腰岳にずっと興味を持ち続けていたのは、実は山そのものより、日本的でない山すそに広がる風景への憧れと登山道に残る黒曜石を確かめたかったからなのでした。トラピスト修道院は青々とした草原に外国の絵葉書を見るような佇まいで建っていました。美しい風景を早く見たくてそよ風さんの車から飛び出すように降りた私です。
ルート トラピスチヌス修道院(千畳敷)~弁財天中道~腰岳~南登山口~林道歩き~修道院登山口
メンバー そよ風さん bamboo
(黒髪山系の植物より添付地図を借りました。緑色のラインで今回歩いた道を書き込んでいます)
伊万里トラピスチヌス修道院と門に刻んであったのは女子トラピストのことで、正確にはトラピスト修道院ではなく、トラピスチヌス修道院と云った方がいいのでしょう。そういえば、映画”サウンド・オブ・ミュージック”のマリアも修道院からトラップ一家にお手伝いとして行くところから物語りは始まりました。
恥ずかしい話しですが、私は、キリスト教と聞いてもカソリックとプロテスタントと大雑把に2分してしまい宗派に及んでは無知な日本人の典型です。俗世と切り離された修道院を舞台とする映画はたくさん観てきました。思いつくままにざっとあげると、まず何といっても筆頭にあげたいのが「薔薇の名前」。「尼僧物語」「クリムゾン・リバー」「ダビンチ・コード」「天使にラブソングを シリーズ」・・・まだまだたくさん観た記憶があります。
ちょっと外れたところで「刑事ジョンブック 目撃者」アーミッシュの村で起きた殺人事件の話でしたが、上映何十年か経った頃実際に悲劇的なアーミッシュ事件があったのはまだ記憶に新しい。ペンシルバニアのアーミッシュの学校で5人の子供が凶弾に倒れ、犯人が自殺したが、アーミッシュの被害者の家族が犯人と犯人の家族をすぐに赦しました。
また外国文学が好きなので本からも、彼らにとっては、日本の宗教感が冠婚葬祭を目的としているのに比べ、生活に根付いていることなどは理解できます。
行きも帰りも、自給自足で暮らしを立てている農園↓には人影が見当らず静寂さに包まれていました。カソリックの中でもトラピストのシトー派は祈りと労働、読書などを重視する厳しい戒律を守る宗派だそうです。下山時にクッキーをもとめようとチャイムを鳴らしましたが応答なく、代わりにからんからんと尖塔の鐘が打ち鳴らされました。
奥へと杉の植林道が続きます。
しばらく行くと、右側にシイの大木が2本あり水場となっています。その下の”竜王”と書かれた祠で、急にトラピスチックから現実へ引き戻されたような気持ちになりました。
林道脇に線香花火のようなシオデ(牛尾菜)の雄花あり。サルトリイバラ科なんですね。
分岐を左手に取り、地蔵登山口を過ぎそのまま進み、木階段を踏む弁財天登山口との中間から入ってしまいました。この道は荒れていてお勧めできませんが、コバノギボウシが見られました。残念ながら蕾はつけていませんでした。
20分ほどであっけなく弁財天が見えてきました。
近づくと緩いカーブを描いた珍しい祠です。素敵な造形物につい何回もレンズを向けてしまいます。曲線を描いてあるのは弁天様が女性の神様だからでしょうか?
作礼山と同じく低い鳥居と並べるとこんなふうです。
その2へ続きます
ルート トラピスチヌス修道院(千畳敷)~弁財天中道~腰岳~南登山口~林道歩き~修道院登山口
メンバー そよ風さん bamboo
(黒髪山系の植物より添付地図を借りました。緑色のラインで今回歩いた道を書き込んでいます)
伊万里トラピスチヌス修道院と門に刻んであったのは女子トラピストのことで、正確にはトラピスト修道院ではなく、トラピスチヌス修道院と云った方がいいのでしょう。そういえば、映画”サウンド・オブ・ミュージック”のマリアも修道院からトラップ一家にお手伝いとして行くところから物語りは始まりました。
恥ずかしい話しですが、私は、キリスト教と聞いてもカソリックとプロテスタントと大雑把に2分してしまい宗派に及んでは無知な日本人の典型です。俗世と切り離された修道院を舞台とする映画はたくさん観てきました。思いつくままにざっとあげると、まず何といっても筆頭にあげたいのが「薔薇の名前」。「尼僧物語」「クリムゾン・リバー」「ダビンチ・コード」「天使にラブソングを シリーズ」・・・まだまだたくさん観た記憶があります。
ちょっと外れたところで「刑事ジョンブック 目撃者」アーミッシュの村で起きた殺人事件の話でしたが、上映何十年か経った頃実際に悲劇的なアーミッシュ事件があったのはまだ記憶に新しい。ペンシルバニアのアーミッシュの学校で5人の子供が凶弾に倒れ、犯人が自殺したが、アーミッシュの被害者の家族が犯人と犯人の家族をすぐに赦しました。
また外国文学が好きなので本からも、彼らにとっては、日本の宗教感が冠婚葬祭を目的としているのに比べ、生活に根付いていることなどは理解できます。
行きも帰りも、自給自足で暮らしを立てている農園↓には人影が見当らず静寂さに包まれていました。カソリックの中でもトラピストのシトー派は祈りと労働、読書などを重視する厳しい戒律を守る宗派だそうです。下山時にクッキーをもとめようとチャイムを鳴らしましたが応答なく、代わりにからんからんと尖塔の鐘が打ち鳴らされました。
奥へと杉の植林道が続きます。
しばらく行くと、右側にシイの大木が2本あり水場となっています。その下の”竜王”と書かれた祠で、急にトラピスチックから現実へ引き戻されたような気持ちになりました。
林道脇に線香花火のようなシオデ(牛尾菜)の雄花あり。サルトリイバラ科なんですね。
分岐を左手に取り、地蔵登山口を過ぎそのまま進み、木階段を踏む弁財天登山口との中間から入ってしまいました。この道は荒れていてお勧めできませんが、コバノギボウシが見られました。残念ながら蕾はつけていませんでした。
20分ほどであっけなく弁財天が見えてきました。
近づくと緩いカーブを描いた珍しい祠です。素敵な造形物につい何回もレンズを向けてしまいます。曲線を描いてあるのは弁天様が女性の神様だからでしょうか?
作礼山と同じく低い鳥居と並べるとこんなふうです。
その2へ続きます