感じるままに、大野智語り

『魔王』で成瀬領に心を奪われ、嵐の大野くんに堕ちました。大野くんについて、あれこれと綴っていきます。

友雄さんへ(創作)

2010-09-12 12:39:17 | ドラマ
友雄さん、
あなたが逝ってしまってから今日で2年が経ちました。
あの日から、
間に合わなかったという深い後悔と、
もう二度とあなたに会うことができない、
そのあまりに深い悲しみのなかで、
生きてきました。

あなたが最後に書いてくれたあの手紙がなかったら、
私は生きていくことができなかったかもしれません。
あなたは、どんな気持ちであの手紙を書いたのでしょう。
あなたの気持ちを思うと、今でも涙があふれてきます。

日々のなかでふと耳にする「弁護士」という言葉や
ふと目にする百合の花や花火に、あなたを思い出して
泣いてばかりです。

あなたに会いたい。

空ちゃんがカフェに来ました。
あなたが絵本を読んであげたあのテーブルに顔をちょこんと乗せて、
何かを思い出すように、じっとしてました。
そう、事務所の方も見えられました。
「先生のお好きだったコーヒーを」とだけ言われて、
あとはただ、静かにコーヒーを飲みながら物思いにふけってらっしゃいました。

友雄さん、
あなたは決してひとりではなかったんです。

昨日、思い切って成瀬真紀子さんに会いに行ってきました。
あの海のそばの病院へ…。
真紀子さんは優しく迎えてくれました。
二人で海の風を感じながら、あなたの話をしました。
私が話せることはほんの少しだったけれど、
教会のバザーを手伝ってもらったこと、
空ちゃんに絵本を読んであげているあなたのそばに座ったこと、
あなたが「さぼりたい」って冗談言って、過ごしたあの病室での優しい時間、
二人で歩いた夜の帰り道…
そして、花火……
あなたとの優しい思い出を真紀子さんに話していたら、
あなたに優しく包み込まれてる気がして、少し泣けたけれど、
これから生きていく元気も湧いてきたんです。

友雄さん、
あなたは今も自分の犯した罪の大きさに苦しんでいませんか。
あなたのそばにいて、少しでもその苦しさを分かち合えたら……

あなたに会いたい。あなたの声が聴きたい。



今でもそう思っています。