春さんのニッチな愛聴盤🎼

映画音楽やイージーリスニングの珍盤を中心に、そのレコードやCDをご紹介させていただくブログです🎼
横浜から発信!

かなり久し振りのクラシックのご紹介です🎻🎼

2020-05-23 08:36:26 | 日記
ヴィヴァルディ合奏協奏曲OP.8
《和声法と創意の試み》より第
1番~第4番『四季』
演奏=アルド・チェッカート指揮
アンジェリクム室内合奏団
ヴァイオリン独奏:フランコ・グッリ
ストラディゥァリの名器「マレシャル・ブルティエ」(フェレンク・フォン・ヴェクセイ所有)を
使用。







『四季』は、日本でも大層ポピュラーな音楽です。理由は近代的なヴァイオリン協奏曲の形態と、そこにもられた優れた自然描写にあるとされてるからです。そして、観念的なものに寄りかからない表現の豊饒さにあるからです。
この『四季』といえば、フェリックス・アーヨのヴァイオリンによるイ・ムジチ合奏団の演奏盤があまりにも有名ですが、ここで紹介するレコードは、冒頭にも記しました通り、フランコ・グッリのヴァイオリンにアルド・チェッカート指揮アンジェリクム室内合奏団の演奏でして、トリオ・レコードがフランスから直輸入したシャルラン・レコードというレーベルです。
イ・ムジチを初め幾つかの演奏による『四季』を聴いたことがありますが、かつて愛煙家だった私風にいえば、煙草で例えるならばシャンパーニュのような
、どこかほろ苦くもさっぱりした演奏ですね。
この辺になると、むしろ私よりもこめへんさんやボルナさんの守備範囲で、お二人ともかなり詳しいのではと思います。
『四季』から冬 ヘ長調 ラルゴ
https://youtu.be/78kX-GqwZm8
指揮者のアルド・チェッカートは、1934年ミラノに生まれ。カルロ・ロナーティにピアノを、
ブルーノ・ベッティネッリに作曲を学び、1958年にオランダのラジオ・ウニイの国際オーケストラ講習会に於て、アルバート・ウォルフとウィルヘルム・
ヴァン・オッテルローの指導を受けます。更に1962年、フェッラーラに指揮法を学んでいます
。同年、ベルリン音楽大学の指揮科修了、いくつかのオペラを放送し成功をおさめました。
1960年より63年まで、シェーナのアカデミア・キジアーナで、
チェビリダーケの好遇を受けて
、アシスタントとなりました。
1963年4月、ミラノのアンジェリクム劇場でヴィヴァルディの作品を指揮してデビュー、その後各地に客演し、特にデンマーク、オランダ、スペインの放送に度々出演しています。
ヴァイオリニストのフランコ・
グッリは、1926年トリエステに生まれ、ミラノのスカラ座、ヴェニス国際現代音楽祭、ウィーンの音楽祭、フィレンツェの五月音楽祭等で、クーベリック、シェルヘン、チェビリダーケ、ロジンスキー等のソリストとして活躍。
シェーナのアカデミア・キジアーナの教授の任にあり、アンジェリクムとはヴィヴァルディの『四季』の他、パガニーニのヴァイオリン協奏曲第5番、モーツァルト第3番、第4番等を入れている。因みにパガニーニの
ヴァイオリン協奏曲第5番は、
彼の手によって世界初演がなされています。
緊急事態宣言が一応終えようとしていますが、まだまだ罹患のリスクがあるので予断が許されないですね。
マスクが離せませんね。それでは、またよろしくです。


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6 コメント

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Unknown (こめへん)
2020-05-23 09:43:01
シャルランのこのタイプの国内盤は、盤自体は輸入盤なのですね。アンドレ・シャルランの録音は独特な音質で定評があり、私も何枚かオリジナル盤を持ってます。(流通してたのは、トリオがプレスした純然たる国内盤のほうが多いかと)
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Unknown (春さん)
2020-05-23 15:37:13
こめへんさん
中に20cm四方のライナーがありましたが、盤自体はまったくの輸入盤ですね。
新品同様のこともあってか、仰せの通り音質が大変いいです。
そういえば、ヴィヴァルディって『四季』以外の作品はありましたですかね?
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Unknown (ボルナ)
2020-05-23 22:36:06
シャルランの録音って、他のものでもそうですけど苦味と深みがあって独特でしたね。これなども流麗で歌にあふれていながらそんなでしたので実に楽しかったものです。そういえば私が最初にこの演奏を聴いたのはCD最初期(1987年)の復刻CDで良さが全く活かされておらず、ひたすら大味に響いたものでした(苦笑)
個人的にはシャルラン録音のルドルフ・ゼルキンやポリーニなど聴いてみたかったものです。多分、面白い仕上がりになったでしょうから。
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Unknown (春さん)
2020-05-23 22:59:57
ボルナさん
こんばんは!
シャルラン・レーベルの録音とは、相当特殊な音質が特徴のようですね。
ルドルフ・ゼルキンやマウリツィオ・ポリーニはCBSですが(ポリーニは違いますか)、それこそグレン・グールドのバッハのピアノ曲だったら、また別の意味で楽しかったような(笑)!
よくよく考えてみたら、ヴィヴァルディは『四季』があまりにも有名になりすぎて、他の曲が陰に隠れてしまったような感じですね(苦笑)!
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Unknown (こめへん)
2020-05-24 01:19:49
他所で「ヴィヴァルディはさんざん聴いて」なんてのたまいましたが、彼は非常な多作家で、協奏曲だけでなくオペラや宗教曲など、800曲以上の作品があります。ピッコロ協奏曲やフルート協奏曲「海の嵐」などよく聴きましたが、イタリアバロックの温かい雰囲気よりもだんだんドイツバロックの堅緻な感じのほうが好きになりまして。そういえばモリコーネの「非情の標的」に、「ヴィヴァルディ風に」という曲があってまさにそれっぽかったですw
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%81%AE%E6%A5%BD%E6%9B%B2%E4%B8%80%E8%A6%A7
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Unknown (春さん)
2020-05-31 07:40:46
こめへんさん
返信が遅くなりすみませんです!
そうそうかなりの多作家ですね✌️
映画でも『高校教師』『野生の少年』『リトル・ロマンス』『クレイマーVsクレイマー』等、使われた曲数も枚挙に暇がないですね。
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