想うこと、願うこと

人生のひと時、その時に想ったこと、こうありたいと願うことを書き残したい。

病名の分らない病気の原因は?

2005-08-31 18:26:48 | 食と健康
 昨日友人達のガンの話を書いたが小生自身も最近の体調は不調である。
 まあ、老人病といってもよい、歯科通い(歯槽膿漏・抜歯・入れ歯と)が続いており、最近は仮の入れ歯が悩みの種で、直ぐ外れたり、強く留め過ぎると噛み合わせに違和感があったり、肩凝りがひどくなり、頭痛までする様になる。
 全く困ったものである。
 
 そして、先週の金曜日(8/26)の夜には突然左手首から先・てのひら(掌)がこわばり、熱を持ち、指を曲げても,捻っても痛むと言う状態になった。
 一晩その状態が続いた為、翌日土曜日(8/27)には市内の総合病院・整形外科で診察を受けた。
 首筋から、肩に掛けての脊椎の状態、左手首から先の状態のレントゲン写真を撮って貰ったが、全く原因は分らず、血液検査もあわせて実施して貰った。
 その結果、特に異常は見当たらないと言うことで病名も付けられず、痛みと炎症を和らげる飲み薬と、湿布用の貼り薬を貰ってきた。

 担当の先生(未だ若い女医さんでしたが)は多少てのひらが腫れ、熱っぽいことは分るが、見た目で傷も、異常も無く、本人(患者)の一方的な申したてで、痛みを訴えているわけで、診断の付けようが無いということで,・・・困った様子でした。
 
 とにかく、初めての経験で、一時は脳梗塞か何かで左半身が麻痺になってしまうのではないかとも心配した。
 しかし、お蔭で、症状は徐々に改善し、翌日8/27(月)にはかなり回復してきた。ただし、完全に元に戻るには暫く時間が掛かりそうである。

 ところで、一体何が原因だったのか自分なりに考えてみた。
①通風の発作: 
  実は家内が旅行に行き留守の為、久し振りに24・25両日、通風に良くないというビール350mlを各2本も飲んだのが悪かったのではないか。
 即ち、もう4~5年前から尿酸値が高めで、(7.0を超え)通風の発作を起こさない為薬を飲み続けていたが、病院が変わり、ついつい面倒になりここ半年位の間、薬を飲んでいない。勿論ビールも控えめにしていた。
 そのため、通風の発作が起きたのではないか。(でも小生には通風の発作の経験がない為、よく分らないが)
 因みに、血液検査の結果尿酸値の値は7.4と言う微妙な値であった。

②ストレス性老人性鬱病(うつ病)
  昨夜たけしの「最終警告・本当は怖い過程の医学」と言うTV番組を観ていたら、顎(あご)の関節が異常の女性が肩こりから始まって、色々と体調不良を訴え病院回りをする。
 しかし、どの病院でも、どこも悪いところが無いと診断され、最後に精神科でストレスガ原因の「うつ病」と言うことが分ったとの内容である。

 そこで自分なりに考えてみると、小生も、入れ歯の不調から来る自律神経失調症か、老人性欝(打つ)が原因の肩こり、そして左腕、手掌の硬直ではないか?
 とにかく、最近は(特に、この2ケ月位は自宅にいることが多く、何もすることが無いから、パソコンをやる時間が長くなり、目が疲れ、肩こりに繋がる。
 家庭内での家内とのやり取りはストレスの塊であり、これが大きくのしかかる状況は鬱病になる原因と考えるのは極めて自然である。

 と言うことで、小生にはストレスが原因という方がぴったりする。

 さあ、来る土曜日(9/3)に病院へ行くが、どういう診断になるか。
 いずれにせよ、早く元に戻って貰いたいと言うのが本音である。

ガン適齢期?

2005-08-30 12:58:06 | 食と健康
 昨日小生は眼科の定期健診の為に上京したが、その間に2件も友人がガンで入院している旨の情報が入ってきた。驚くと共に極めてショックであった。

 即ち、その1人は東京でこの6月まで仕事の関係でお世話になっていたS氏で、7月ごろ黄疸がひどく、検査したら胆のうあたりにガンが見つかり、急遽入院・手術をされた由。幸い手術は成功した由であり、ホットしているが、彼は小生より2歳下の今年66歳になるはずである。

 そしてもう1人はたまたま間違いで電話した大阪のお得意さんの社長が共通の友人であるH氏がガンで入院している由教えてくれた。ガンのある場所が悪く(難しい所で)、手術は難しいと言われている由。
 H氏とは今年4月下旬に昔の職場の仲間と一緒に九州旅行を楽しんでおり、その折には全くその気配も無かった。
 それがガンで入院し、見舞いに行く度に痩せてきていると言う話は全く信じられないほどである。
 彼は小生より1歳上で今年69歳のはずである。

 そんなことで気落ちしていたら、更に想いだした。

 つい先日、お盆(旧盆)前に小中学時代の同級生I君を病院に見舞った。
 彼もこの6月末に同級会で1泊旅行を共にしたが全くその気配は感じられなかった。彼自身、今までの定期健診でガンのことは一切言われたことは無かった由。
 それが、7月中旬に体調を崩し、病院で検査してもらったら胃がんで,即刻手術した方が良いといわれた結果の入院であった。術後の経過も良く、退院してくる日が待ち遠しい。
 彼は小生と同じ今年68歳になる。

 更に、今年2月、会社勤めの頃の同期入社のG氏が突然口腔ガンと診断され手術した。幸い早期の発見であった為手術も成功し、もう話すことも普通に戻っているが、彼は小生より1歳上の69歳である。

 一体何でこんなに自分の回りに体調を崩した人(それもガンで)が多いのか?
今まで一度もこんな年は無かった。

 68歳前後はガン適齢期ではないのか。
 そして、この時期どうしたらガンにならなくて済むのか。
 考えたく無いが、考えざるを得ない一日であった。

わたしの「健康食品考」(Ⅲ:真正健康食品-⑦お茶など)

2005-08-23 11:28:02 | 食と健康
 「健康食品考」を書き進めて来て、結局最初にも記した通り、「健康である為には何よりもバランスの取れた食事(出来れば和食を中心に)を摂ることである」との結論に至る。

 丁度一昨日(日曜日)の夜のテレビでも放映していたが、煎り「ゴマ」をすり潰したものが肝臓の機能を高め、その上ダイエットの効果もあるとの内容であった。 これはゴマの中の「ゴマリグナン」と言う成分の働きである。
 
 従って、晩酌のおりのつまみの1品としてお豆腐(冷やしても、温ためても)の上にすりゴマを掛けてやれば、非常に健康的なものとなる。
 更に、これに「シソの葉」を添えてやれば、シソの香りを楽しめる他、シソの油分にはリノレン酸が多く含まれており、花粉症などのアレルギーを予防する働きがある。
  
 更に、食後や3時の「お茶飲み」は楽しいものである。
 そして、今では緑茶でも、コーヒーでもその中に健康に良い成分が含まれることが分っている。
 お茶やコーヒーに「カフェイン」が含まれていて、適度な興奮・眠気覚ましの働きや利尿作用のあることはご承知の通りである。
 
 そして、今はお茶のうまみ成分である「テアニン」にリラックス作用や認知症予防効果があること、更にお茶の渋みの成分である「カテキン」に、抗菌・抗ウィールス作用があることが分っている。
 
 更に、国内外の研究でコーヒーにも「クロロゲン酸」と言う成分があり、肝臓の働きを援けたり、糖尿病の予防効果があることが発表されている。

 と言うことで食事を終わり、お茶を飲んでいても十分に健康に良いことをしていると言うことになる。

 最後になるが、身の回りには健康に良いと今話題になって素材は勿論、これから研究され、その良さが発見されるであろう素材まで沢山の食材がある。
 長い歴史の中で先人が食材として開発してくれた素材であり、我々としてはとにかく手間を掛けて食事をつくることである。
 年を取ると時間だけは沢山ある。男性も是非自分の食事位つくれる様になり、そして、食事を楽しんで欲しい。実は小生自身の課題でもある。

 

わたしの「健康食品考」(Ⅲ:真正健康食品-⑥食「酢」)

2005-08-22 13:30:12 | 食と健康
 本当に体に良い食べ物と言うことでいろいろ挙げて来たが、今回は調味料の代表的なもの「食酢」について記しておきたい。

 今年の夏も暑い日が続いたが、昔から酢の入った食べ物を食べると「疲れが取れる」とか、最近では「血液がサラサラになり、血圧も下がる」とか言われ、健康に欠かせない物となっている。
 そして,下記に述べるが原料や製造方法で種々の製品が造られ、料理に使うスタンダードのものだけでなく、最近は健康飲料としていろいろな製品が市場に出ている。
 但し。飲料として販売されているものは飲み易くする為、ハチミツなどを入れて味を工夫しているので、商品に書かれている表示の内容を良く吟味して、商品を選んで戴きたい。

 小生の承知している食酢の種類とその特徴について記すと次の通りである。
1,穀物を醗酵して造る酢
   ①一般的な食「酢」:麦や雑穀類を麹(こうじ)で醗酵して造られたもの。
   ②「米酢」:米及びその他穀類を麹で醗酵して造られたもの。

   ③「黒酢」・「つぼ酢」:玄米に近い米を麹で醗酵させ、それを1年以上寝かせた(熟成)したもの。甕(かめ)で熟成したものを「つぼ酢」と呼ぶ。
   ④「香酢(中国黒酢)」:原料にもち米・玄米・泡・ひえ・大豆など多くの種類の穀物に麹をいれ醗酵させたものを、1年以上熟成したもの。
 
 これらの酢の特徴は酸味は酢酸で、それに穀物からくる各種のアミノ酸が含まれる為、体内の疲労物質「乳酸」を分解する(疲労回復)だけでなく代謝促進等の効果もある。
 
 更に、③、④の1年以上熟成してい黒酢には濃厚な味、香りがあり、血液をサラサラにする働きなどが認められている。

2.果実酢
  ①「りんご酢」:りんごに麹、更には酢酸菌を加え、醗酵させて造るもので、出来上がった酢の酸味はクエン酸・りんご酸そして酢酸と多種の有機酸が混合された味で深みがある。
 飲用に供されるものが多く、ハチミツなどで飲み易い味に加工されているものが多い。
   
  ②「ワインビネガー」:ブドーを酵母で醗酵させ、できたアルコールを更に酢酸菌で醗酵し酢酸になるまで醗酵をさせたもの(実際には醗酵タンクのふたを取って放置する)である。原料由来のポリフェノールなどの成分・ミネラル・アミノ酸等が含まれるため、味もマイルドで健康にも良いとされています。、
  ③「バルサミコス酢」:イタリアで造られる高級調味料。ワインやブドー果汁を濃縮し、醗酵させ、長期間(標準的なもので12年間といわれる)熟成したもので、独特の風味と色調を持つ。
   
 上記②及び③の果実系の酢が欧米では普通に使われているものである。

わたしの「健康食品考」(Ⅲ:真正健康食品-⑤米・魚)

2005-08-21 14:55:00 | 食と健康
 食事の洋食化に伴い、米やその他の穀物(ひえ・あわ・きび・など)ど)の消費量が年々減って、パン・パスタ類そして中華麺など(小麦粉)の消費が増えている。米穀の内、ひえ・あわ・など・・はアレルギー対策や健康食品として消費する人が増えているが、あくまでもマイナーなものであり、メジャーなのは米である。
 
 米は主食として、炭水化物及びたんぱく質の供給源として重要な食品であった。
 その米が「美味しく」「食べやすく」と言うことで、精米の度合いが進むにつれて、健康に良い成分が削がれて来たとことも事実である。
 しかも、一時期炭水化物を摂りすぎると太ると言うことで、炭水化物が多い米まで減らした方が良いと言う風潮があり、そのことも洋食化に拍車をかけたと想う。

 しかし、現在は米の良いところ(良い成分)が見直されてきており、次の様な改良された米も開発・販売されている。即ち、

①精白度を落とした「玄米」:
  米食が少なくなったことに加えて、精米により食物繊維が削られて来た為、食物繊維の不足により、便秘する人が多くなっていると想われる。
 農耕民族である日本人の腸は狩猟民族である西欧人に比べて長いと言われるので
当然の結果と言える。
  その他の食物繊維の働きについては前回述べている通りである。

②精米時、できるだけ胚芽部分を残す「胚芽米」
  胚芽部分には「ビタミンB1.B6.E」などが多く含まれる。
  最近若い人に脚気が増えてきたとの話があるが、胚芽米を毎日食べればそんな心配は要らなくなる。

③更には、近年①の玄米を発芽させた「発芽玄米」が人気である。
  発芽玄米にはGABA(ガンマアミノ酪酸)と言う物質が含まれる。
  GABAは血中のコレステロールの便中への排泄を促進し、結果的に血圧を下げる働きがある。

④その他にも「低アレルギー(アレルゲン)米」等も販売されており、今後も種々の特徴を持ったお米が開発・販売されると想う。

 余談であるが、小生は殆どパン食はせず、米食中心である。
 それも早い時期から胚芽精米したものを、そして、近年は発芽玄米を購入し、双方を1/2づつ混ぜてたべている。
 精白米でなくとも、結構美味しく戴いているし、健康を維持出来ている。

 さて、和食の主役は米、そして脇役(おかず)は何と言っても魚である。
 魚にも鯛(タイ)などの高級魚から、秋刀魚(サンマ)などの大衆魚まで種々ある。今は大衆魚と言っても結構値段が張るがまあそれは仕方が無いとして、是非魚を出来るだけ食べて欲しいものである。

 魚は生みに囲まれた日本では貴重な蛋白源であり、更にはカルシウムを初めとするミネラルの供給源でもあった。
 特に、先人の知恵が脈々と引き継がれ,大衆魚と言われる秋刀魚や鯖(さば)、そして鮭に長寿に欠かせない成分が見出されたことでも、世界一長寿国日本の誇る
和食の優れていることが分る。

 具体的に述べれば、
 ①青魚のグループである、秋刀魚や鯖、そしてイワシの油には(EPA(エイコサペンタエン酸)及びDHA(デハイドロ酢酸)という成分が豊富に含まれる。
  EPAは血液中のドロドロ(コレステロールなど)を溶かし、血流を良くし、DHAは脳の働きを活発にする働きがあると言われている。
  と言うことで、老齢化に向かって益々重要な成分であると考える。

 ②つぎに挙げるのは日本人に多分一番親しまれている魚であると想われる鮭(さけ)である。
  鮭には赤い色素(アスタキサンチン)と言う成分が含まれており、これはビタミンEの1000倍とも言われる、抗酸化作用を持っており、ガンの予防や紫外線による障害を防ぐ働きがある。
  更には、鮭を頭から、皮ごと切り身にして煮込んだ鍋からはコラーゲンが得られ、それを摂ると、足・腰の関節の痛みなどを和らげてくれる。

 と言うことで、もう一度ご飯(米)と味噌汁(大豆)そしておかずは秋刀魚という典型的な和食の復活を願うものである、

わたしの「健康食品考」(Ⅲ:真正健康食品-④野菜・果物)

2005-08-20 14:54:49 | 食と健康
 長い間、野菜は栄養的にはビタミンやミネラルなどの微量栄養素の供給源として知られてきた。しかし、近年になり食物繊維の多様な働きや抗酸化作用などの働きがある成分が見出されて来て、今まで考えていた以上に重要な食品であることがわかってきた。
 又、果実は野菜とは異なりデザートやおやつということで、添え物的な扱いであるが、しかし、野菜同様に、否、それ以上に良質な食物繊維や有効成分を含むものであり、一緒に扱ってみた。(りんご・ブドースイカ・・・など)
 
 さて、野菜・果実について、その重要性であるが。特に次の2点を記しておきたい。
 1)「食物繊維」が豊富である。
   食物繊維の定義も「消化器官(小腸)で消化吸収され難いだけでなく、消化器官を通して健康に役立つ働きのある成分」ということになり、その成分や働き(効能)などがどんどん研究・発表されている。
   その食物繊維の働き(効能)を大きく分ければ次の二つである。
   ①その食物繊維自体は消化吸収されず大腸まで届き、大腸で水分を吸収し量を増すことにより大腸を刺激し、その働きを活発にする。その結果排泄(排便)が促進される。(便秘の改善)
    この食物繊維の代表がセルロース・セミセルロースで、野菜ではキャベツ、グリーンピース・ブロッコリー・人参などに多く含まれる。
   
   ②一方、それ自身が消化吸収され難いだけでなく、消化器官の中で、他の食品や食物繊維(更には他成分)の消化・吸収を妨げる働きがある。
    この食物繊維の代表的なものはペクチンやリグニンであり、野菜では人参
・キャベツ(ペクチン含有)、ナス・えんどう豆(リグニン含有)などである。
    
 なお、果物で「リンゴ」にはセルロース及びペクチンが含まれており、特に優れた食物繊維の供給源として重要である。

 その他小腸でなく、大腸に行って初めて消化吸収される食物繊維もあることやそれらが大腸内の細菌の菌叢に大きな影響を与え、大腸内で悪い働きをする細菌を増やしたり、減らしたり、更には有害な物質を分解したりと・・・多様な働きが明らかにされて来ており、今後ますます食物繊維が重要性を増すものと確信している。


 2)つぎに、野菜・果実の中の有効成分についてであるが
  野菜の種類によりその含有する成分の種類が異なることは当然であり、全てを述べることは大変である。
 そこで今話題になっているものだけでも取り上げたい。
 
 ①B(ベータ)-カロチン:
    緑黄野菜に含まれるカロチノイドの代表的な一種で、人間の体内でビタミンAに変わる。ご承知の通り、ビタミンAは網膜で重要な働き(夜盲症・視力低下を防ぐ)をし、近年ではガンの予防にも有効であるとされている。
    カボチャ・人参・ホーレン草などに多く含まれる。 
 
 ②リコピン:
   緑黄野菜に含まれるカロチノイドの一種で、トマトに多く含まれることはよく知られている。
   そして、最近果物の「スイカ」にも多く含まれることがわかった。
   リコピンは体内の有害な酸素を除く働き(抗酸化作用)があり、がんの予防、更にはメラニン色素の生成を抑制する働き(美白効果)があることも分かっている。
 
 ③ルテイン:
   これもカロチノイドの一種でホーレン草など緑黄色野菜に多く含まれる。
   ルテインは老化に伴って失明する原因にもなる、「網膜黄班変性症」を予防する効果があり、更には抗酸化作用もあり、有害な紫外線から目を護る働きも確認されている。

 ④その他に
  イ)抗酸化作用のある「ポリフェノール」(なす、ブドー・・などに)
  ロ)血液サラサラの効能で知られる「アントシアニン」(さつまいも・にんじん・・など)
  ハ)ビタミンの一種で脳の働きに関与する「葉酸」(ホーレン草・・などに)
  
  など数々の有効成分が見つかっている。

 いずれにしても、今は野菜摂取の不足は当然の様になり、少しでも野菜不足を補う為にサプリメントを摂るという風潮が見えるが、一日5~8種類の野菜を食卓に載せれば解決できると考えるので、是非実行して欲しいものである。

  

わたしの「健康食品考」(Ⅲ:真正健康食品-③牛乳・乳製品)

2005-08-19 12:49:39 | 食と健康
 身近にあって余りその価値を考えなくなっているのではと想われる食品に牛乳・乳製品がある。時にはコレステロールが心配だからバターは摂らないという人さえいる。
 私事ながら、小生は長い間乳業会社に籍を置いていた為、時代もあったが、会社に入るまでには殆ど摂ったことが無かったチーズなどを含め、現在も牛乳・乳製品は欠かせないし、そのお陰で足・腰とも元気で毎日を過ごしている。
 
 今、完全食品と言われる、それだけを与えられて赤ちゃんが育つには母乳か、赤ちゃん用のミルクしかない。赤ちゃん用のミルクは牛乳そのままでは問題があるが、それをベースに母乳を参考に造られている。
 日本での牛乳・乳製品の消費量はまだまだ欧米に比べると少ないが、しかし、牛乳・乳製品の消費量が増えると共に、日本人の体格が欧米並みになってきたことは周知の通りである。

 この牛乳・乳製品の栄養的な意義がどこにあるかを記すと

1)牛乳の栄養面での価値は大きく分けて、「たんぱく質」とミネラルの「カルシウム」である。
  
 ①人間の体にはたんぱく質が最も重要な栄養素であり、牛乳中のたんぱく質の主体は「カゼイン」である。他にも「乳清たんぱく質」とよばれる、アルブミンやグロブリン等がある。
   カゼインを構成するアミノ酸には8種類の必須アミノ酸が全て含まれており、非常に良質なたんぱく質である。
  
 ②そして、カルシウムCaであるが,カルシウムは吸収性が問題で、色々な形(結合した)カルシウムがあるが、牛乳中のカルシウムは乳糖とキレート結合した状態で存在する為、非常に吸収され易いといわれている。

2)その他に牛乳は前述の通り、赤ちゃん用のミルクにつくり変える為に、色々な研究開発が進められたことで、沢山の有効な成分が見出されている。
  
 ①その一つは「ラクトフェリン」という鉄Feをその構造式の中に抱え、強い殺菌力を有する成分がある。ラクトフェリンは世界的に研究されており、その効能は今後も色々見出されると想われるが、現在は腸内の有害な菌を抑えて腸を整える働きやC型肝炎ビールスを抑えて肝臓の働きを強化するなどの目的で健康食品に広く利用されている。
  
 ②更には牛乳のたんぱく質カゼインによるアレルギーを防ぐ為に、たんぱく質の酵素による分解が行われ、その結果「乳ペプチド」が種々開発され、赤ちゃん用の低アレルギー用ペプチドをはじめ、体力増強用ペプチド、睡眠促進ペプチドなどが開発されている。
 今ブームになっている大豆ペプチド以上に研究が進められている分野である。
 
 ③もう一つ、主要成分の乳糖が加熱によりグルコースとガラクトースに分解される過程で転位と言う現象が起こり、乳糖と同じ分子の異性体「ラクチュロース」(「ミルクオリゴ糖」)と言う成分ができる。
  ミルクオリゴ糖が腸内の細菌である、ビフィズス菌を増殖する働きがあると言うことは、古くからヨーロッパで研究されており、日本でも40年以上前から赤ちゃん用ミルクに利用されていた。
  それが10年程前から整腸作用でビフィズス菌のブームが起こると、オリゴ糖もブームになったが、ミルクオリゴ糖がその元祖であり、現在欧米では便秘薬の原料、日本では肝臓病の原料としても利用されている。

  とにかく牛乳はそのまま飲用することは勿論、乳酸菌飲料やヨーグルト・チーズなどの加工製品があり、更には牛乳は食材としても色々利用できるので、是非今まで以上に利用して欲しいと想う。

健康関連報道の裏に潜む危ふさ(ミネラルは不足している)その2

2005-08-18 23:43:36 | 食と健康
今日記事を書いて外出し、そして帰宅後ある記事を思い出した。
 それは5日ほど前に、新聞に出た記事で(確か、だいぶ前にも同じ様な警告を出したはずであるが)「厚生労働省が妊婦は胎児への悪影響を考慮して、マグロなどのメチル水銀を検出している魚介類を食べ過ぎないよう注意を促した」との記事である。

 そして、以前に他テレビ局で観たのは水銀や鉛、砒素・・など所謂「体に有害な重金属や余分なミネラルを体外に排出する(解毒する)」という健康法・「デトックス」が最近話題になっている由の内容であったことを思い出した。
 体にどの位の重金属が溜まって(蓄積されて)いるかを調べるには、体内の有害ミネラルが髪の毛(毛髪)に濃縮される性質があるため、毛髪のミネラルを測定するとよいとのことであった。(その費用は1万円位の由)

 いずれにしても、最近問題になっている茨城県での砒素中毒騒ぎや、関西地区でのマンションの土壌汚染騒ぎなど、いつ有害重金属の被害を受けないとも限らない為、定期的な検査が必要ではないかとの提案は賛成である。

 と言うことは小生が今日書いた記事は思い違い(見当はずれ)と言うことになる。誠に紅顔の至りである。

 「デトックス」とは解毒とか、浄化という意味で、この健康法で実行されることも結局、これらの重金属を除去(体外に排出)する為には食生活を改善し、食物繊維を多く摂るように心掛けることである。

 例えば、ゴボウやコンニャクは余分なミネラルの吸収を妨げるし、タマネギやニンニクなどは余分なミネラルを排出する働きがある。

 更には最近人気のサプリメント「アルファーリボ酸」は溜まった水銀などの重金属を体外へ排出することでも知られている。

 最後に、くどいようであるが本当に必要とされるミネラルは矢張り不足しているのが実情であり、自己責任でもっと、もっと野菜は勿論、魚介類も食べて欲しいものである。

健康関連報道の裏に潜む危ふさ(ミネラルは不足している)

2005-08-18 11:58:44 | 食と健康
 今日テレビを観ていると、「体の中の毒を揉み出す・・」との放映があった。そして、体内に毒がどのくらいたまっているかを髪の毛のミネラルを何種類か分析して、その量が平均値(?)より多いと、体内に毒が溜まっているとの判定の由。
 そういえば「髪の毛のミネラルを分析して云々・・と言う話」は最近他局の放映でも観たことがあるなと今更ながら気づいた事でもある。

 そもそも「体内の毒」とは何か、その毒のを多少を評価する基準は何か・・など、小生には分らないが、少しおかしい?、のではと考えるので、そのことを記しておきたい。

 即ち、今回の放送の主題である「便秘やそれに伴う肌のあれ・・」は女性にとって非常に関心のある話題あろう。
 しかし、便秘と言う現象は小生の知る限りでは、身体的な個人差もあるが、「食生活のバランスの問題とそれに伴う腸内細菌叢の悪化の結果」で、、更には運動不足が重なって起こっている結果であり、特に女性に多く、美容にとって大敵である。
 従って、「体内に毒素、それもミネラルが溜まっている云々・・」と言うのは当らないと思う。なにも、髪の毛のミネラルなど測らなくても、便秘の起こった原因と一方で、結果に対する対策として、出来るだけ屋外での運動を心掛け、それが出来なければ腹部のマッサージをしたりするのも良いだろう。
 又、食物繊維の多い野菜ジュースを作って飲むことも大賛成である。

 しかし、現代の日本人にはナトリウムNa(食塩)などの一部ミネラルを除き、その摂取量はむしろ深刻な不足状態にあると思われる。
 そのミネラルが過剰摂取しているように勘違いさせることが極めて問題だと思うのである。
 仮に、体内で蓄積されたミネラルが排出されず存在しても、それは必ず排出されてゆくものであり、むしろカルシウムやマグネシウムのように骨の成分として利用されるのがハッキリしているものは分りやすいが、体内で代謝に関連して酵素等と共に重要な働きをしているミネラルは目立つことも無く、しかし、不足するとそれこそ体がだるくなったり、健康を害したりと言うことになるので、非常に重要である。
 とにかく、日本の農地は連作により荒れていて、年々野菜に移行するミネラルが少なくなっていることは周知のことであり、ミネラルは摂取が過剰ではなく、不足であることを認識すべきである。

 更に、私見を述べれば、近年夏に「熱射病」が多くなっている原因にも水分不足
と言うより「水分+ミネラル」不足が原因していると思う。
 昔でも赤ちゃんは良く夏場に縁側に長く放置されたり、外出した折長く水分補給をしないと突然熱を出す、熱射病のような脱水症状を起こしていたものである。
 それが、今。気象の変化で気温が高くなった為か、大人にも増えたということであろう。(特に、ゴルフなど運動の最中や終了時には要注意である。)
 蛇足ながら、小生は外出時は熱射病の予防に、ポカリスエットなどイオン飲料を飲むようにしている。

わたしの「健康食品考」(Ⅲ:②にんにくほか)

2005-08-16 13:45:48 | 食と健康
 にんにくは健康食品として、その加工品が沢山販売されているが、それ以上に独特の風味を持つ一般食材として、広く利用されている。
 
 「にんにく」には次の様な健康に良い成分が含まれることが分っており、一般の食材としてもっともっと利用したいものである。

 ①にんにく特有の匂いを持つ成分は硫化アリル「アリシン」である。
  アリシンは強い殺菌力(殺菌作用)、抗炎症作用を有し、感染症の予防などに利用されている。そして、その効能について種々研究されているが、コレステロールを下げる働きなども分って来た。
  なお、にんにくには「アリイン」という含硫アミノ酸が含まれているが、アリインは酵素などで分解されると「アリシン」に変化する。
 ②又、「スコルジニン」と言う成分が含まれ、スコルジニンはビタミンB1の吸収を高めて、新陳代謝を活発にする為、疲労回復を促進する。
 ③更に、「アホエン」という抗酸化作用を有する成分も見つけられており、老化防止・抗ガン作用などについても期待されている。
 
 更に、「1年以上常温で放置(熟成)したにんにく」には
 ④「硫化アリルメルカプトシスティン」という抗酸化作用を有する成分が出来、
この成分が男性の前立腺ガンの予防、動脈硬化・高血圧などの予防・改善の働きがある。

 なお、最近「無臭にんにく」というものが生産・販売されている。これは従来のにんにくに比較すると
 ①根茎の大きさが8倍
 ②匂い(アリシンによる)は1/14で殆ど無い。
 ③疲労回復を促進する成分の「スコルジニン」の含有量は2倍
 などの特徴がある。

 さて、平素利用している食材に「にんにく」と同様な成分を含むものがある。
 それらの一部を記して置くと
  
 「行者にんにく」:
  山形県の庄内地方に産生する、同じユリ科の植物で、出羽三山で修行する行者が見つけたところから、「ギョウジャニンニク」と名付けられた物で、葉・茎・根茎と食する部分は多い。
  にんにく同様に含硫アミノ酸の「アリイン」を含むほか、動脈硬化や脳梗塞の予防効果を持つ「メチルアリルトリスルファイド」という成分も含まれる。

 「たまねぎ」・「ニラ」:
  いずれもユリ科の植物で、食する部分は少し違うが、その中に有効な成分として「アリシン」を含んでおり、アリシン独特の匂いを発している。
 たまねぎはヨーロッパではオニオンスライスとして生食されることが多い様に思われる。