春さんのニッチな愛聴盤🎼

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横浜から発信!

記事にするのがひと月遅くなりましたが🎼

2020-06-30 06:52:47 | 日記
"エンニオ・モリコーネ・ファイナル・コンサート"から一年余り

2019年6月。まだコロナ禍なんて予想だにしなかった頃、こめへんさんが奥様を伴って急遽イタリアへ飛び立たれました

そう、イタリアが生んだ映画音楽界のエンニオ・モリコーネの
ラスト・コンサートを聴くためでした
エンニオ・モリコーネは1928年11月10日、イタリアはローマに生まれました。サンタ・チェチリア音楽院でゴッフレド・ペドラッシに作曲技法を学び、また在学中より音楽でアルバイトに精を出していたそうです


「幼少の頃のエンニオ・モリコーネ」


1961年の『ファシスト』が実質の映画音楽デビューとされていて、以降、長きにわたり映画音楽で活動されています

昨年イタリアのカラカラ浴場での最後のコンサートにこめへんさんは渡伊し、「アリデベルチ
・モリコーネ!!」と叫んだそうです

2007年の第79回アカデミー賞では栄誉賞で初の受賞、そして201
6年の86回アカデミー賞ではタランティーノ監督の『ヘイトフル
・ヘイト』で遂に作曲賞を受賞しました

愛妻家として知られ、受賞式で
、「この賞を妻マリアに捧げます」と涙ながらにスピーチしたのが印象的でした

新型コロナウイルスでイタリア国民が甚大な被害を受けているさなか、ファンたちもかなり心配したいましたが、無事が確認され胸を撫で下ろした人も多かったですが、何分高齢であることから、引き続き無事を祈らずにいられません
https://youtu.be/Jjq6e1LJHxw






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8 コメント

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Unknown (こめへん)
2020-06-30 08:01:10
全コンサート体験中でも忘れがたい夜になりましたね、コンサートを聴きに海外に行くこと自体初めてでしたから。今度、こうまでしてコンサートに行かねばと思わせる作曲家や
演奏家がいるかどうか、なんせ14才のときから45年変わらず聴いてきた稀有な作曲家さんでしたから。
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Unknown (春さん)
2020-06-30 08:23:15
同じ年数のリアルタイムで夢中になった音楽家ですね。
正に魔法のような音楽を作り、聞かせてくれる、おっしゃる通り稀有な作曲家です。
スケールこそ違いますが、初来日の時、当時札幌に住んでいた私が特急「北斗星」で上京して、東京国際フォーラムのS席を取って聞きに行きましたよ。
それほど魅了させてくれるmaestroですね。
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Unknown (ボルナ)
2020-07-02 04:54:55
美しい曲想と深い内容、多彩な技法を持ち合わせた不世出の名匠ですね。ここで貼ってある動画および断片的に聞けるラストコンサートの模様からするに、いわゆる聞きやすい曲メインで、(ある意味お得意の)前衛的な作品は少ないようですがそれはそれとして。
活動期間というか寿命が長いおかげで作品が多いのもありがたいことです。それでマンネリに陥っていないのも凄いというか嬉しい話です。
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Unknown (春さん)
2020-07-02 06:11:22
数多の作曲家、特に映画音楽作曲家には独特の個性を持つ人が多いですが、その最右翼ともいえるモリコーネは、最も得意とする前衛的な作品よりもどうしても甘美なメロディアスな作品の方が、当然ながら一般受けしますし、特に『ニューシネマ・パラダイス』以降からモリコーネを知った人たちには、そのような曲ばかり書く人のように捉えられがちですね。
長い歴史の中で多くの作品を作り出した人なので、リアルタイム世代からモリコーネに夢中になった人たちからすると、「いろんな音楽があるからもっと知ってくれ」と言ってしまいそうです。が、特に音楽業界豊塾期の1970~80年代
の作品を楽しんでくれと、つい言いそうですが、それぞれの時代を把握することは難しいですね。
例えが極端ですが、ビートルズの後半期の音楽が好きな人に、前半期の曲をもっと聞いてくれといっても、なかなか思い通りに行かないですから(笑)。
『テオレマ』の「断片」や「テオレマ」のような曲こそモリコーネの本領発揮なのかもと思うのですが、私もやはり「木の葉のさざめき」や「最後のコリーダ」、「ビートNo.3」のような曲を好む傾向にありますね。
本当にマンネリズムに陥らない稀有な作曲家ですね。
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Unknown (こめへん)
2020-07-03 13:50:06
ラストコンサート・ツアーの曲目はこんな感じでした、本人曰く「皆さんが聴きたい曲と、私が聴いてほしい曲でプログラムを編みました」とのことです。

●エンニオ・モリコーネ ラスト・コンサート曲目
(2019/6/21 ローマ カラカラ浴場)
(前半)
——歴史的叙事詩——
1. アンタッチャブル(87)
2. 赤いテント(69)〜夢は続く
3. 赤いテント〜我々の後に続く者たち
----------------------------------
4. 1900年(76)〜オルモとアルフレード
5. 1900年〜ロマンツォ
6. アタメ(89)
7. 最後の山猫:ゴッフレード・ロンバルドの肖像(未、2010〔ジュゼッペ・トルナトーレ監督のドキュメンタリー作品〕)〜あるイメージの為のオスティナート・リチェルカーレ
8. ノストローモ(未、96)
——セルジオ・レオーネの映画における神話の現代性——
9. ウエスタン(68)〜復讐のバラード(ハーモニカの男)
10. 続・夕陽のガンマン(66)〜強き者
11. 続・夕陽のガンマン〜メインテーマ
12. 続・夕陽のガンマン〜エクスタシー・オブ・ゴールド
(sp.スザンナ・リガッツィ)
(後半)
13. 沈黙、遊び、記憶(92/09)〔合唱曲/ロベルト・ギャビアン指揮ローマ・オペラ座少年少女合唱団〕
14. ヘイトフル・エイト(2015)
——社会的映画——
15. 奇跡の光(未、03〔スペイン/英“The End of a Mystery”〕(vo.ドゥルス・ポンテス)
16. アルジェの戦い(66)
17. 死刑台のメロディ(71)(vo.ドゥルス・ポンテス)
18. 殺人捜査(70)
19.「ペレイラの証言によれば」(未、96)(vo.ドゥルス・ポンテス)
20. 労働者階級は天国に行く(未、71)
21, カジュアリティーズ(89)
22. ケマダの戦い(69)〜Abolição
----------------------------------
23. ミッション(86)〜ガブリエルのオーボエ
24. ミッション〜滝
25. ミッション〜地上の楽園(地にあって天にある如く)
(アンコール)
26. ニュー・シネマ・パラダイス(88)〜メインテーマ
27. ニュー・シネマ・パラダイス〜愛のテーマ(作曲アンドレア・モリコーネ)
28. 続・夕陽のガンマン〜エクスタシー・オブ・ゴールド(sp.スザンナ・リガッツィ)
29. ケマダの戦い〜Abolição
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Unknown (春さん)
2020-07-06 21:54:02
こめへんさん
『赤いテント』や『労働者階級は天国へ行く』などは、日本でのコンサートではまずやらないでしょう(笑)
日本での知られ方と本国イタリアでの知られ方の違いを感じさせる曲目ですね。
まさか、今日になって訃報を聞くとは(涙)
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Unknown (こめへん)
2020-07-09 23:04:28
『労働者階級は天国へ行く』はたしか最初の来日コンサートでもやったような。その後至るところで定番的にこの曲を振るので、よほどお気に入りだったのかなと。「怪奇な恋の物語」なんかも、「この作品について語ろうと思えばいくらでも語れる」そうで、やぱ現代音楽的アプローチがこの人の根っこにあるんですね。
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Unknown (春さん)
2020-07-09 23:18:06
こめへんさん
私も何かの本で、一番得意とするのは、電子楽器を使った現代音楽と書いてありました。美しく甘いメロディーはあくまでも映画等の音楽のために書いていて、当初そのような甘美な旋律は極力本意では作りたくなかったらしいですが、ニーズに応えざる得なかったそうです。
もし『時計じかけのオレンジ』を担当していたら、そんな曲だけを書いてみたかったとも。
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