巨人。
読売ジャイアンツのことではない。
家の小さな庭を見下ろす私。
小市民的巨人。
名前はガリバー山形とでもしておこう。
ガリバーの足下で蟻が群れている。
蟻にガリバーを恐がる様子は全くない。
ガリバーは虫の死骸をひろってきて、蟻の群れの中に落とす。
群れがざわつく。
ガリバーはそれを見て満足する。
蟻を踏まないように、またいで庭に上がる。
ガリバーは道具(ガリバーは自分の道具の名前を知らない)で庭を耕す。
砂利がでてくる。
コンクリートブロックが埋まっている。
地中からゴミが出てくる。
「家賃から値引きせなあかんよ」と愚痴る。
ブロックをひっくり返すのが恐い。
蟻やらダンゴムシやらがごった返すの見てビビり、のたうち回るミミズを見てビビった思い出がよみがえる。
視線をそらしてコンクリートブロックを持ち上げ、「うおりゃー!」と投げ飛ばす。
穴が開いた地面に、急いで土をかける。
土の中の奴らにとっては迷惑なことだ。
一瞬にして巣が壊されてしまった。
ガリバーを「悪魔の巨人」と言ってみたくなるのは私だけだ。
ガリバーはそのあと、ニトリ家具にでかけた。
うたた寝するための敷物を探した。
絨毯にするか、それとも畳にするか。
いずれにしても、給料日が待ち遠しい。
今日も来ていただいて、ありがとうございます。
読売ジャイアンツのことではない。
家の小さな庭を見下ろす私。
小市民的巨人。
名前はガリバー山形とでもしておこう。
ガリバーの足下で蟻が群れている。
蟻にガリバーを恐がる様子は全くない。
ガリバーは虫の死骸をひろってきて、蟻の群れの中に落とす。
群れがざわつく。
ガリバーはそれを見て満足する。
蟻を踏まないように、またいで庭に上がる。
ガリバーは道具(ガリバーは自分の道具の名前を知らない)で庭を耕す。
砂利がでてくる。
コンクリートブロックが埋まっている。
地中からゴミが出てくる。
「家賃から値引きせなあかんよ」と愚痴る。
ブロックをひっくり返すのが恐い。
蟻やらダンゴムシやらがごった返すの見てビビり、のたうち回るミミズを見てビビった思い出がよみがえる。
視線をそらしてコンクリートブロックを持ち上げ、「うおりゃー!」と投げ飛ばす。
穴が開いた地面に、急いで土をかける。
土の中の奴らにとっては迷惑なことだ。
一瞬にして巣が壊されてしまった。
ガリバーを「悪魔の巨人」と言ってみたくなるのは私だけだ。
ガリバーはそのあと、ニトリ家具にでかけた。
うたた寝するための敷物を探した。
絨毯にするか、それとも畳にするか。
いずれにしても、給料日が待ち遠しい。
今日も来ていただいて、ありがとうございます。