『遥か群衆を離れて』
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曲目
監督=ジョン・シュレシンジャー
音楽=リチャード・ロドニー・ベネット
指揮=マーカス・ドッズ
出演=ジュリー・クリスティー、テレンス・スタンプ、ピーター・フィンチ、アラン・ベイツ、プルーネラ・ランサム、フィオナ・ウォーカー
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曲目
遥か群衆を離れて
ファニーとトロイ
苦難の道(歌=イスラ・カメロン)
バスシーバとトロイ
ホールドウッド
鋳掛け屋の歌(歌=トレヴァー・ルーカス)
序曲と嵐
バスシーバ
私は愛の種をまいた(歌=トレヴァー・ルーカス)
ファニー・ロビン
ひつぎ
勇敢な兵士(歌=イスラ・カメロン)
遥か群衆を離れて
イングランド南部のウェセックス地方は、豊かな牧羊地であった。羊飼いのゲイブリエル・オークは、隣人ハースト夫人の姪バスシーバに思いをよせていた。彼は彼女に心を打ち明け結婚を申し込んだが、はっきり断られた。しかし、それでも彼女を愛する気持ちに変わりはなかった。
この映画の音楽を作曲したリチャード・ロドニー・ベネットは、『遥か群衆を離れて』について、次のように語っている。「この仕事は、とても楽しかったし、異常なほど厳しい仕事でした。ジョン・シュレシンジャーは、自分の一部となって仕事をする人が好きで、彼とは二本の映画の仕事をしました。実際、私はスコアを書く前に、長い間心配したり、考え込んだりして、それにのめり込みました。このようなことは、普通自分としては好きではないのですが、私はすっきりとした気分になってから書くのです。『遥か群衆を離れて』では、映画の人達と一緒にロケに行きました。そして作曲にかかる前に長時間かけて音楽について話し合いました。私の良き友であり、超人で知性に溢れたシュレシンジャー氏と話し合ったのです。これは、私にとってとても光栄でした。彼は私が過去に一緒に仕事をしたどの監督よりも、ずっと厳しくスタッフを働かせました。私は、レコーディングの前にジョンを殺したいと思った程でした」
一躍、ベネットを一流の映画音楽作曲家として認識させたのが、この『遥か群衆を離れて』でした。
では、YouTubeにありますでしょうか。
『遥か群衆を離れて』
『序曲と嵐』
『遥か群衆を離れて』エンド・タイトル
いい曲ですが、何とも寂しげですね。
では、またご紹介しましょう!
CD化された時は。つまらないジャケになってて、がっかりしました。
リチャード・ロドニー・ベネットはもともと現代音楽の作曲家なのですが、現代音楽の人が書いた映画音楽って本業の作品より聴きやすいものが多いです。このそうした例の1つなのですけど、時に地が出た部分もあるので、そんな箇所に出くわすと、聴いていて「物騒な展開のある映画なのかな」と一瞬期待してしまいます(笑)
あ、ところで、この曲を聴いていて真っ先に連想したのは大河ドラマ「新・平家物語」オープニングの真ん中辺りです。
リチャード・ロドニー・ベネットの映画音楽作品の中でも、この曲は素晴らしいですね。まさか、2015年にリメイク版があったことも知りませんでしたが、断然1967年版の方がいいのは、容易に想像つきます。確かに、『カロライン夫人』や『オリエント急行殺人事件』のようなノーブルなスコアもいいのですが、この曲の持つ哀愁と寂しさは、ある種のクセになりそうな魅力です。また、主演女優がジュリー・クリスティーだから、余計に幻想を感じてしまうのかも知れません。
リチャード・ロドニー・ベネットは、元は現代音楽の作曲家なのですね。道理で映画音楽そのものは少ないなあとは思っておりました。MGMのベスト盤では、リチャード・ロドニー・ベネット指揮MGMスタジオ・オーケストラと書いてありますが、実際には、やはりマーカス・ドッズ指揮のオーケストラですね。しばらく放心状態になりそうな音楽です。