想うこと、願うこと

人生のひと時、その時に想ったこと、こうありたいと願うことを書き残したい。

熟年離婚

2006-01-11 15:15:28 | 雑記
 以前にも一寸記したことがあるが、最近特にTVで多く取り上げられており、今日も8チャンネルで「2007年問題」の一つとして取り上げられていた。
 
 正直な処、実情としたら我が家も同じ様なものだと思うが、メインキャスターの小倉さんが終始主張していた通り、「離婚は当人間の問題であり、何か世間的な風潮として取り上げているのは感心しない」と思う。
 
 今日は2007年に年金が夫婦間で了承すれば夫婦平等に分割して支給されるようになることから、2007年まで離婚するのを待っている奥さん(女性)が多いと言う趣旨であった。
 これは過日発表された厚生労働省の統計調査でも2004年の離婚件数はそれまでの増加傾向がストップしたと言う結果が出ており、その原因として年金の分割問題が影響しているとのコメントガあった。
 
 そして、離婚を密かに決意している奥さん方にその理由をいろいろ聞いて放映していたが、小生のように現役を離れているものは別として、殆どの旦那は仕事でこんなTV番組は観ていないであろう。 
 それにしても奥さん方の言い分は小生から見れば実に勝手な言い分であると思う。
 (もっとも、常日頃、我が女房も曰く、「もっと経済的な余裕があれば直ぐにでも離婚したい」と。)
 
 しかし、小生にすれば「何不自由なく暮らせるのは誰のお陰か良く考えて見てくれ・・・」と言いたい。ところが女房にとってはそういう考え方(気持)が問題で、どうせ自分がやっていることを理解して貰えないのだから、これから一緒にいてもろくなことがないし、独りでやりたいことをやって暮らしたい・・・ということになるようである。

 そこに、第三者の行政が奥さんの働きを評価して、年金を分割して支給すると言うことを提示した。これで、少しは経済的な心配も少なくなる・・・と言うわけである。
 
 しかし、これからは一層年を取るばかりの夫婦の将来がどんなものか誰も予想できない。今までのように健康で、体も自由が効く、・・・など良いことばかりではないはずである。
 現在50歳以上の(団塊の世代以上の)夫婦の場合は男性の年齢が上(それも5歳以上)と言う場合が多い。
 と言うことは旦那が奥さんに面倒を見て貰わなければならないケースが多いことは容易に推測できる。
 それ故、熟年離婚は男性にとっては大きなダメージを受けることになる。
 
 しかし、奥さんの方はこれ以上の面倒は嫌だ。自分の好きなことをして余生を送りたいと言う気持はそれはそれで分らないことはない。
 従って、そこに夫婦にしか分らないお互いの絆と言うか、信頼関係が有るわけで、それを他人がとやかく言うのは間違いであろう。
 
 結局、夫婦ケンカと同じで、他人が干渉せず、当人同士でとことん話合い、時には冷却期間をおく為に別居をするのも一つの方法ではないかと思う。
 
 いずれにしても、「熟年の離婚」が何か現代の流行の様に扱われ、皆が流行に後れてないように自分も・・・と考える様な風潮だけは作って欲しくない。
 旦那を含め他人の為ということでなく、自分のために、もっともっと冷静に考えて欲しいと言うのが実感である。