美意識を磨く 文田聖二の『アート思考』

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『色彩基礎/平面構成)』               

2020年03月19日 19時44分32秒 | 日記


『色彩基礎/平面構成)』               


「色彩調和」とは何でしょうか?

どんなイメージでとらえていましたか?


1、人それぞれに調和と不調和の判断が異なる。

2、 調和のとれた”配色は、類似の彩度をもつ色、もしくは同じ明度に属する色から成り立っている。

3、 残像はつねにみつめた色の補色。目は自らの釣合いを元に戻そうとする。この現象は「継続対比」とよばれる。

4、 おのおのの色はグレイをその補色で明るくみせる。純粋な有彩色は、おのおの互いにその補色に近づける傾向をもっている。この現象を「同時対比」という。

5、 「継続対比」と「同時対比」は、補色関係ができた時にだけ人の目を満足させ均衡を与えることを意味している。

6、 ミディアム・グレイはその色以外の残像は現れない。人間の資格が要求する平衡状態に釣合っているのである。

7、 7種類の色彩対比とはつぎのようなものである。1色相対比、2明暗対比、3寒暖対比、4補色対比、5同時対比、6彩度対比、7面積対比

8、 「色相対比」は7種類の色彩対比の中で最も単純な対比である。

9、 「明暗対比」。最も暗い黒と、最も明るい白は、それぞれただ1つしかないが、白と黒の中間には無数のライト・グレイとダーク・グレイが存在していて連続的な段階を形成している。段階数は、観察者の視知覚の度合、及びその反応閾の程度によって左右される。この反応閾は、訓練によって発達されることができ、それによって知覚し得る段階の数が増えてくる。

10、均等なグレイで活気のない面でも、その面に濃淡の微細な変化をつけるだけで、不思議な活気をおびさせることができる。これは色彩画および墨絵においてきわめて重要な要素をなくすものであって、これには中間調の差異に対する極度に鋭敏な感覚が要求される。

11、グレイはブラックとホワイト、あるいは、イエロー、レッド、ブルーとホワイト、もしくはいかなる補色対からもつくることができる。

12、「彩度対比」は純粋で鮮やかさの高い色と、鈍く薄められた色との対比である。

13、色彩は4つの違った方法で彩度を弱めることができ、それぞれ異なる結果を生じる。1)純色は白を混ぜて薄めることができる。

2)純色は黒を混ぜて彩度を弱めることができる。

3)彩度の高い色は黒と白とを一緒に混合することによって、いいかえると色々な明るさのグレイを混合することによって彩度を弱めることができる。

4)純色はそれに対応する補色と混合することにより、彩度を弱めることができる。