OPAM(大分県立美術館)は2度目。
有料エリアの展示は「私が主役」
掛軸が多く、田能村竹田などの南画(文人画)がズラリ。植物に猿や孔雀、
キスリングにシャガール。
一番の収穫は、福田平八郎の習作。
かまきり、とかげ、キリギリス、金魚、カエルなどなど。
兄が仕事柄「同じものを作っても、どこかかっこいいとか、なんかかわいいとか、がないと使えない」と言っていたが、福田平八郎の「どこか」と「何か」が好みのど真ん中だった。完全に射抜かれた。夢中で眺めた。
私にこれのコピーをくださいませんか。しかしショップには、他の絵のクリアファイルと絵葉書しかなかった。仕方ない、桃と梅の絵葉書を買った。とかげの絵が欲しかった。かまきりも。
展示のもうひとつのテーマは竹細工。すごい、としか言えない。竹の固さとしなやかさ。緻密な編みの立体感。昔から別府で製作されている。
染めの着物の展示では、柄に文字が描かれていた。「若」なのか「苦」なのかわからなくて、二つの文字がとても似ていたことを知り複雑な気持ち。
たった300円でこの充実感。大好きに出会えた胸のときめき。
ワクワクを抱いてアーケード街を歩いた。美味しそうなお店が私を誘う。