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春の花:四手辛夷

2021年03月26日 | 花さんぽ・花めぐり

’090329 シデコブシ(四手辛夷)Magnolia stellata) 別名:ヒメコブシ(姫辛夷)

モクレン科モクレン(マグノリア)属の落葉低木~小高木。準絶滅危惧 (NT) 

’130323 「stellata(ステラータ)は、英語で「star」のことで、星のようなモクレンという意味とのこと。

漢字の「シデ(四手)」は玉串やしめ縄につける「紙垂」のこと、「コブシ(辛夷)」は、モクレン属の蕾を乾燥させた中医薬である「辛夷(しんい)」を無理矢理「コブシ」と読んだのではとの説があります。

’210317「コブシ(辛夷)」は落葉小高木~高木で、樹高5~18mにもなりますが、本種は樹高:3~5mほど。

’210317 また、コブシのように直幹にならず株元で分枝をして四方に広がる樹形も独特です。

日本固有種で、愛知県を中心に東海三県のごく限られた地域の丘陵地などの湿地周辺に自生。

愛知県田原市の「椛(なぐさ)の自生地」は、国の「天然記念物」に指定されています。

’070310 花期:3中旬~4月中旬。

花被片は12~18個あり、萼と花弁の区別はなく、葉の展開前に淡紅色または白色で紅色を帯びた花を咲かせる。

’190905 集合果(袋果)は垂れ下がって長さ3~7cm。8~9月に赤く成熟する。

’200325 八重咲き品種↑↓

なお、本種と「タムシバ」との交雑種「マグノリア ‘ロベルスドリーム’」(Magnolia × proctoriana ‘Robert's Dream’)などよく似た園芸品種があります。(写真なし)