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春の花:浦島草

2020年04月11日 | 杜の華花(フルハウス)

BOSOのフルハウスの林床に「ウラシマソウ(浦島草)」がたくさん咲いています。

学名:Arisaema thunbergii subsp. urashima  

サトイモ科テンナンショウ属の多年草(球根)

山口県、高知県などでは「絶滅危惧種」に指定されています。

花期は3~5月。花序の付属体(長さ60cm)が仏炎苞から長く伸びています。

これを浦島太郎が釣り糸を垂れている姿に見立てた名前です。とてもユニークな草姿ですね。

10枚前後の小葉からなる鳥足状複葉で、葉柄は高さ40~50cm。

花は肉穂花序と言って小さな花が集まって棒状になり、黒褐色の仏炎苞に包まれています。

美醜は人それぞれですが、私は美しいとは思いません。

地下には茎が肥大した球根(球茎)があります。

ウラシマソウ(素心)別名:白花ウラシマソウ」。色が抜けて緑色をした個体は素心といいます。

他に赤茶色や黒色など色々な品種があります。

ヒメウラシマソウ(姫浦島草)」(Arisaema kiushianum

山口県、九州に分布。ウラシマソウに比べ草丈、仏炎苞が小さく、花序付属体の伸びもウラシマソウほど伸びない。

アリセマ・タイワンネンセ」(Arisaema taiwanense)台湾に自生。

 仏炎苞は茶褐色で、こちらも附属体の先が長く糸状に伸びます。

日本に自生するテンナンショウ属の仲間で、主に栽培されているのは以下の3種です。

ムサシアブミ(武蔵鐙)」(Arisaema ringens

仏炎苞の色が紫褐色~緑色まで個体によって色幅があります。

仏炎苞は先端を深く巻いた特徴的な形です。

馬具の鐙に見立ててこの名前があります。

ユキモチソウ(雪餅草)」(Arisaema sikokianum) 

とても美しいテンナンショウです。

赤褐色の仏炎苞で、肉穂花序の先端が餅のように白く膨れるのでこの名前があります。

マムシグサ(蝮草)」(Arisaema japonicum

仏炎苞は緑のものや紫のものがあり、葉よりも上に出る。

緑や黒褐色などの地に白いストライプの入った仏炎苞を開きます。

茎の褐色のまだら模様をマムシ(蝮)に見立ててこの名がつきました。

この仲間の果実は赤く熟す液果

粒状の果実をトウモロコシ状につけ、熟すと朱赤色になって目立ちます。

 



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