いつもありがとう!お元気ですか?

株式会社シオミホームイング、塩見泰一郎です。あなたにお会いできてよかったです!この出会いが明日への元気になるように・・・

栗の実

2018年10月03日 | つぶやき
いよいよ10月ですね。

この季節になると、

沢山美味しい食物に恵まれますね。

その中で、あの山にある「栗の実」について、

ちょっと思出話等を。

私の家族の一員である、

柴犬の十郎太ですが、

実は二年前迄は、

大豊町の山奥で亡義父との2人(1人1匹)暮らしでした。

話し相手は2人っきりだけ、

何事も助け合っての生活でした。

山で猟をする義父の相棒でもありました。

この十郎太の、

毎日の仕事?の一つは栗拾いなんです。

裏山の墓地の下に、

丹波栗の木が3本ありました。

この季節になりますと、

大きく栗は実るのです。

栗の”いが”が大きな口を開けて笑い始めると、

中から焦げ茶色した実が、

ポタポタと音をたてて落ちるのです。

それを聞き分けてか、

十郎太が走ってゆき、その実を一つ一つくえて、

義父の所へ毎日しっぽを振り振り、

運んできたそうです。

そして義父が鍋で、

集めてきた栗の実を煮ると、

2人して美味しく分け合って食べたそうです。

大豊の山奥で、

唯一2人っきりで過ごした毎日の思い出が

栗の実のあの美味しさと共に、

十郎太の心の中に深く深くあるのでしょう。

この前の9月連休に小豆島に遊びに行った時、

私は”どんぐり”があまりにも大きく珍しいものでしたから、

沢山拾って帰り、

そして玄関先に置いていました。

きっと十郎太は、

あまりの大きさに栗かと

それを間違って見ていたのでしょう。

たまたまその一つが、

かごから転げ落ち、

十郎太の前に転がってきたもんですから「パクッ」

あっという間にくわえてしまいました。

生のどんぐりを

食べらせるわけにはいきません。

口から取ろうとすると、

取られまいと牙をむき「ウゥーッ」と威嚇し、

噛みつこうとするのです。

主人に向かって、

これまで一度もなかった行為だけに

ビックリしました。

しかし、

この時は気づきませんでしたが、

後で義父の事を知らされた時は、

私は十郎太の心を分かってあげる気になりました。

共に山奥での淋しい生活の中、

90歳を過ぎた義父を助けながら生きて来た、

潔さと尊い行動に、

今更のように感動を覚え、

幾度も幾度も頭を撫でてあげました。

岡山の山間部に車で入りますと、

たいがいどこの道にも

柴栗が落ちているのを見かけます。

今年もポケットいっぱい拾えそうで楽しみです。

あなた様も、

お元気で最良の季節を楽しめますように。
コメント