雨に降られることはなかったけれど、とても暑くなった6月の最終週、新宿へギターを聞きに出かけた。
2023年6月28日(水)19:00〜 Back In Town
リコーダー:甲田文男
〈第一部〉
鐘の響/ペナン・ブーコ
イパネマの娘/ジョビン
ワンノートサンバ/ジョビン
黄昏/押尾コータロー
風の詩/押尾コータロー
ジムノペディ第一番/サティ
グノシエンヌ第一番/サティ
甲田文男さんとメドレー
鉄道唱歌 時代、糸 少年時代 あすかテーマ トルコ行進曲など
〈第二部〉
映画「禁じられた遊び」より
愛のロマンス
サラバンド/ヴィゼー
アメリアの遺言
舟唄/タンスマン
アストゥリアス/アルベニス
あの空の向こう側/土屋祐介
晩鐘/土屋祐介
midnight wind/土屋祐介
甲田文男さんと
ガブリエルのオーボエ/モリコーネ
カリヨン/土屋祐介
ショーロ、ボサノバ、サンバとよく知られたブラジル音楽から始まったライブ。ふたたびのショーロは押尾コータローさんの「黄昏」。続いて押尾さんの「風の詩」。どちらも好きな曲、初めて聞いてからもう20年くらい経つんだな。
土屋さんはナイロン弦のクラシックギターを弾いているが、まさしく当時の押尾さんが弾いていた演奏。「風の詩」なんてクラシックギターなのに6弦を親指で押さえてキュンとくる。多分弾いている土屋さんも含め、この曲を好きになった「あの頃」を持っている人のためのひとときだった。じっくり見て聞いて、あれこれ思い出してしみじみ。なんだか感動してしまい今日はこれが聞けたからもういいやと思ったくらい。
鉄弦とは違うギターの音。いつものEBジョーンズとも違う。この日は貸与によるハウザー3世の豊かな音色に包まれた。持ち主が隣にいらして、やはり人を選ぶ楽器のようです、と。亡くなられたギタリストのお父様のギターだそうです。
一部のギターソロラストは、エリック・サティ2曲。雨の季節にサティ。この日は降らなかったけれどハウザーにもぴったりだった。
ここで甲田文男さん登場、リコーダーとのデュオ。前回のリコーダー漫談改良版だそうです。
ソプラノリコーダーいい音ですね。私の胸も広がるようなたっぷりした音。ちょっとキツいソプラニーノの使用は控え目で助かります。いろんな曲が聞けてお客さんも大喜び。私はギターの伴奏に釘付け。変化が多くて早い曲もあって、めちゃくちゃ大変なはずなのにキッチリ。リコーダーが遊ぶ余裕があります。あんなことができたらどんなにいいだろう、なんて思っても仕方ない、忘れよう。第一部終了。
第二部はクラシックギターの曲と土屋さんのオリジナル。ハウザーの音を楽しめました。舟唄の低音いいですね。アストゥリアス好きだな。ギターのよく響いた音が出ると、ゾクっとする。
第二部の甲田さんは、電子リコーダー。初めて見ました、面白ーい。カリヨンは久しぶりに聞いたアイソラの曲。リコーダーがオルガンみたいな音で新鮮、いろんなことできそうですね。
この日もアンコールは聞けず残念。コロナ禍で夜のバスが減り、やむなしの退散。申し訳ありません。
土屋さん、64歳おめでとうございます。とても楽しいライブでした。