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11/4 タンゴ・冬の終わりに 1回目

2006-11-05 01:13:58 | 舞台感想
2006年11月4日『タンゴ・冬の終わりに』初日@シアターコクーン 1回目

[作]清水邦夫
[演出]蜷川幸雄
[出演]堤真一/常盤貴子/秋山菜津子/段田安則/毬谷友子
   高橋洋/月川悠貴/新橋耐子/沢竜二/他


鮮烈な舞台だった。

私が戯曲を読んで感じた、想像した、
その世界、その人物が、ほぼそのまま目の前に存在した。

オープニング。
大音量で曲流す。
まさに蜷川幸雄。蜷川さんの舞台を見に来ました、私!
って感じ。
映画館を埋め尽くす若者。
映画の展開に一喜一憂で大興奮。
その興奮や熱気が劇場全体に広がったように感じた。
動きがスローモーションになるのも綺麗だった。曲はカノン?
やっぱ、芝居見るんだったら適度に興奮しなくちゃ。

北国シネマ=清村盛

映画館の存在そのものが、堤さん演じる盛にかぶる。
最後も盛の妻、ぎんが壊された映画館の中で
「北国シネマ・・・美しく、哀しい魂の棲みか。」
って、ポツリと言う。

舞台を通して、その魂を感じられたから、鮮烈だったのかも。

清村盛というひどく繊細で、脆く、美しい人間の魂が芝居に込められてる。

“孔雀”の存在がポイントになっていたけど、
盛の美意識とか、理想が“孔雀”に重ねられていたんだと思う。

ただ、最後に登場する孔雀がちゃっちいし、ちっちゃい。
あんな安っぽく見える孔雀登場させるんだったら、
孔雀の鳴き声と、羽をもっと多く降らせるだけの方が、絶対綺麗。
飛び去っていく姿は、想像して補いますから。
ちょっと興ざめした。残念。

あと、常盤ちゃん。
例えば、堤さんが同じ台詞を言えば、そこからその情景が浮かんでくるんだけど、
常盤ちゃんの台詞からは何も見えてこない。
正直言うと水尾だけが、イメージと違った。
柔らかな女っぽさの中に、盛への愛、情熱を秘めてる。
そんな女性を想像してたんですが、ただ強くて、なんか堅い。
盛に駆け寄る姿が、どーしても綺麗に見えなかった。
たぶん、清村盛はこの水尾には惚れないよ。
これから清村盛が惚れた水尾に変化していってくれることに期待してます。
常盤貴子は好きなんだ。
変化が見たいから、初日見たいのね。
(本当に正直に言うと、秋山さんに分裂してもらって、
 秋山さんの水尾と、秋山さんのぎんで見たい。とか思った。ごめん、常盤ちゃん。)

秋山さんのぎんは期待通り。
「あの人が手を伸ばす先に、自分がいれば、それだけで良い。」
そんなようなことを言った時の、秋山さんの表情っていったらない。
2階席からじゃなくって、もっと近くで見たかった!

私自身が水尾より、ぎんの方が好きなんです。
戯曲読んだ時からそうだった。たいていみんな、そうかな。
盛を愛するがゆえに、どこまでも狂う、でも取り残される女。
影を背負った狂った愛情なんだけど、
でも筋が通ってて、凛としてて、その感じが好きだった。
で、その雰囲気が秋山さんにピッタリだと思った。

やっぱり、ピッタリだった。

一番激しくて残酷で、一番哀しい登場人物がぎんだと思う。
でもそれを内側に隠して、表には出さない。
そこが私がぎんを好きな理由で、
また秋山さんっぽいように感じる理由でもあるのね。

段田さん、高橋洋さん辺りも想像通り。
不安を紛らわすために、とにかく食う!
っていう、連を見るのが凄い楽しみで、
そのシーン・・・がめつさとか、素っ頓狂な感じとか、もうまさに期待通り。
食って食って食いまくる名和連が、可笑しいんだけど、でも哀れで、好き。
結局、盛を殺すのも、彼。
ぎん同様、人を愛するがゆえどこか狂ってしまった男。

段田さん、盛に突き飛ばされて、壁に身体を強打させてたけど、
たぶんあれ痛そうに見える体の動きをしてるんだろーな。
今日見て改めて段田さんの演技、好きだと思った。上手いもん、めちゃくちゃ。
声も話し方も好きです。あの軽い訛りがね、たまらないw

段田さんも身軽だったけど、高橋さんはさらに身軽。
もうちょっと落ち着いた見た目だと思ってたけど、
スカジャン着てて、髪は逆プリンの金髪だった。
そーきたか!と思ったけど、見てると違和感なし。
突然筋トレしだしたり、やけに走り回ったりするのは、
“外に出て行きたかった”。
っていう欲求の現われだったりするのかな。

盛と喧嘩するシーンは笑えた。
あと、ここの堤さんの身のこなしは必見。
洋服を着た誠様ですw

毬谷さんの信子はもったいない!の一言。
役不足だ!!(役不足→その人の力量に比べて、役目が軽すぎること。)
私、ちゃんと意味間違えず“役不足”使えてるぞw!
カナリのちょい役で、あんな存在感を出せるのは、
毬谷友子だからこそだとは思う。
思うけど、思うんだけど・・・毬谷さんの声がもっと聞きたい。
あーもったいねぇ。もったいねぇけど、贅沢で良いです。毬谷さんの信子。
年齢不詳ですね、毬谷さん。

一番肝心な、堤真一のこと書くの忘れてたw
堤さん(と秋山さん)は特に、演じたあと現実にきちんと戻れるのかが心配になります。
だって、目がフツーじゃないんだもん。
座席に小さくうずくまる姿は、何かにおびえる少年にしか見えないし、
かと思えば次の瞬間、大人になって絶望を抱えてしまった男にも見えるし、
なんなんだ、堤真一。
ホントにめ組の若頭と同一人物か。
時代が現在に近いからかな、将門の狂い方より、
盛の狂い方のほうがピンとくるものがある。
私の主観だけど堤さんって、
盛みたいな尖った部分も持ってる役者さんであるように感じてて。
だから、盛と堤さんが、もの凄いかぶる瞬間がある。
それは堤さんの演技が上手いからっていう、
ただそれだけの理由じゃないと思うのね。
その辺の危うさを感じるのが、見る側として怖くもあり、
1つの楽しさでもあるような・・・

TVなんかで垣間見れる、おちゃらけた堤さんも好きなんで、
終わったら、ちゃんと戻ってきてくださいw
まぁ矛盾してて、盛みたいな尖ってる、繊細な部分を堤真一から感じるからこそ、
ファンだったりもするんだけどね。

蜷川さんの舞台、照明がインパクトある場合って多かったけど、
タンゴ~が、今まで私が見た蜷川作品の中で一番強烈で綺麗だったかも。
(今まで見たのは、将門・KITCHEN・メディア・天保・間違いの喜劇
 タイタス・白夜・あわれ・オレステスです。)
気がつけば舞台見始めてから2年間、一本も逃さず蜷川演出見てるぞ。
これからも見続けたいな。

舞台美術は変化しないんだけど、盛の想像と現実を行き来させなきゃいけない。
照明が変わるだけで、想像→現実→想像・・・を違和感なく移動できるのって、
よーく考えたら凄いことだと思う。

みなさん期待のタンゴのシーン。
映写室の窓からも光が射して、これもまた必見の場面かと。
タンゴ自体の上手い下手はどうでも良くって(というか、私にはわからないw)、
タンゴを踊るその行為と雰囲気が格別に良い。
時間が盛と水尾が愛し合っていた時間に戻る。
それを闇から複雑すぎる心境で見つめる、ぎんと連。
タンゴ自体の美しさと、それに絡まる人々の心境がゾクゾクさせる。

ただね、あの曲は私にとっては野田秀樹の『半神』の曲。
「あー半神だぁ~。」って余計なイメージ先行しちゃいました。
なんだっけ、あのタンゴは、ラ・クンパルシータかLibertango。
どっちたっけ?半神も同じだよね?

戯曲を読んだ時点では、盛の魂の話としか感じられなかったけど、
舞台として見てみると、
理想を掲げて、言葉で戦い、そして敗れた人間の姿を描いた作品のようにも思えてくる。
清村盛は大衆に支えられ、滅んでいった、そのリーダー。
まぁ、蜷川さんの演出のせいか。
でもこういう時代のこと、全く実感わかないんだ、私。
野田さんがね、学習院での講演会の時に
「言葉への不信感をずっと持ってる。」うんぬん~という話をしてて、
そのことに私の頭の中では繋がって行った。

清水さんも、蜷川さんもその世代の人だよね。

敗れた、死んだ、殺した、その先どうするか、って話なの?

まぁ、幸運にもあと何回かは見る予定なので、
堤さんを始めとする役者さんの演技を存分に楽しみつつ、
頭の中ごちゃごちゃにしていきたいと思います。


私としては、今まで見た蜷川作品の中で1番好きかもしれないです。
芝居が佳境に入ると、客席からは鼻をすする音が聞こえたな。
私もだけど、心のどこかが刺激されて、涙出る。
カーテンコールは熱く3回。
観客、役者、お互いに手ごたえあり!って感じの拍手で良い感じ。
最後、堤さん自身も周りに対して拍手してました。
さ、私も千秋楽に向けて突っ走りますぜ!

感想、長々と読んでくださってありがとうございました。
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11/3 元禄忠臣蔵 第二部

2006-11-03 21:21:18 | 舞台感想
2006年11月3日『元禄忠臣蔵 第二部』@国立劇場

真山青果=作
真山美保=演出
織田紘二=補綴・演出

《出 演》
坂田藤十郎・片岡我當・坂東彦三郎・中村東蔵
中村翫雀・中村松江・中村亀鶴・中村歌江・上村吉弥
片岡愛之助・中村扇雀・中村時蔵・中村魁春・片岡秀太郎・中村梅玉 ほか

初めて通し狂言見て面白いと思えたかもしれない。

どうしても、直前に見た芝居とその日見た芝居を関連付けて
考えちゃうことってあると思うんだけど、
私の場合、直前に観てたのが『グリークス』。(笑)

グリークスと忠臣蔵を関連付けるという離れ業をやってのけたぞ。

ギリシャ悲劇の中では神様の存在が、絶対で、
武士達にとっては主人の存在が、絶対。
もう、そこはどうにもこうにも動かせない。

復讐と、その周りの人間の姿。
この辺りがグリークスとかぶってしまったのです。

主人(浅野内匠頭)が切腹しても、
それを苦と思わないで生きていくことも可能でしょ。
でも、この時代、それは絶対に無理なこと。
だからドラマ、葛藤が生まれる。

まず、一幕。
中盤ぐらいまではうつらうつらしてたけどw
終盤の大石内蔵助のカッコ良さっていったらない。
あれだけ、デレデレと遊びまくっていたオッサンの、
底知れない懐の深さ、人間の大きさを感じる。
ギャップってヤツですね。
オッサン呼ばわりしてすみません、内蔵助さん。
「至誠が第一、仇討は第二。」
この言葉を、目には目を歯には歯を、やったらやり返せ。
のギリシャ人たちに聞かせてやってくれ。

内蔵助も、息子の主税も、堀部安兵衛も不破数右衛門も、
みんな自分が遅かれ早かれ、死を迎えることを知ってる。
自分の思いを貫き通したら後に切腹するのを覚悟してるんだから。
その上で、酒を飲んで、騒ぐ。
そこが粋じゃ~ねぇか。
私、ここで感動した。桜も綺麗だったし。

滅びの美学ってやつかもしれない。

グリークスじゃみんな、復讐しても苦しみつつ生きてるからな。
その辺は、物語の力強さに繋がるかもしれないけど、
切腹を覚悟してる赤穂浪士たちに、上のような美学を感じてしまうのって、
日本人だからなのかもしれない。
とか、ちょっと思う。

二幕。

仇討の周りに存在する人の気持ちを細かく見せる幕。
ほとんど台詞のみだったのにもかかわらず、
奇跡的に眠くならない。
眠くならないどころか、綱豊と助右衛門の心理戦が面白くってたまらない。
綱豊がまた良い男だったw

本心を明かせないことを、
お互いに分かり合うことで、理解し合う。
このまどろっこしさが、また良い。

御家再興の願い出をやめてくれと、
目で訴える翫雀さんの熱演も胸に迫るものがあったし、
助右衛門を説き伏せた後、何事もなかったように
能舞台へと向かう梅玉さんの綱豊もしっとりとしていて素敵だった。

三幕。

最初はまた眠い。
仇討の事は明かせないから、はぐらかそうする内蔵助の心境は
理解できるものの、態度のみならず、台詞ももごもごしているので、
背中向かれた日にゃ、何言ってるかサッパリ聞き取れず、
ストレスたまった。

最後、花道から去って行く内蔵助の、その第一歩が、
まさに仇討への第一歩となる重さを持っていたように見えた。
歌舞伎役者スゴイ。

とまぁ、こんな感じで、途中睡魔に襲われつつも、
思った以上に退屈せず見て帰ってきました。
これは12月も観たいかもしれないぞ。

歌舞伎を見始めて1年半。
あと2、3年我慢して見続ければ、
一つ一つの動作や台詞に込められた、
人物の深い心情がもっと理解できるようになって、
もっともっと歌舞伎を楽しめるような気がする。
歌舞伎見るには、ためが必要なのかな、やっぱ。


今日はあらすじ知ってるせいか、
台詞もほとんど理解できたし、面白かったな~
早く歌舞伎経験値貯めよ。

ヅカだけじゃありませんw、歌舞伎も好きです。

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グリークス 第一部 戦争

2006-11-01 01:59:06 | 舞台感想
『グリークス』(第一部 戦争)

原作:エウリピデス・ホメロス・ソフォクレス・アイスキュロス
台本:ジョン・バートン、ケネス・カヴァンダー
翻訳:吉田美枝
演出:蜷川幸雄
出演:平幹二郎 白石加代子 寺島しのぶ 尾上菊之介 宮本裕子 田代隆秀
   田辺誠一 麻実れい 安寿ミラ 南果歩 久世星佳 立石涼子 
   渡辺美佐子 藤木孝 吉田鋼太郎 他


今日見終わったのが、

第一部 <戦争>
1、『プロローグおよびアウリスのイピゲネイア』 エウリピデス原作
2、『アキレウス』 ホメロス原作
3、『トロイアの女たち』 エウリピデス原作

の第一部。
なんかちょっと感想書いておかないと寝れそうもないので、簡単に。

はぁ~本当に『オレステス』に繋がっていくのね。
アガメムノン・クリュタイムメストラ・メネラオス・ヘレネ・・・
みなさん御登場。
エレクトラは一部の時点ではいなくて、オレステスはまだ赤ちゃんだ。
あ、今後、尾上兄弟がエレクトラとオレステスを演じるのね。
なるほど、なるほど。

人間の業っていうか、逃れられない運命。
それを強く感じるなぁ。
映像でこれだけ感じるんだから、実際に劇場で見たら、
どれだけゾクゾクしたか。

くっ~ぅ!ゾクゾクしたかった!

逃れられない過酷な運命の中で、
強く生きようとする渡辺美佐子さん演じるヘガベの立ち姿が印象的だった。
絶望してるんだけど、凛々しい。そして品がある。

平幹二朗さんのちゃんとした演技を見たのは初めて。
やっぱ、すっごい。
声、立ち姿、眼力、どれをとっても存在感が重厚。
感情の高まり方も自然。

っていうか、こういう役者さんプラス、
白石加代子とか、麻美れいとか・・・凄さを通り越して、
なんか恐ろしいものがあるよw
そこに立ってるだけで、何かしら空気を作ってしまう人が、
大勢いすぎて、空間が濃い、濃い。
でも、その濃さもまたたまらない。

麻美れいは別格として、宝塚組。
安寿ミラ、久世星佳、なかなかどうして、良い感じです。
私が見るヘレネは香寿たつきに引き続き、またヅカの人。(ヤンさんがヘレネ。)

ただ美人。なんじゃなくって、舞台に立って美人。

っていうのは、宝塚出身者強いと思う。
動作一つとっても、美しさを出せるから、
それが全体として美人の雰囲気に繋がる。
そりゃ、ヤンさんも、久世さんも美人です。雰囲気だけじゃなくw美人です、が!
舞台で綺麗に見えるか見えないかって、姿形だけの問題じゃ絶対ない。
蜷川さんが宝塚出身者をこういう役に持ってくる理由は、
絶対にここにある!

にしても、私が見たことある蜷川さんのここ最近の演出は、
全てグリークスが発端か?
悪く言えば、ほとんど見たことある演出。
開演前に役者さんが通路をうろついて、舞台と観客の境目をなくしたりだとか、
蓮の花とか、パーカッションっぽい音とか、なんか色々。
透明なプラスティックケースも、白夜で見たかな?
ここも、ここも、あれも見たことある。
っていうのが、正直すっごく多かった。

人間と人間がぶつかり合った時のエネルギー。
愛憎、悲しみ・・・単純なんだけど根本的な感情に満ち満ちてる。
「そんなに女が好きか!?
 自分の立場が危うくなるのわかってても、欲を捨てられないのか!?
 戦争で勝利しといて、それじゃ~もはやバカだな!!」
とか思ってしまう人ばっかりが王様で、呆れてしまうけど、
『でもやっぱりそういうものなのかも。』
とも思えるし、男も女もひっくるめて人間って面白い。

明日は、時間と体力があれば第二部 殺人。見ます。
今日は部屋真っ暗にして、結構集中してみたから、
やっぱり疲れたぁ~・・・
家でここまでして見るのって、なかなかできないんだよなぁ。


これで、とりあえず眠りにつけます。(笑)
おやすみなさい

10/26 愛するには短すぎる/ネオ・ダンディズム!

2006-10-27 01:52:01 | 舞台感想
2006年10月26日
『愛するには短すぎる/ネオ・ダンディズム!-男の美学ー』@東京宝塚劇場

作・演出・出演者→ここ

なんだ、これは。
新手の嫌がらせか。
わかっていたけど、これほど効力あるとわ。
過去の記事を気が向いたら読んでいただけると、
よーくわかると思われますが、
今現在私、剣幸~久世星佳時代の月組ファンとして、突っ走っております。
その月組ファンの琴線に触れまくりの公演でした。

まず『愛するには短すぎる』。
湖月わたるさんのサヨナラ公演で、作・演出が正塚晴彦。

サヨナラ公演で正塚先生、さよならでまさつか・・・

久世姐の『バロンの末裔』じゃない。

で、更に安蘭けい。
噂通りウタコさんにそっくり。
特にニカって笑った時が。

もうこの時点で、頭の中、過去と現在入り混じって、
えらいことになりましたわ。
過去の月組スターも脳内出演w
特に久世さんと風花舞ちゃんがいたるところで登場。

だって話の展開がね~
これがまたバロン的なんですよ。
(バロンのが、良くできてたと思ったけど)
4日間という限られた中だからこその想いの濃さ・・・
決して結ばれないとわかっているけれど、
それでも一生愛し続ける!
とか、言い切っちゃうあたり
「じっと抱きしめる・・・死ぬまでこの恋を!!」
みたいなさ。
雉撃ちか。

湖月わたる・安蘭けい・未沙のえる
この3人のやり取りは特に軽快軽妙で見ごたえ抜群。
上手く笑わせてくれた。
楽しかったなぁ~雰囲気とっても良い!

そうそう、未沙のえるさんを観れたのも嬉しくって嬉しくって。
TMP音楽祭で見事な司会っぷりを見せてくれたりの、
未沙さんを見れたんだから、そりゃ嬉しい。

湖月わたるは、真っ直ぐな人なんだろうと思った。
素直で、思いやりがあって、あったかさのあるトップスター。
その人自身の良さが役柄に凄く生きているような気がする。

あと、その主役の周りにいる人。
それぞれにちゃんとした人生がある。
そこが好きだ。人がそこで生きてる感じがする。
スポットライトが当たるのは主役だけど、
それ以外の人たちにもドラマがあるのが、ちょっとした瞬間に見える。

安蘭けいのアンソニーが、また憎めなくって可愛いヤツだった。
湖月わたるのフレッドとは対照的な、自由奔放人間。
調子も良いけど、友達思い。

対照的な性格だからこそ、
その2人を並べた時にお互いが映える。

対照的といえば、デイブとドリーの関係がもうちょっと強く前に出ていたら、
フレッドとバーバラの関係ももっと魅力的に映るんじゃないかと思った。

デイブとドリーの関係はちょっと屈折してる。
純粋なフレッドとバーバラを引き立たせる為に、
もっと屈折した感じを出しても良いかと・・・
単純にデイブとドリーの二人が恋人同士ってわかりにくかったし。

光があるから陰がある。

ちょっとその陰となる部分が弱い気がした。

にしても、安蘭けい歌上手っ!
アンソニー役だからなのかもしれないけど、
台詞の声はあんまり好きじゃないかも。
でも、歌凄いし、顔ウタコさんの現代版だし、許す。
ってか、好きかもしんないw
湖月わたるから星組を受け継ぐ、とうこさんが、
この先トップとしてどう活躍していくのか、是非見届けたい。
とか思ってしまった。

してやられた。

わたる君とのデュエットとか、たまらなく良かったなぁ。
聞惚れた。
実際劇場で見て、聞惚れたのは初めてかもしんない。

いつも間にやら愛称だな、おい。
初心者だから抵抗あるんだけど、まぁいっかw

台詞の端々から、“さよなら公演”を感じもした。
久世さんのバロンの末裔もそうだったけど、
去っていく役の背中と、本人の背中が被って見えてくる。
その切なくて、寂しいけど、でも晴れがましい。
みたいな、そんな気持ちになれるのが、さよなら公演かも。
退団という区切りがある宝塚ならではの良さなのかな、その辺が。

お芝居についてはこの辺にして、次ショー(レビュー?)ね。
作・演出がさ、また私にショーの魅力を教えてくれた、岡田敬二先生。
『ル・ポァゾン-愛の媚薬-』だよ。
こちらは剣幸サヨナラ公演だい。
大好きだよ、ル・ポァゾン。

これで更に、現在過去入り乱れました。
なにかの策略だとしか思えねぇ。

あと、野田秀樹ファンとして気になるのは謝珠栄さんですね、振付の。
(ル・ポァゾンだと、飛行機場面が謝さんだね。遊眠社は、ほとんど謝さん。)
この謝さん振付の場面が格別に感動的だった。
これぞさよなら!的な感じと言っていいんですか?
とうこさんが、熱く熱く歌い上げ、その歌声でわたる君が踊る・・・
またその踊りがダイナミックで、カッコ良くってさー。
全体を通してそうだったけど、群舞?っていうの?
視覚的に見て、綺麗なんだわ。
色彩といい、ポジショニングといいw

これ、一人で見に来てたら泣くね、私。

あとあと、あれだデュエットダンスのリフト!
同じ女とは思えない。
力強すぎよ、湖月わたる。
見た目美しい、尚且つパワフルな、良い物見させていただきました。

もう、語ったらきりがないくらい、
過去の月組ファンとしての思いと、
目の前で上演されている湖月わたるさよなら公演への思いとが、
入り混じってしまいましたね、今日は。

正塚先生と、岡田先生ってのがいけないよ、まず。
組み合わせがおかしい。
私を星組にハマらせようとしているのか?

あーホント楽しかったなぁ~
初めて純粋にもう一回見たい!!
と思った。
そして、安蘭けいが好きになった。

最後に・・・
あんなにあったかい拍手で送り出される湖月わたるは幸せ者じゃないかと思う。
なんだか、すっごく拍手に愛情を感じたのね。
それは、湖月わたるのお客さんに対する『ありがとうございました。』
が、ひしひしと伝わってくるからこそ、生まれる拍手なんだけど。
(感謝を伝えることができる場面を作る作家も偉い。素晴らしい。愛を感じるw
そこが、座付の良さか?)
見せる側の『ありがとう』と見る側の『ありがとう』が、
伝わりあう空間…劇場ってやっぱり良いな~としみじみ感じました。
1度しか見れなかったけど、ありがとう、わたる君。
今日一日楽しかった!


ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
楽しいですね~宝塚は。
こんなに自分がハマるとは思ってもみなかったけど、
ハマって良かったかなw
読んでくださったついでに、クリック1ついかかでしょう?
最近、ランキング上昇中でまた嬉しい限りです。

10/23 わが闘争

2006-10-24 00:37:41 | 舞台感想
2006年10月23日『わが闘争』@シアターグリーン

作・演出:鐘下辰男
出演:剣幸、小林勝也、山崎清介、斎藤歩、高田恵篤、亀田佳明

久世さんの『プライベートライヴズ』と、
そして今日の『わが闘争』。
タイプは真逆と言っていいほど違うけど、
この2作品を見ただけで、私が宝塚にハマった価値はあったと思える。
OG追っかけ、全くもって無駄じゃない。
それくらい大きい存在になりそう『わが闘争』は。

地方の村の話。
その中で起きた殺人。
その殺人をめぐる人物関係、社会的立場・・・
血も感情も何もかもが複雑に絡み合っていて、
出口が見つからない地方の村。
ゆりちゃん出演映画“狗神”と似てる。

正直言って私には難しくって、実感がなくって、
どこからどう解釈していっていいか見当も付かない。
でも、観た事が決して無駄にはならず、
この先の自分に間違いなく繋がっていくという、直感だけはある。
何かのたびに思い出されるストックになる。

・・・何言ってるのかよくわかんないなぁw自分でも。

自分の存在を忘れるくらい、
意識が、感覚が、舞台上に集中している瞬間が何度もあった。
会話のものすごい求心力で惹き込まれた感じ。
そこまでのめり込んでた自分に、ふと気づく瞬間もまたあるわけで、
その時は、のめり込んだ状態にあった自分が楽しくも、怖くもあったな。

床がギシギシと鳴る、古びた教室の中だけで話は展開。
その中に2人の刑事と、殺された人物に何かしら関わりがある男2人女1人、
そしてもう一人、幽霊のような存在の男1人。
刑事は男女3人を疑っているので、教室の中で尋問が始まる。

徐々に、本当に徐々に3人が隠し通す真相に迫っていくその様子・・・
ものすごい緊迫感があった。
舞台の上にいる人たちのそれぞれの感情が、
空間に渦巻いているのが見えた気がした。
だっから、惹き込まれてしまったんでしょーねぇ。

他のお客さんの息遣いや、ちょっとした動作の音まで、
「うるさい。」と感じてしまうほど、静かな空間。
その静かさがまた面白くって面白くって仕方がなかった。

「ウタコさん、ウタコさん♪」と思って観に行ったけどw、
小林勝也さんって・・・溜水石右衛門じゃないか!
前にチラシ見たとき「あ!」と思ったんだけど、また今日まで忘れてた。
溜水って野田秀樹の『贋作・罪と罰』初演のね。
めちゃくちゃ上手かったんだ、小林さんの溜水は。
実際に見れたわけじゃないけど、もう、宇梶さんとは比べ物にならねぇ。
いや、私、宇梶さん嫌いなわけじゃないけど。
でも、小林さんの溜水と比べちゃーねぇ。

溜水の話は置いといて・・・

今日は、小林さん、尋問して人の心の琴線に迫っていく
いやぁーな、ベテラン刑事役。
こういう言い方をしたらどうなるか全てお見通しのくせに、
わざとらしく、軽く、淡々と、人を追い詰めていく。
台詞量は一番!!
たまらないイヤラシイ演技でした。

出演者はみんな曲者揃いという風で、味があって面白かったけど、
特に民雄。この人一体何者だ??
あの肉体と動きは只者じゃない。

そして、ウタコさん。
声が好きだ、あと、抑揚の効いた台詞回しと目も好き。
久世さんに引き続き、やっぱりウタコさんも良い女優さんだと、
この身で実感できて嬉しい限り。(やっぱ月組良いわ~ww)
自分の心の中の隠したい部分が露呈してしまって、感情を抑えきれなくなる。
とか、そういったちょっと狂気じみた演技にも、ぞくぞくさせられた。
これからも気になる舞台に出演する時は、追っかけたい。
小劇場系ならね。
ちょっと前の『テネシーワルツ』みたいな、
明治座!とかそういう感じになるとキツイかな。(笑)
1回ぐらい行ってみても良いけどさ。

冒頭、教室の周りの空間に無造作に置かれたバケツ。
終盤になって、そのバケツの水を人間にぶっかけることで、
時間を殺人が行われた雨の日に飛ばすなんて演出、最高。
水飛沫の見た目の美しさといい、時間の吹っ飛び具合といい、
水をまず剣幸にぶっかけたという衝撃といい、
もう、まさに演劇的!!たまらなかったですw

全神経集中で見てしまったので、正直疲れた、私は。
疲れたから、もう1回見たいとは思わないけれど、
でも良い芝居だったと思う。
んや、良いとか悪いとかの次元じゃなく、
訴えてくる芝居だったなぁ。

あとは、これから今日感じた
暗い、光の見えない日本人がどこかで持っている感覚を、
この先どう自分が処理していくかだな。
とりあえず勉強しなきゃ。
世の中無駄が多すぎて、知らなきゃいけないのに、知らないことが多すぎる。


『KASANE』のパンフ、衝動買いしちゃいました。
(久世星佳出演作品。写真がカッコ可愛かったから、つい。)
ヅカファンってもろにバレるじゃんw
これこそ無駄?・・・いーや、私にとっては無駄じゃない、必須だw
鐘下辰男は気になる演劇人の一人になりました。

感想、面白がっていただけましたらクリックお願いします。
ランキングの上下を見るのが1つの楽しみですw

10/20 津田沼

2006-10-21 00:42:50 | 舞台感想
2006年10月20日 The Shampoo Hat『津田沼』@ザ・スズナリ

作・演出:赤堀雅秋
出演:日比大介、児玉貴志、多門勝、野中隆光、福田暢秀、黒田大輔
   滝沢恵、赤堀雅秋

タイトルだけ見て、観劇を決めた舞台って初めてかもしれない。
『津田沼』って・・・
まぁ地元といっても差し支えない、
土地の名前がタイトルだなんて。(笑)
チラシのストーリー説明読んで、風景が浮かぶ。

「改札を出ると高校生の僕は迷わず丸井の店内を通過する道筋を選んだ・・・」
『あーあっち行くのねぇ~』
みたいな。

しかも偶然なことに、バイト先の料理長の友達が、
Shampoo Hatにいるらしい。
この偶然にも笑ってしまう。
Shampoo Hatの基本は千葉なんだろな。

そんなこんなで観劇決定。私は千葉が好きなんだ、結構。
Shampoo Hatもいずれ見てみたかったしね。

日常を切り取ったような展開が続くけれど、
ただそれだけかと言うと、そうじゃない。
いきなり時間が飛ぶ。
過去と現在を行き来する。
その感じがなんとも不思議で、ちょっと混乱。
でもその混乱が、演劇っぽいというか、魅力にも感じられる。

1時間40分、淡々とした場面が続いたけれど、
眠くはならなかった。
特別惹き付けられる訳でもなく、でも退屈状態になる訳でもなく、
淡々と続きが気になってくる。

“ららぽーと”とか“きたなら”とか、
千葉県民だったら思わず笑っちゃうフレーズもやっぱり出てきて、
そこは予想通り見に行って良かった。
舞台で地元ネタとか、なかなか味わえないし。
ちなみに“きたなら”は北習志野の略。
車は大体、習志野ナンバー。
小・中学生にとって“ららぽーと”は、
友達と行く、ちょっとしたお出かけの定番。
ららぽーとに行くと、都会にあるものが大抵買えてしまう。
だから千葉の子供が田舎臭いんだと、私は思ってる。
飯山満中も実在。

津田沼はまぁ千葉県の中じゃ、栄えてる部類に入る地域なのかなぁ。
居酒屋、PARCO、丸井、イオン、ゲーセン、パチンコ、カラオケ・・・
あんまり治安が良い場所じゃない。
よくわかんないけど、津田沼の駅周辺は、
「手相の勉強をしてるんです・・・」
って声掛けられること多い。
手相・・・か、今度見てもらおうかな。(やめとけw)

そんな津田沼の雰囲気を舞台から感じられた。

正直「面白かった!」とも言い切れないけど、
「つまらなかった。」とも言い切れない。
作ってる側も、そこに着地点を見定めて作ってるんじゃないかな。
笑かそうとか、感動させようとか、怖がらせようとかそういうんじゃなく。

“淡々”という言葉がなんだかすごく似合う舞台でした。


一人で観劇予定だったのが、今日は突如二人に。
学校帰りの電車の中で、話し盛り上がって、一緒に見に行くことに決定。
当日券が楽に買えるって良いなぁー(ロープもそんな感じにならないかなぁ)
淡い希望を抱きつつ、明日、とりあえず頑張ってみます。

少しでも楽しんでいただけましたら、クリックお願いします!


10/16 獅童流 森の石松

2006-10-16 23:18:13 | 舞台感想
2006年10月16日『獅童流 森の石松』@新橋演舞場

脚本:サタケミキオ
演出:本木克英
出演:中村獅童/高岡早紀/橋本じゅん/深沢敦/八十田勇一
   笹野高史/長谷川朝晴/西牟田恵/角替和枝/高橋和也
   ベンガル/吉田日出子/他


『森の石松』楽しかった!って方はこの先、読まないでください。



















私今日、ライブ見に行ったんじゃなくって、芝居見にいったんだよねー
芝居そのものより、最後のカーテンコールめいた
ミニライブのが、面白いってどうなのよ?

正直ダメでしょ。

逆なら良いよ。
ライブがメインで、その中で小芝居やるならさ。
そりゃ、楽しいもん。

それに、中村獅童の自虐ネタも笑えない。笑えないどころか不快。
「お酒は飲まないようにしないと!」
「最近迷惑かけてるんだからー」などなど。
そんな自虐はいらないから、展開や演技で魅せて笑わせてほしいなぁ。
しかも、その自虐ネタが一番お客さんの反応が良いんだ、これが。
またそこに、げんなり。

少なくとも私は、最近の騒動に関係なく、
『ただ中村獅童を見よう!』と思って、劇場に足を運んだんだよ?
それなのにさぁ~ま、いいけどねー

森の石松さんは、お馬鹿なんだけど義理人情に厚い、愛すべき人物。
らしいですが、そんな風には見えませんでした。
弱々しいチンピラ。
獅童さんの声は、ガラガラで台詞も聞き取りづらかった。
ただ与えられた台詞を叫んでるだけ、という風で、なんの上手さも感じなかった。

高岡早紀さんは、高岡早紀である必要があるのか?
と疑問が浮かぶ役柄でなんだか物足りない。
松尾スズキの『キレイ』見たときは、華を感じたのに・・・もったいない。

石松は最初、高岡さん演じるお文を
「お文ちゃん、お文ちゃん」と呼んでます。
始めにお文のほうから「お文って呼んで」と頼まれるんですが、
照れて拒否するんです。
その1度拒否したという過程を経て、二人の仲が親密になってきてやっと
「お文」
と、呼び捨てで呼ぶようになるんですね。
初めて呼び捨てる場面、結構見せ場だと思って見てました。

が!

ホントに、ラストのラスト!お文が刀で切られ、それに駆け寄る石松・・・

「お文ちゃん!お文ちゃん!!」

って、えぇー。
また“ちゃん”付けに戻るのか。
全くもってこれには納得いきませんでした。
名前の呼び方でしか、二人の親密さを感じ取る部分がなかったのに、
最後にその要も崩されちゃって。

じゅんさんの相変わらずなコミカル演技。
西牟田さんのどす効いた台詞回し。
この辺があったから、見ていられたって感じ。

そうそう、あと笹野さんと吉田日出子さん。
一緒に見た友達と
「カッコイイよね~ああいう歳のとり方したい!」
と、終演後話しましたね。
力まず、かといって手も抜かず、
人生楽しんでる感じがするカッコイイ大人です、2人とも。憧れだな。

新橋演舞場2連続ガッカリ。
(前は『魔界転生』。)
ガッカリさせて、ガッカリさせて、
『朧の森に棲む鬼』でガツーーンとするもくろみか?

やめてよね、そんなの。


中途半端に新感線チックな舞台が、一番嫌いかも私。
中途半端だったら、本当に学芸会にしかならないような気がする。


10/14 ライオンキング

2006-10-14 21:41:42 | 舞台感想
2006年10月14日『ライオンキング』@四季劇場〔春〕

作・演出・出演→こちらから。

やっと、やっと初四季。

誰かに「舞台見に行くのが好きなんですよー」と言うと、
必ず、もう10人中9人ぐらいが「劇団四季とか見るのー?」と返答してくる、四季。

舞台と言ったら四季なのか。

四季見たことないので、

私「いや、四季は見たことなくて…野田秀樹とか知ってます?」
相手「あぁーのだひでき~…」

はい、ここで会話終了。
野田秀樹から会話が発展したためしが今まで一度もないですね。
たぶん、蜷川幸雄でも発展なしです。

で、そんな舞台と言ったら四季の、四季。
うーん、やっぱり舞台と言ったら四季なのか?

とりあえず今日見た、ライオンキングはアニメのストーリーそのままで見易い。
誰でも楽しめる水準の高いミュージカルに仕上がってる。
って、そんなこと当たり前よね。
じゃなかったら、5000回超えるロングランとかできないし。

人が持ってる生命力を、上手いこと動物の持つ生命力に転換させたな。
って思った。

衣装、音楽、舞台美術・・・これらの力を存分に利用し、
『生きる』っていう実感を前に前に表現。

そこから見えてくる、
『皆いずれ死を迎え、そしてまた新たな生となる。』
そんなメッセージ。それこそ生物の根源だ。っていう。

いいよ、いいよ、そこまで感動。

でもそこで私、立ち止まる。
その根源を一番乱してるのは誰よ。
私ら“人間”でしょ。
一番なってない存在が、根源通りに生きてる動物を演じて、
上のメッセージを感動的に伝えようとしてる。
その矛盾が、途中から虚しく、切なくなってきちゃって。

素直に感動した部分と、遠くでその感動をあざ笑いつつ眺めてる客観的な部分。
私の中には両方存在するわ。

今日は、卑屈モードだなぁー
ホントに素直に感動もしたんですよ。

草木の衣装とかまでしっかりあってそれにも驚いたし、
ダンスの迫力と音楽の迫力の相乗効果にも、ゾクゾクさせられたし、
ここまでテンション低く語ってきたけど、普通に楽しかったんですよ。
でもね、
の、その“でもね”、を書いておきたかった。
ただ感動してるだけで良いのかよ、と。

ま、そんな偉そうなこと言えた立場じゃないですけど。
ってもう言っちゃってますけどねー。あはは、軽く流してください。


お酒飲んだから、こんな痛々しいテンションなのかなぁ。
ということで、お酒のせいにしといてください。
今日はクリックしてくださらなくても、良いです。
だったら、リンク貼るなよって話ですね。でも貼ります。

10/13 書く女

2006-10-14 01:15:45 | 舞台感想
2006年10月13日『書く女』@世田谷パブリックシアター

[作][演出]永井愛
[出演]寺島しのぶ/筒井道隆/八木昌子/小山萌子/石村実伽/粟田麗
   江口敦子/小澤英恵/向井孝成/中上雅巳/杉山英之/細貝弘二

なんか、肩透かし食らったかなぁ。

とりあえず、樋口一葉を読んでみたくはなったけれど・・・
というか、読んでから見たほうが面白かったか。

寺島さんの演技って映画『東京タワー』ぐらいでしか、
ちゃんと見たことないんですが、
独特の色気と内面にものすっごい情熱秘めてるのが、
伝わってくるようなところがあって、そこが好き。
今回、その内側の熱さを樋口一葉という作家を通して感じられるのかな、
と、思っていたら、私としてはそうでもなかった。

なので、肩透かし。

妙に貧乏臭い(まぁ、実際貧乏だったみたいだからしょうがないけれど)
へんちくりんな喋り方や、腰の低い態度、
書くことで有名になっていった一葉には、
それに見合う才能があったはずなんだけど、
その才能が、上にあげた喋り方や態度のせいで一向に見えてこない。

人に恋焦がれたその想いを“書く”行為に変換していった人なのに、
その部分の情熱、っていうのもあまり見えてこなかった。

一葉が才能を開花させていく様子は見えてこないのに、
展開上、なんか知らない間に有名になっちゃった。

劇場が大きすぎるんじゃないかなぁ。
PARCO劇場あたりでやったら丁度良さそう。
セットはとても綺麗なんですが、手前の空間でこじんまりとした芝居が続く時、
どーんと余った後ろの空間が、広すぎるので怖い。
そしてもったいない。
が、使い道がない。

ちょっとした感情の機微が重要な舞台なのに、
その割には劇場が大きいから、その機微が分散しちゃって伝わりにくくなりそう。

正直、飽きる部分もあって、
ごく一瞬ではあったけど、昨日生で野田秀樹を見てしまったせいもあり、
脳内『パンドラの鐘』上演とかしちゃったよ。
ミズヲが「ばけてでてこーーーい」とか言ってたのはこの劇場なんだ、
あぁ、実際にここで見たかった。と感慨深くなる。みたいな。わけわかんないわ。
野田秀樹がいて、堤真一がいて、天海祐希がいて、古田新太がいて、松尾スズキがいて・・・
っていうのは、私にとって夢空間だし、なんかもう。

私が『書く女』を見て、楽しめなかったのは、
私が樋口一葉を読んでないからかもしれない。
読んでいたら、そこから舞台に繋がるイメージでもっと楽しめたかも。


さ、明日は突然『ライオンキング』見に行くことになりました。
とどまる所を知りません。とどまろうとも思いません。
ただ、突っ走るのみ。ははは。
よかったら、クリックよろしくお願いします。

10/11 オクラホマ!

2006-10-12 01:20:28 | 舞台感想
2006年10月11日『オクラホマ!』@日生劇場

作・演出・出演者→ここ

轟悠は女でも男でもない、男役っていう生き物だと思った。

いやホントに。
見ていて、女っぽい部分も全く感じないし、
だからってそのまんま男かっていうと、
それも全然違うし・・・“男役”なんだよなぁ。

一体いくつだよ、彼女・・・彼?
たぶん私の調べによると天海祐希と同い年ぐらいなはずなんだけど。
(本当にそうだとすると、39歳ですね。)
それで、あれだけ踊るのか。
そしてカッコイイのか。

かなり唐突な話ではあるけれど、見終わってとりあえず笑顔になれる舞台。

1幕は轟悠×霧矢大夢が歌ってハモる場面で『おぉっ!』となった。
でも、『おぉっ!』となったのはそのくらいで、
あとは特に面白くもなく、かといってつまならくもない、
まぁ正直言って単調な場面が続いたような印象。
そもそもカーリーとローリーの2人が、
お互い好き合ってるのに、もたもたしってから、話ももたもたするんだよ。
でも、轟さんの照れて素直になれない感じは、
初々しくて可愛いので、なんか好きだったかもなぁ。
キャリア的には初々しさとはかけ離れてるのに(笑)、
初々しさを演技で出せるのも凄い。

1幕ラストの幻想場面は、踊りも綺麗だったし、
カーリー、ローリー、ジャッドの関係が、わかりやすく見えてきて良かったです。

2幕は話の展開も早くなるので、それに伴ってテンポも良くなった気がします。
越乃リュウさんは名前からいって普段は男役ですよね?
えらい男前なエラー叔母さんが素敵でした。
銃をぶっ放つところとか特に。まんま男役じゃん。

2幕のテンポを良くしていたのは、
行商人のアリ役、研ルイスさんとウィル役の青樹泉さんの力が大きいかと。
ちょっとコメディ入った2人のキャラが2幕になると、より強く出てきていたので、
そこが舞台のメリハリに繋がっていたように思います。

まぁ、見た人ほとんどが思うだろうけど、ジャッド死ぬの早い。
しかも死んだことが、あっさり流され過ぎ。
無理矢理なハッピーエンドに繋げる為にはしょうがないの?
にしても、霧矢さんの演技からは、ジャットの影を感じたなぁ~
そこまで出番が多くなかったにも関わらず!
心の中に闇を抱えていた事をいたるところで感じられたので、
“放火する→ナイフでカーリーを殺そうとする”。
という、一見突拍子もない行動も
「アイツならやりかねないな。」と、受け止められました。

暗い役だったぶんフィナーレでは、ぱぁーっと笑顔で歌い踊ってたのが、
なんかまた余計に良い感じ。

やっぱり月組好きだから、霧矢大夢も気になるなー。
全国ツアーも市川あたり、見に行っとけば良かったかなー。
でも、宝塚のチケット状況が全くわからないなー。
ま、とりあえずこれからもせめて月組だけは見ていきたい。ガンバル。

そうそうフィナーレ、指揮者のおじさんもいい味出してた。(笑)
さすが指揮者なリズム感。
あんなこともあるんだねぇー楽しいわ~。

なんだか、途中音楽といいディズニーランドにいるみたいな気分になりました。
もちろん場所はウエスタンランド。
そんな空気味わえただけでも楽しかったかな。


女4人で軽々と持ち上げられる轟悠は凄いなぁ。細いなぁ。
あ、初日生劇場でした。こちらもなんだか壁&天井、マーメードラグーン。
やっぱりディズニーじゃない。
後ろから2列目の席でも見易いぞ!気に入った!
パンフを見たら、振付が若央りささんで、なんだか私が感慨深くなりました。(笑)

2006年10月11日で、ブログを始めて1年になりました!!
もう1年経っちゃうのね~
始めのころは10、20がやっとだったアクセス数が、
最近ではコンスタントに150前後を記録するまでに。
150人を前にして、宝塚にハマっただの、堤さんがドラマに出るから嬉しいだの、
そんなどうしようもない話をしているようなものなのか・・・

いいのかな、そんなんで。

・・・まぁいっか。

そんなこんなで、いらっしゃるのかわかりませんが、
このブログを定期的に覗いてくださる方、これからもどうぞよろしくお願いします。
気になる記事あったら気軽にコメントでも残してみてください。
ブログにコメントいただけると、結構嬉しいです。(笑)