エイミー・ベンダー「燃えるスカートの少女」を読んだ。![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/4d/44bd4ec24951875293e6777865f09b61.jpg?1687942228)
ちょっと不思議な短編集。アメリカ西海岸の作家で20年以上前に書かれ、高い評価を受けたらしい。映画の原作になった長編小説もあるらしい。
最初の話は、恋人がある日突然猿になってしまい、亀になりサンショウウオと姿を変えていくのを、妙に冷静に(受け入れ)見つめている。
別の話では、戦争から帰った夫の失われた唇をまるで受け入れられない。(そんなにも唇を待っていた)
妊娠した高校生が遠くの親戚に預けられた。ほどなく義理の叔父と恋人になるが、叔父の背中のこぶが整形で作られたと知ると、生まれた娘を抱いて飛び出す。
そんな話の数々。私が好きだったのは、氷の手を持つ少女と火の手を持つ少女の話「癒す人」と、探し物が得意な少年の話「無くした人」。
エイミー・ベンダーは都会の人、大学の先生。いろんな人が出てくるが、自然や植物に影響を受ける話はここにはまだないようだ。面白いね。
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