覆面評論家 改

サッカー、格闘技などスポーツ全般を綴ります。
日本の弥栄を祈念

チャンピオンを威圧したKO勝利! 亀田興毅

2006-03-09 20:24:24 | 格闘技
圧倒的なKO勝利を飾った亀田興毅。対戦相手のカルロス・ボウチャン(メキシコ)は打たれ強く粘りがあった。パンチ力とスピードで亀田興毅はボウチャンを圧倒した。1Rから興毅のパンチは的確に捉えたが、ボウチャンは巧みな技術で威力を半減させた。左ジャブの連打もうるさかった。ジャブに威力がある訳ではないが、亀田興毅のガードをコツコツと叩き、興毅のペースを乱そうと懸命だった。

テレビ解説の元世界チャンピオンの3人は、興毅にもフットワークとジャブを使う組たてが必要と解説していた。しかし亀田興毅と父史郎氏は、そういうボクシングスタイルは好みではないかもしれない。弟の大毅のデビュー戦は22秒の秒殺だったので断定できないが、彼のボクシングスタイルも1発KO狙いだ。

型破りのボクシング一家亀田家のファイトは、従来のスタイルを全て変えてしまう勢いだ。もっと強い相手に遭遇したら、ジャブで牽制し、フットワークでかく乱する戦いをするのだろうか?確かな事実は、ボウチャンにはその必要はない相手だと言うことだ。亀田興毅と大毅がジャブを使う時は、それなりに歯ごたえのある敵に出会った時なのか?

亀田一家の最強は、父の史郎氏かもしれない。試合後リングの上で興毅に怒鳴っていたが、強面の威圧が凄い。3兄弟を凌ぐパワーに期待したい。




3階級制覇の野望も当たり前 亀田興毅

2006-03-07 21:34:05 | 格闘技
無敵の亀田興毅が大きな目標を掲げた。3階級制覇を目指すと言う。手始めにライトフライ級チャンピオンらしい。WBA、WBCのフライ級チャンピオンの日程がハッキリしない事に、亀田興毅と父史郎氏は焦りを感じているようだ。

亀田興毅は昇り龍の途上にあり、体調は抜群に良い。早いところチャンピオンになって、区切りをつけたいことだ。1つチャンピオンベルトを巻けば、次の戦略も見えてくる。それぞれの陣営の思惑で、亀田興毅が振りまわされているということだ。

亀田興毅の強さが警戒されて、チャンピオンへの道が一時休止の状態になっている。パッとしないチャンピオンが居座るより、スター性抜群の亀田興毅が相応しい。亀田興毅がチャンピオンになれば、WBA、WBCも興行的に利益がでる。本部の幹部に利を説き、タイトルマッチを急ぐべきだ。

何事も勢いのあるときに勝負をつけるべきだ。相手に勢いが出てくる前に、今の亀田興毅自身の勢いに任せ、敵を徹底的に叩くことが必要だ。何時戦っても興毅の実力は現チャンピオンを上回る。しかし勝負は実力だけではない部分も多い。常にベストの体調を保てれば問題ないが、何が起きるかわからない。

ボクシング協会を悩ますためにも、カルロス・ボウチャン(メキシコ)を宣告どおり5RKOといきたい。その勢いで頂点まで突っ走ろう。


クロアチアへの強がりより冷静に身内の分析を! ジーコ監督

2006-03-05 18:01:17 | サッカー日本代表
親善試合でアルゼンチンに3-2で逆転勝利したクロアチア。W杯1次リーグのライバルクロアチアの戦いぶりを、ジーコ監督はスタンドで観戦した。W杯優勝候補のアルゼンチンに勝利したことを「想定内」と強調したが、強がりにしか聞こえない。

ライバル達の研究はとても大切だが、身内を理解することも同じ位に重要だ。相手の研究が100%完成したところで、試合に勝てる訳ではない。敵のプレースタイルと味方の戦術の兼ね合いが重要だ。

ジーコ監督が頭に思い描く戦術を展開するには、思い通り動く戦力が必要だ。思い通り動く戦力にするためには、能力のある選手が先ず必要だ。そして戦術を選手に徹底させることだ。

能力のある選手を招集する事に関しては、80%は完成と言えるが残り20%が問題だ。欠陥を抱える選手が1人おり、もしレギュラーであるならば、他の選手への影響は計りしれない。大きなダムも小さな穴から崩壊していくと言う。欠陥を補うために周りがどれだけ犠牲になるだろうか?そのことで全体のバランスが悪くなり、一方的に攻められ続けることになるのだ。

社会活動のボランティアは奉仕の精神で助け合いが必要だ。しかし日本代表を応援するサポーターは、ボランティア活動を見たいのではない。強い日本を見たいのだ。

日本代表はディフェンス強化が、決定力不足解消より大きな問題になってしまった。W杯1次リーグのライバル、クロアチア、オーストラリアともにサイド攻撃を得意としている。彼らは通常どおりに戦えば、日本の弱点サイドを縦横無尽に暴れ回わることができる。

日本がスペースをコンパクトにして、プレシャーをかけてボールを奪う守備を狙っても、体勢が整う前にサイドを突破する速攻を展開するだろう。ジーコ監督の戦術はすでに見破られている。組織プレーで穴を防ぐには無理がある。平均以上の選手を揃えないと連係は機能しにくい。

試合中に中澤佑二と三都主が激論したらしい。内容を聞かなくても、「三都主の守備に文句をつけた」と誰もが想像する。中澤佑二も完璧な守備をしているわけではないが、貢献度は三都主よりはるかに高い。他人の忠告を聞けない三都主は問題だ。チームワークを乱している。三都主のレギュラーを一番願っているのは、クロアチアとオーストラリアだ。








サッカー日本代表に特効薬は? ジーコ監督

2006-03-03 20:00:57 | サッカー日本代表
W杯1次リーグのライバルクロアチアが、アルゼンチンに3-2で勝利した。クロアチアのズラトコ・クラニチャル監督は、ブラジルにも勝てると豪語した。もはや日本は眼中にないようだ。ボスニアに2-2のドローでは、ライバル達に脅しは効かない。

ジーコ監督に対策はあるのか?これまでの経過を見る限りでは、久保竜彦を登用しただけで、驚愕する強化策は全くない。サポーターやマスコミが騒がなければ、W杯本番まで何も変化は起きないだろう。

決定力不足問題は現在小康状態だが、今後も油断できない。高原直泰がボスニア戦で1得点したが、まだ信用できない。中村俊輔のピンポイントのCKがあれば、誰にでも得点できる。

それよりも問題なのは、機能しない組織的な守備だ。海外組と国内組の連係のなさを原因にする話もあるが単純ではない。プレスするために連係が必要と言ったところで、90分スキなくプレスを続けるのは難しい。必ずどこかでほころびは出るものだ。そのスキを突かれた時頼りになるのが、1対1の強さだ。

日本が攻撃で敵のプレスを打ち破るように、日本が破られる事もある。そこで何も対処できなければ、GK1人が立ちはだかることになる。危機的状況を回避するためには、1人1人が相手にくらいつく以外にないのだ。

プレスするにしても選手に必要な能力は、走力、判断力、状況把握力、1対1の強さ・・・・無数にある。組織守備にも有能な選手を揃えないと機能はしない。右サイドバックの加地は守備面で成長しており、コメントでも守備の反省もしている。今後もチャンスを与える余地はある。しかし三都主にはチャンスを与える必要は全くない。存在する意味が全くないからだ。ライバル達をだます、ジーコ監督の策なら脱帽だが効果は全くない。

三都主はインド戦のCKで1アシストを記録したが、アピールは全くできていない。インド戦は高校生との練習試合レベルであり、1アシスト以上に下手なプレーが目立った。後半ミドルシュートを枠内に3本放ったが、2本がGK正面で、1本はループシュートを放ったが、GKが垂直に飛びあがるだけで簡単に弾かれた。ノーマークの状態でもこのレベルだ。

三都主にアピールできるものは何もない。辞めさせないと不公平感がチームを暗くするだけだ。ジーコ監督が決断できないのであれば、我々が声をだすべきだ。マスコミも巻き込んで、日本代表強化ため一大キャンペーンを繰り広げるしかないだろう。









苦しい時でも輝く黄金の左足 中村俊輔

2006-03-03 16:29:37 | 中村俊輔
ボスニア・ヘルツェゴビナ戦では組織的守備が崩壊し、日本最大の穴三都主の左サイドバックを縦横無尽に荒された日本代表。攻撃でも序盤からボスニアのプレシャーが厳しく、ジーコ監督が理想とするサッカーは展開できなかった。

辛うじて得た日本の2得点はいずれも中村俊輔のアシストから生まれた。CKから高原直泰のヘディングで1発と、終了間際の中田英寿のダイビングヘッドは、中村俊輔のピンポイントパスの賜物だ。徹底的に攻め崩しての得点ではないが、1発で決めてしまう左足はW杯でも貴重な武器だ。

この2発以外にも決定的なシーンが2回あった。ゴール前に飛び込む福西崇史にロングパス。福西崇史は胸でトラップし、GKと1対1の絶対的な場面になった。福西崇史が焦ってゴールできなかったが、中村俊輔の正確なパスと状況判断の速さはワールドクラスだ。チームのリズムが崩れた時ほど、組立てなしで得点できる中村俊輔の左足は頼りになる。

中村俊輔の一発攻撃のオプションを増やすべきだ。それだけに頼るのは危険だが、攻めのカタチを作れない時や相手のリズムを崩したい時には非常に有効だ。試合後のコメントで中村俊輔も、「攻めこめれている時は、敵のリズムを崩す戦いをしなくてはならない。」と語っている。

ボスニア戦では小笠原満男もCKとFKを蹴った。小笠原満男の技術の高さは認められるが、中村俊輔と比較すれば見劣りする。ボスニア戦ではオーストラリアやクロアチアが視察に来ているので、ダマシのために中村俊輔以外に蹴ることも正しい。しかし本番では中村俊輔1人でいきたい。

決定力が上がれば、中村俊輔の正確無比のパスも意味がでてくる。アメリカ戦以降は決定力不足の言葉は聞かれなくなった。少ないチャンスを得点に結びつけているからだ。久保竜彦の加入の影響もあるが、チーム全体の底上げの結果でもある。中村俊輔の相棒に決定力あるストライカーが決まれば、鬼に金棒か?



サッカー日本代表で最も危険な男! 三都主

2006-03-03 08:26:45 | サッカー日本代表
「危険な男」は誉め言葉で使われる事が多いが、三都主の場合は違う。味方にとって危険なのだ。ボスニア・ヘルツェゴビナ戦では守備の崩壊で2失点を喫し、2-2で引き分けて期待はずれに終わった。崩壊の原因はチーム連係による守備を徹底できなかったことだ。前半の守備連係は機能したが、後半にボスニアが戦術を変更してからだ。

ボスニアは後半に、サイド攻撃の頻度を増やしてきた。親善試合でも事前に日本を十分研究し、真剣勝負を挑んできたのだ。日本の弱点は世界中に知れ渡っている。日本は後半運動量が落ち、スピードについていけない。スタミナだけの問題でなく力の配分が悪いのだ。そして最大の穴はサイド攻撃に弱い事だ。

特に三都主だ。三都主が上がった裏を突かれると、指摘されるが誤りだ。三都主が左サイドで待ち構えていても、守りになっていない。宮本恒靖、中澤佑二、ボランチとの連係も悪いし、1対1で全く通用しない。三都主だけの責任を問えないところもあるが、ドリブルで突進してくる相手に体当たりをして、FKを献上し1点をもぎ取られた。ゴール前での守備でクリアミスをしてCKにしてしまった。守備で全く使いものにならない。

では攻撃に役にたっているだろうか?正直言って全く貢献していない。柔らかいドリブルで2人抜きを中盤で披露したが、その後が続かない。味方に効果的なパスを出せない。得意?なクロスも相手にパスしてばかりで得点の予感を感じさせない。、三都主がクロスを上げる攻撃パターンは、即刻やめるべきだ。得点できる可能性が限りなく0に近いオプションは意味がない。

連係強化のためには個々の資質の問題がある。連係強化のための練習をしても、選手の状況判断に欠陥があれば効果はあがらない。1対1で普通レベルの守備力があり、的確な状況判断力を持つ者を抜擢しなければならない。ジーコ監督はスタッフと相談して、欠陥修復に努めなければならない。ジーコ監督に今必要なのは、己の過ちを認める度量だ。




執念のダイビングヘッドでW杯を獲る 中田英寿

2006-03-01 19:54:39 | 中田英寿
ボスニア・ヘルツェゴビナ代表VS日本代表は、中田英寿の劇的なダイビングヘッドで幕を閉じた。2-1で1点を追う日本は、後半ロスタイム残り1分も残っていない時間帯に、中村俊輔のクロスにヒデがゴール前に飛び込んだ。ゴールネットをゆらしたその瞬間、中田英寿が地面に叩きつけた拳が多くを物語っていた。

ヒデの代表での得点は2年ぶりだが、そのうれしさよりも代表の仲間に訴えかける魂の叫びに見えた。代表戦に登場し苦言を呈しては、皆に煙たがられていた。ボスニア戦では言葉ではなく、必死の戦いぶりで、十分に訴えることができた。敗戦濃厚な絶体絶命の状況でも諦めない、粘ってボールにくらいつく。そして最後の最後に気迫のダイビングヘッド。

中田英寿の動きは攻守ともに素晴らしかった。攻守の要所で必ず顔をだした。前半はボランチの位置からロングボールを前線に送り、ボスニア守備陣を混乱に落としいれた。得点に結びつかなかったが、速攻と遅攻を使いわけることで日本の攻撃パターンの幅が広がった。世界の強豪国は中盤でのプレシャーが激しいため、ボールキープ力の高い中田英寿を置くことは重要なことだ。ヒデがボランチの位置でチームをコントロールをできれば、中村俊輔も司令塔の役目をまっとうできる。

ボスニア戦には強豪クラブのスカウトが、複数視察に来ており、中田英寿は十分にアピールできた。ボルトンで不遇が続くが、ボスニア戦で見せた粘りをこれからも続けるべきだ。得点をとることも重要だが、ボスニア戦の攻守のつなぎ役のパフォーマンスだけでも、スカウト連を満足させたことだろう。代表で中田英寿がしなければならない仕事を的確に分析し、それを極めるべきだ。