先週末、久しぶりに東京に出かけた。用事を済ませたあと、せっかくなので行ってみたかった本屋さんを訪ねることにした。


私は幻冬舎plus に連載中の辻山良雄さんのエッセイが好きなのだ。最近は月2回から1回になり、残念に思いながら、やはり毎月15日を楽しみにしている。
その辻山さんが営む本屋が荻窪にある。「Title 」というお店。
こぢんまりした個人店の2階がギャラリーになっており、「ひこうきがとぶまえに」出版記念の写真展が開催されていた。航空機整備のお仕事写真。土日は写真家のキッチンミノルさんがいらして、私も少しお話ができました。飛行機整備場見学に行きたいな。
1階の本屋に降り、本の背表紙を眺めて過ごすひととき。図書館もいいけど、本屋の方ずっとどきどきするのはなぜだろう。
チェーンの本屋さんとは違う品揃え、作者もタイトルもよく知らない本が並んでいるのに、ひとつひとつ手にとって開いてみたくなる心地よさは、誰にでもわかる言葉を綴る人が丁寧に作った本棚なのだろう。
昨年末まで父が座っていた実家の米屋の店先がよぎり、店を営むことのあれこれを、辻山さんも書いていらしたと思い出すのだった。
辻山さんの「小さな声、光る棚」と、タイトルに惹かれた吉田篤弘さん「雲と鉛筆」の2冊を購入した。
レジには辻山さんがいらして、本にカバーをかけていただいた。
このお方が辻山さん・・・
感動が上滑りして「幻冬舎プラスのエッセイが月1回になって残念です」と口走ってしまい、後悔が頭の中を高速回転した。違う、楽しみにしていますとだけ言えばいいんだ。あたしのバカ。
あわよくば1階奥の喫茶でコーヒーでも、とか思っていたが、恥ずかしすぎてもうダメだ、このまま出よう・・・
私はダメでも本のカバーが素敵で、買った本が楽しみで、徐々に気分が上がってきた。


吉田篤弘さんは知らないつもりだったのに、螺旋プロジェクトで読んだ作家さんだった。クラフト・エヴィング商會。
すみません、トートバッグを手にする権利があったのに、まんじゅう食べちゃいました。ゆっくり読みます、鉛筆に興味あります。
辻山さんのエッセイは、どう好きか説明したくないけれど、それをこういう言葉で拾ってくれるのかと、小さいものを捨てずに握っていた手をそっと開いてみるような気持ちになったりとか、そんな感じ。
今回、いい年して緊張してアホになれる私がいたことが新鮮だった。何も考えないで挑んだらろくなことにならないと改めて学習できた。精進します。合掌






