しまして、一緒に行くことに。
父は初舞台観劇、しかも“俺さんま嫌いなんだよ”と前々から公言している、
この舞台を見せるにはかなり問題ありな人物。
笑いのツボが違ったようですが、温水ネタの食い付きは良かったので、ちょっと安心。

『全くもってつまらなかった。』という感想をもたれますと、
舞台を愛してやまない私としては、今後ちょっと困る。
『あんなつまらんものを高い金払って見るのか?』と、しつこく嫌味を言われるハメになるので。

割と的を得た辛口コメントを残しましたが、どうやら嫌味を言われる心配はなさそうです。
だいたい父は、人を褒めるということを全くしない人なので、
辛口コメントの中から、好感を持ったのかどうかを見極めることが必要なんですね。

「さんまの舞台だな。」
「あの弟(生瀬さん)とハゲたヤツ(温水さん)がいないと芝居として成り立たないだろ。」
「生瀬っていうのか?あいつは認めるな。」
「真矢みきは、見てみれば顔知ってるけど、好みじゃない。」
「1回見りゃ十分だろ。」
(私「役者さんが実際そこにいるっていうのが凄いってわかったでしょ?
 9000円でおつりが来るような舞台もあるんだよ。」)「そりゃそうかもな。」
「りえちゃんのを見せろよ。」

などの、コメントを残しました。うん、そうね、一部を除いて、正しいかもしれない。
“りえちゃん”とは宮沢のりえちゃんです。野田地図『ロープ』のチラシを見せたら言いました。
絶対言うと思ったんだ。サンタフェ買った父だし。
真矢さんが、あなたの好みかそうじゃないかは、娘の私の知ったこっちゃありません。

以上のコメントの中では「そりゃそうかもな。」というのが、1番好意的かな。
舞台ってどういうものか、ちょっと父にもわかってもらえた気がしました。

父に見せるということで、なんだかいつもとは違う緊張感がありましたが、
まぁまぁ成功って感じでしょう。温水さんと生瀬さんがいてくれてホント良かった。


今日は大竹しのぶさんが見に来てたらしいです。それであのネタ・・・マジかよ!?(笑)
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