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株式会社シオミホームイング、塩見泰一郎です。あなたにお会いできてよかったです!この出会いが明日への元気になるように・・・

山で1万円を見つける方法■十郎太と鹿と一万円

2011年01月31日 | 僕の名前は塩見十郎太ハゲ三郎盛綱
ボクハは十郎太

この前 ボクはおじやんに

こじゃんち「シバ」でシバかれたがちや


ボクは最近大豊で

「こんなうまいもん 食べたことがない」

と言うような 上手いものにしょう こっちょります。

それは「シシ」です。猪ですき。

それはげにこじゃんというばあ、旨いがやき

しかも生のままが旨いがです。


おじやんは山道の猪が

しょっちゅう通りゆ所に「くくり」

を仕掛けておりゆうがです。

ほんじゃき、よう猪がそれに

かかるがです。


最初はボクは「くくり」にひっかかってヒーヒー言うて暴れゆう

それを見た時、怖うて 5メートルばあ逃げたところで

「ワンワン、ワンワン」言うて

吠えゆうだけやったがやけんど

もうなれてしもうて

今じゃかぶりついて

ついつい食べてしまうようになったがです。

おじやんらあが、旨い旨い言うて

食べゆう理由が分かったがです。


けんど、よかったらもうちっくと聞いとうせ

今度は、丸々した猪じゃのうて いつもより

足が細くて長い、ほんで

頭にみょうに尖った 角が2本ある

しょうかわっちゅう物が「くくり」に

かかっちょったがやき


またボクは恐る恐るやったけんど

近づいて 吠えまくっちゃったがよ

ほいたら そいつは目と耳を元気なく

動かすだけでほとんど弱っちょった


後で おじやんに聞いたけんど

そいつは「鹿」というもんらしい


ボクは次の瞬間、もう耳に食いつき

無茶苦茶くわえたものを

振りくりよったがです

と同時におじやんが

「1万円食うたらいかん!」

とけんまくで手に「シバ」を振り上げ

おこったがです。

ほいたらはずみで耳がちぎれたがです。

そのままボクはそれをくわえたまま

走り逃げました。

けんど、今度はおじやんどうしたがやろう

しょうげに ひっしかっぱになって

「一万円くうたらいかん!」

「こらあ!じゅうた!」

なにがなんだか分からんことをさけび

怒鳴りながらボクの後を

おわえてきたが

だいぶ普段とちがうおじやんを見て

こらいかんぜよと思うて

とうとうかんねんしたボクです。

そりゃあ、バシバシ「シバ」で

体中叩かれたちや

この耳を食いちぎったがが

いかんがやったろうか

何が何だかがてんがいかんがやったがよ

けんど、その時はそれで終わったけんど

その晩、その肉をおじやんが

食わいてくれた ほんで話いてくれた事が

「もう、じゅう太、あの耳を森林事務所へ

もって行ったら1万円くれるがでよ

もし、おまんが食ったらもらい損なう

ところやったがぞ」



やと。ようわからんけんど

「シシ肉」より 旨かったちや。
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