晴山雨読ときどき映画

“人生は森の中の一日”
山へ登ったり、本を読んだり映画を観るのは知らない世界を旅しているのと同じよ。
       

腰岳から 黒髪龍門ダム龍水亭 その2

2010年07月08日 | 
腰岳山頂は整備され展望は素晴らしいのですが・・・
街に川が流れている景観は故郷に似ていました。街外れの小高い山に上ると、町の中央を川内川(せんだいが)が蛇行して海に注ぎ込んでいるのが手に取るように見えます。
そういえば伊万里はお手本とされる木造図書館を初めて造った街でした。モデルとなって各地から見学バスが訪れたはずです。



久しぶりの太陽が何日分もの暑さを取り戻さんと襟足にじりじりと照り付ける中、木陰に逃げ込みたくなるのを我慢して草原性植物の探索開始!でも、刈り取られたばかりの草原には目ぼしいものはありません。
まだら模様の樹皮のリョウブは元気溌剌!



ヤブコウジは俯いて一見恥かしがり屋ですが、芯はしっかり者で、茎はがっしりとしています。


見っけ、コキンバイザサ(3年ぶりの御対面でした)。キンバイザサに比し背が高いほうが”小”とは、不思議だね。


キイボカサタケ?


群生したオカトラノオの密を求めて2匹のてふてふが仲良く花から花へとお互いに譲り合って飛び回っていました。
今年のオカトラノオが元気旺盛なのは日本サッカーの想定外の躍進、ベスト16入りを果たした監督、オカちゃんのおかげだろうか



尾が切れたようなオカトラも愛嬌を振りまいていて、ノジオカトラノオかなと疑ってみたり。

 


半分は自然林を残した緩やかな道を下っていると・・・


黒曜石です。道の橋に崩れた炭の欠片みたいなものが散らばっていました。手に取るとみかけより重量感があって黒い光沢を放っています。高温の流紋岩の溶岩が小さな火山弾として空中に放出し急に冷やされ結晶化せずにガラス質のまま固まって散乱したのだそうです。縄文時代より矢じりなどの石器として、日本国内だけでなく朝鮮半島にも渡っていったらしい。



南登山口から越の峠、牧の山へと続きます。今日で黒髪山系は牧の山から越の峠間を残すのみとなりました。



キク科ムラサキニガナ  ハエ取り紙を作るのに煮詰めて使ったハエドクソウ

 


ヤブミョウガも今夏お初でした


キンミズヒキ


こちらが正規の弁財天登山口だったみたいですね


トラピスチヌス修道院の真正面に連なる丘の窪地に質素な十字架が十数基ひっそりと立っていました。
同じ方向を向く白い十字架は、在りし日の敬虔な修道女の背筋をピンと伸ばした姿に感じられます。
自分の道を追い続けた彼女らに思わず手を合わせていました。



(番外編)

エゴノキは裸電球のような実がたわわです




ツルコウゾ


時間切れとなりました。お食事編はまた後で

お腹がペコペコな方はそよ風さんとこで召し上がれ!

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
腰岳 (yan)
2010-07-09 10:51:09
こんにちわ。

腰岳登山 お疲れさまでした。ようこそ黒髪山系の山へ。

修道院の風景は仰るように、日本離れしたそれかもしれませんね。
修道院について詳しく解説して頂き、有難うございました。
農園には人影は見られなかったとのことですが、私が登った日には、田の草を取っている4~5人の女性の方を見かけました。
(年間で一番つらい作業が、真夏の田の草取りと思います)


ずいぶんと長い距離を歩かれましたね。流石はお二人です。直登区間が少々きつかったのではと想像しています。

弁財天の緩やかなカーブ:なるほどと思います。 作礼山の背の低い鳥居のこと、思い出しています。

頂上からは黒髪山系の山々も展望出来てよかったですね。 牧の山が最後とのこと、どうぞ挑戦なさってください。

伊万里の風景がbambooさんの故郷の川内に似ているとのこと、なつかしく思い出されたことでしよう。お盆には帰省されるのですか?

黒曜石 発見出来てなによりでした。おめでとうございます。


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夏の腰岳 (リーフ)
2010-07-09 15:45:02
フデリンドウがたくさん咲いているときに腰岳に登りましたが、その時とはすっかり様変わりした夏の腰岳ですね。

黒曜石のガラスみたいな感触が好きで、子供の頃拾って遊んだことを思い出します。

展望のよい腰岳にまた登りたくなりました。

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YANさんへ (bamboo)
2010-07-09 20:37:09
>農園には人影は見られなかったとのことですが、私が登った日には、田の草を取っている4~5人の女性の方を見かけました。
私も会いたかったなぁ~。手入れの行き届いた草一つ無い農園でした。HPでクッキーかゼリーを注文して味わってみたいと思っています。

>ずいぶんと長い距離を歩かれましたね。流石はお二人です。直登区間が少々きつかったのではと想像しています
お気遣い頂いて申し訳ないのですが・・・
物足りなく感じられましたが(HI!)、暑かったのであれぐらいが良かったのかもしれませんね。

>お盆には帰省されるのですか?
はい、帰省の予定です

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リーフさんへ (bamboo)
2010-07-09 20:39:26
>黒曜石のガラスみたいな感触が好きで、子供の頃拾って遊んだことを思い出します。
そうだったのですか。何て贅沢な遊びをされたこと!

明日も晴れそうなのでどこかに登るようにはしていますが、足の向くまま車の走るままの私たちです。
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