晴山雨読ときどき映画

“人生は森の中の一日”
山へ登ったり、本を読んだり映画を観るのは知らない世界を旅しているのと同じよ。
       

少しずつ眠りに近づく山

2010年12月12日 | 
(Nさんの生け垣に年中咲いている白いタツナミソウ)

起きてまだ間もないのに電話の呼び出し音が鳴り、びくつきながら受話器を取りました。故郷で元気にしている母ですが、深夜や早朝の電話にはどきっとします。
「今日はどちら方面に登られますか?」と元気な男性の声でした。声の主は定年退職後多良岳麓に家を建て、週半分農作業を趣味に暮らしている、これまたアチさんの元上司のNさんです。「多良方面に出かける予定です」と応えると、「じゃあちょうど良かった!収穫したての野菜があるので取りに寄って下さい」とのお誘いです。
父もそうでしたが、定年退職後に畑仕事をしたい男性は多く見受けられます。男の方が自然回帰する傾向が高いのでしょうか!?
登山口へ向かう車から覗くと長い間雨戸が閉じられたままだったので心配していました。今夏の酷暑に身体の調子が悪いと聞いていましたが良くなられたようです。
紅ほっぺの苺を手土産に立ち寄ると、食べきれないほどの野菜を両手に抱えてたくましく日焼けしたNさんが現れました。じゃがいも、大根、聖護院、水菜、春菊、直径10センチほどのシイタケ数枚に、大豆など。それと彼御自慢の手作りこんにゃくまで!午後に長崎市内から奥様が車でお迎えに来られるとのこと。この時点で夕食は鍋に決定!

遅くなったので黒木から西野越えで金泉寺を目指しました。いつもの金泉寺のテーブルで、五か原岳を正面に据え前日に炊いたぜんざいと煮込みラーメンの昼食です。寒くなると温かいのが何よりの御馳走ですもの。



カロリーを取りすぎたので、西岳を廻って中山越しからウナギテ沢へ下りる事にしました。
登山道の落ち葉は褐色にくすみ、裸木は寒々としていますが、山容がはっきりします。「こんなふうになっているんだ」と新たな発見をしつつ、南笹や笹岳、経が岳、国見、多良岳双峰、五か原岳と自分の位置取りを確認しながら歩く楽しみがあります。
ゆっくりと山は眠りに近づいているようです。
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2 コメント

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コメントできなくて申し訳ありませんでした (ルンバルンバ)
2010-12-15 20:10:27
bambooさん、お久しぶりです。ブログにコメントをいただいたのにほったらかしにして申し訳ありませんでした。
今日、約2ヵ月ぶりにブログに復帰いたしました。まだまだとぎれとぎれの更新になると思いますが、よろしくお願い致します。
多良岳は登った事がないのですが、ずいぶん立派な山小屋があるのですね。是非登ってみたい山です。
本当に申し訳ありませんでした。
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お気になさらないで(*^_^*) (bamboo)
2010-12-16 10:18:29
>今日、約2ヵ月ぶりにブログに復帰いたしました。まだまだとぎれとぎれの更新になると思いますが、よろしくお願い致します。

そうですか。花も冬場は当分お休み状態となります。
今後とも珍しい、分からない植物に出会いましたらルンバルンバさんの過去記事を訪ねて、勉強させて下さいね。

御丁寧な返信をありがとうございました。
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