出版社 新潮社
価格 ¥1575(税込)
<文庫本 ¥438(税別)>
〔ぼくの記憶は80分しかもたない〕博士の背広の袖には
、そう書かれた古びたメモが留められていたーー記憶力を
失った博士にとって、私は常に‘新しい’家政婦。博士は
‘初対面’の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。
数字が博士の言葉だった。やがて、私の10歳の息子が
加わり、ぎこちない私の日々は驚きと喜びに満ちたものに
変わった。あまりに悲しく暖かい、奇跡の愛の物語。
第1回本屋大賞受賞。
感想
ブログ初の本の感想です!(笑)
(体調不良や忙しくて映画見にいけないんです・(-_-;))
この映画が観たかったのですが、時間的に無理だなあと思い
原作を読む事で我慢して、DVDになってから観よう!と
思ったのですが、原作を読む事によって余計に映画が観たく
なってしまいました。(笑)
80分しか記憶のもたない博士も10歳の息子をかかえて
生活に追われる家政婦も幸せな人生とは(他人からみれば)
思えないのだけれど、3人が出会ったことで、宝石のように
キラキラした日々が始まる・・・
世間からみたら奇妙な生活でも、日々、喜び、悲しみ、
驚きがある3人には充実した毎日でした。
家政婦の博士への敬愛(淡い恋心?)、母と子の愛情
などが綴られながら、そこに効果的に使われる数学、
数字が物語をさらに奥深いものにしているようにも
感じました。
私は数学は好きですが、数字ってこんなに美しいんだ、
意味があるんだとますます数学が好きになりました。
これからは、数字をみる目が変わるかも?
こんな教え方をする先生がいたら、みんな数学好きになるかも
しれませんね(笑)
登場人物(義姉も含めて)は、みんな悲しい運命を背負っているのに
この小説を読んだ後は、涙が出ても温かい気持ちになるのは
悲しい人生だけど、3人が出会ったことで幸せな時間もたくさん
あったんだなあと思えるからでしょうか。。。
とにかく美しい作品だと思います。
本自体は300P足らずで短い上に、内容も面白いので、
2時間くらいで読めました。
お時間がない方でも、簡単に読めると思いますのでお薦めです^^
http://item.rakuten.co.jp/book/1793912/ (BOOK)
《映画もまだまだ公開中です》
http://www.hakase-movie.com/(公式サイト)
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