晴山雨読ときどき映画

“人生は森の中の一日”
山へ登ったり、本を読んだり映画を観るのは知らない世界を旅しているのと同じよ。
       

子孫繁栄したのは賢かったから? 葛

2014年09月10日 | 植物
伸び放題に伸びた葛の葉が目立つ今の時期。葛を調べてみました。
葛の根は粉末にした葛粉で葛切り、葛餅、葛湯を作り、葛根湯として風邪薬の成分でもあった。ツルも繊維が強いので間に合わせの縄になったり葛布を織ったりもして、私たちの生活に随分貢献してきたようだ。しかし、今はその大きな成長量で送電線にからんだり河川の土手や線路の法面を多いつくして他の植物を枯らしてしまう傍若無人ぶりが目立ち嫌われ者に~。
そのスピーディな繁殖力の秘密は葉を自由にたたんだり垂らしたりできる高い能力が備わっているから。光合成が強すぎる昼間は葉を立て閉じてお昼寝するなど賢い戦術を駆使して生き延びてきたらしい。
土砂流出の救世主としてアメリカへも導入されたが、現在は雑草化して問題児となっているらしい。やはり「kudzu」の名で猛威を振るっているそうだ

一方で秋の七草にも数えられている葛。今ほど繁茂していなかっただろうが花の色が紫だから?日本では紫は高貴な色。嗅いでみると色だけでなく香りも上品だった。きりりとした柑橘系の匂い!



別名は「うらみ草」とも呼ばれている葛。お昼寝をしている時に葉の裏側が見えるのと「恨む」が掛けられている。実は陰陽師・阿倍清明の母親は『葛葉』という名の白狐だった。
白狐が正体がばれて逃げる時に清明に残した歌がある。

「恋しくば尋ねきてみよ 和泉なる信太の森のうらみ葛の葉」
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