桃とかなへび

いらっしゃいませ。

22年度定期演奏会

2023年02月13日 | ギターを弾く
定演はいつも10月だが、ホール改修のため今年度は2月の開催となった。前日は雪、当日は暖かい晴天、お足元の悪い中お越しいただいたお客様、本当にありがとうございました。
今回出演者はマスク無しでOKだけど、個人の自由でマスクしたい人はする、となった。観客の立場だったら、顔が見えた方が嬉しいと思い私はマスクをしなかった。

いつものようにバタバタと会場設営してリハーサル。指揮者から
「反省せずに弾きましょう」
「楽しんで弾きましょう」
お弁当食べて着替えて調弦して、あっという間に本番となる。
予鈴でマスクを外してスタンバイ。

ステージに上がって、指揮者登場。
一曲目、みなさんの緊張が伝わる、私も緊張した。だけど指揮者の先生の笑顔に一瞬胸が詰まる。顔が見えるって、なんていいんだろう。人の顔をちゃんと見て合奏するのは3年ぶりだった。私全然大丈夫じゃないのに、できることをやればいいんだと思えた。
第一部、大好きなメリーウィドウのヴィリアの歌、きれいだったな。

第二部の最初の曲、リハの曲紹介でギターパートのハードルを上げるアナウンスを聞いて、みんな冷や汗。でも、指揮者やお客様からのお褒めの言葉をいただけたようです。10人で弾いたギター、この曲が決まった時は15人だった。15人で弾きたかった「組曲第二番」。
最後の曲はバッハの「トッカータとフーガ ニ短調」。オルガンで有名な曲のオケ版を元に編曲された。重厚な曲の緊張と高揚。最後の音でクレッシェンド、いつもより長く引っ張った。ギターは弦3本をジャカジャカストロークなんだけど弾きながら、フォルテシモで長くジャカジャカ弾くのは初めてだったと気がついた。経験がないってこういうことね。でもガーっと弾いて終わると弾き切った感がある。
なんだかホッとした。
みなさんそうだったのか、アンコールの「アイネクライネナハトムジーク」は、今まででいちばん明るく弾けたかもしれない。気持ちよかった。
沢山の拍手をいただいて、本当にありがとうございました。

ああ今回も、はじまってしまえば、あっという間で、濃厚でもありあっけないとも言える1日だった。
久しぶりに見た指揮者の先生の顔は3年分老けていた。こんな感想はブーメランで自分に返ってくるのだけど、改めて、異常な年月だったのだと思う。先生はきっと、笑顔で振ろうと決めていたのだろう。人は鏡、私たち演奏者もちゃんと笑えただろうか。
身体に残る音楽も、弾けなかったことも、やらかしたことも、それぞれの余韻を抱えて、打ち上げもなく解散した。
夜、福助が洋食屋で奢ってくれたビールが美味しくて沁みた。次はみんなで飲めるといいなあ。

メールでいただいた感想を許可を得て転記します。

アイネクライネ 皆さん解放感からかとても爽やかな演奏でした(ステージ上のティンパニ土屋さんより)

幅広い年代の方が集うっていいね
みなさんの緊張も伝わってきたし、笑顔もよかった!
学生時代を思い出してしみじみしたり、五十肩も治ったことだし、ポロンポロン弾きたくなりました

優美で華やかな前半、迫力の後半という感じ。
ギターがフィーチャーされた組曲、いい音色でした。
全体を通して音の強弱のつけかたがメリハリがきいていて素晴らしいなと思いました
素敵な音楽に浸り、とても楽しかったです。

福助からは、
2部の構成がよかった。ハンガリアンから一息入れてのバッハはよかった
今回はティンパニの強弱が絶妙の音量で、音楽を全く邪魔せず感動した
コンミスの人上手だなあ、ひとつひとつの音がくっきり聞こえる

などでした。
みなさま、ありがとうございました。

終演後、片付いたステージ。


ああ終わった。寒い時期の開催はこれきりにしたい。
次は10月、もうすぐだ!?

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