よく分かる 住まいづくり・・(檀建築コンサルタント)

私達の考える住まいは、住まいづくりの原価を探り、無駄のない資金で、遊び心のある家を作る事。

M邸キッチン

2010-04-30 19:32:05 | キッチン

 M邸キッチン
一枚の(椋の木)の無垢板をキッチンテ-ブルとシンク台を兼用させ作ったキッチン。
IHヒ-タ-はテ-ブルの向かいに配置し、テ-ブルの油汚れを無くすための工夫と、キッチン予算削減のために生み出した配置。

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 http://www.digibook.net/d/eac5c33b801ab2d53cd47fe7e731f1df/ 


キッチンK邸

2010-04-30 19:12:41 | キッチン

 K邸キッチン
アイランドキッチンを備えた、別注キッチンで、システムキッチンとは違い、収納の仕切りやキッチン用品の収納は使い手により工夫しなければならないが、個性的で自分の使いやすい方法に変えていけるメリットもある。

このようなL型キッチン+アイランドキッチンをシステムキッチンで組み上げると高額な費用となるだろう!
作るに当たって、奥様の要望を出来るだけ生かせるよう、二人で知恵を絞って出来上がったキッチンです。


断熱効果

2010-04-27 08:23:56 | 住まいづくり

 4年前完成したK邸の室内温度調査結果が、K様の協力を頂き、2009年12月~2010年3月の朝起きたときの無暖房の温度と、就寝前の温度の測定結果が届いた。

以前にもこのブログに書いた、ビフォ-アフタ-に取り上げられた”匠”と称される設計事務所との契約金180万円を放棄し、当社で設計をやり直し完成した物件。

お願いしたのは、電気代と無暖房の朝の室内温だったが、奥様のご厚意で就寝前の室内温で、暖房を入れた日と、暖かくて暖房を入れなかった日が色分けされた数字で書かれている。

 和歌山気象台AM7時の気温 
2010 1/13日   0.7℃→19.6℃(室内温)

   1/17日   -1.3℃→17.1℃
   1/23日   0.0℃→20.3℃

このように一部を取り出して観ても、外気温との差が18℃も違い、外気温3℃以上の日が多いが、殆どの室内温度は20℃を越えている。

K様本人は寒がりなので、20℃を越えているときでも薪スト-ブに火を入れると言う。
電気代もピ-ク時で9000円で月1万円を越えている月はなく、年平均では多分6000円程度の電気代で納まってると思われる。
このように、断熱を強化することで驚くほどの効果は出て、無駄なランニングコストが削減出来、結局は安い家で性能のいい住まいを建てた事になる。

   
      


ものづくり

2010-04-26 08:22:23 | 物づくり

 喫茶店オ-プンに向け、試食会終了、約6品を作りまずまずの滑り出し、今後出す料理を絞り込み、改良を加えより美味しい料理を出さないとユザ-には飽きられてしまい離れて行く。

物づくりの共通点は、何を作るにしても結局は求めている物を提供できるかどうかに依り、それを満たさなければ価値は無いと言える。
創る側には提供する物によってその役目があり、提供する側の意識によって出来上がる物が違い、それを見極めるのは”される側”で、食べ物は風味により個人の口に合うかどうかはすぐに判別できるが、
作られた物の中には時間を必要とする物もあり、即決で見極められないものがある。

住まいはその典型であり、出来上がった物のが満足いくものかどうかは、住んでみないと分からない所が多く、後にその結果がでて来るのだが、本当に良いのか悪いのかすら分からない所が多く、見比べすら簡単にできない。

しかし、本当に良い住まいは必ず造らなければならず、大金をはたいた代償を住み良さから見返りを得なければその価値は無いと言える。

 


ものづくり

2010-04-25 08:23:33 | 物づくり

 ドッグカフェが完成した。
ドッグサロンに併設して作ったドッグカフェ・・・。
開店に向けてのメニュ~作りに 助っ人として参加することにし、本日午後から料理作りをしなければならない。

10品目程度の料理を作ろうと考えているが、果たして旨く味がだせるでしょうか?
本格的にメニュ~に関わるのはこれが初めての試みですが、私の味が何処まで通用するかが楽しみ。

食材は、前もってリストにして揃えて頂くこととなってるのですが、不足が何品かありそうなので、途中買い足していこうと思っている。

鶏料理、豚の料理、パスタ、ニョッキ、サラダと・・・ぶっつけ本番で作ってみようと思っている。
試食は、ドッグサロンの従業員と、オ~ナ~の5人、さて反応やいかに?


ものづくり

2010-04-24 07:52:43 | とりとめもなく

 今の時代、子供達は時代の流れと共に物を作る機会が少なくなり、豊かな時代の物があふれた中で育てられる悲しさなのかも知れない。

私達の時代は、無いことが当たり前で無ければ作ると言う発想だったが、今は”無ければ買う”のが自然であり、作ると言う発想が無くなりつつある。

多分作る意欲は子供の頃育てられ、不器用な指は作ることによって器用に動くようになり、子供の頃に作られた器用さは、大人になっても器用なまま残り、作る発想も多分子供の頃に育てられるのかも知れない。


ものづくり

2010-04-23 09:19:10 | 物づくり

 小学校4年の頃だったろうか・・?
親父が一大決心をして、老朽化した家を建て直す事となり、家族の一大イベントが始まった。
家族総出で住まいづくりを目指し、小舞壁を竹で編み、赤土にワラを切り込み土を練って壁を塗り、食用油に紅(ベンガラ)を混ぜ化粧梁や柱にその紅を塗り、檜の香りと食用油の匂いが混じって独特の匂いを今でも思い起こす事が出来る。

30坪ほどの平屋の日本瓦葺きの住まいが、300万円程で出来たが、その当時の300万円は凄い価値があったのだろう。

このようにして、物が無い時代に必要に駆られ作る事を覚え、その過程の中で作る楽しみを覚え、愛着を知り、貧しい時代だからこそ物づくりの楽しさを知ることが出来たのかも知れない。


 


ものづくり

2010-04-22 08:21:01 | 物づくり

  私自身が物づくりを始めたのは何時頃からだろうと振り返ってみるが、特定な時期は無いような気がする。
子供の頃遊ぶおもちゃを作ったのが、物づくりの始まりと言ってもいいのかもしれない。
今の時代のように、物はそんなに多くなく、三種の神器と言われていた時代であった為、家庭も裕福ではない、当然今のようにおもちゃは買って貰えなかった。

遊ぶには、おもちゃから作らないとならず、新築中の建設現場に行き、大工の棟梁の許しを貰って、破材を貰い受け、親父の工具を使い船の形に削ったり、拳銃を作ったりして、出来上がったおもちゃで遊び、遊ぶ度にそのおもちゃに手が加えられ満足出来る形に変わっていった。

物づくりの減点は多分子供の頃に経験した作る喜びと使う楽しみを知ったからなのだろうが、時には作り始めた事を後悔する場合もある。


とりとめもなく

2010-04-21 08:10:53 | とりとめもなく

 第二弾の事業仕分けが始まっているが、47法人に対してではあるが、この中で本当に必要に駆られて出来上がった法人が何社あるのだろうか?

殆どが天下りの為に造り上げられた企業であり、ここまで巨大化した法人にしてしまったのは、独裁政治が生み出した癌細胞であり、その治療を今まで誰も手を付けなかった為、癌細胞は転移し全身を蝕み、抗癌剤になりうる民主党も多分一部の細胞の繁殖を食い止めるしか出来ないのではないだろうか?

理念は、東大卒の頭脳明晰な彼らが論ずる理論で有るため、立派な言葉は並べられるだろうが、問題はそんなに難しい事ではなく、法人を無くせばいいだけの事であり、天下りに魅力が有るため天下りが存在し、魅力がなければ天下りはしなくなる。

その代わり、国は個人の有能な人材を生かす方法を考え、生かせる能力に対しその対価を提供すれば良いだけの事なのだろう。

日本人は、事の起こりはどうあれ、出来上がってしまった物を壊す事がなかなか出来ず、見極めに時間がかかり、そのうちに”うやむや”なまま事を終わらせてしまうのが得意な国民で、この事業仕分けも政権交代が起きれば、多分頓挫してしまう可能性もある。

国にも、地方にもこのような壊せない無駄はいっぱいあり、無駄にさえ気付かないまま繰り返されている無駄があり、その無駄を餌にしている企業もいっぱいあるのだろう。


建設費

2010-04-20 08:26:59 | 住まいづくりの進め方、考え方

 今、建設費を安くするための方法として一般的に取られているのが競争入札があり、複数の施工業者に依頼し、設計図に基づき予算書を作成し設計者に予算を提出する。

設計事務所は、出そろった予算を見比べ、安い建設費を出した業者に施工を依頼することとなるが、これは、個人が住宅展示場に出向き、複数の業者に予算を出させ、安い業者を選択する手法とあまり変わらない。

基本的に入札の予算組には各業者の原価があり、原価を割って受注する施工業者は何処にも居なく、もし原価割れの予算を出す業者が居るとすれば、その会社は倒産寸前の会社と判断し敬遠しなければならない。

このようにして、予算には必ず原価が基本となるため、多くの業者から予算を出させる無駄を無くし、

設計者が原価を追求し、安い建物を建てる為の努力をする方が現実的だと考えられるが、机上で設計図面だけを書き続けた設計士は、予算の成り立ちすら分からず、競争入札であがってきた予算書を見比べるしか方法が無いのも現実なのだろう。


建設費

2010-04-19 07:35:32 | 住まいづくりの進め方、考え方

 今後住まいを考えるに、日本の高齢化や出生率の低下が進み、今まで日本が経験した好景気は、物理的な面から考えても望めない為、今後の住まいの在り方を考えなければならなくなってくる事は間違いない。

坪単価60~80万もかかる建物は不可能となり、今融資の基準となっている年収の4倍程度の住宅ロ-ンもこれからは不可能となり、年収が下がらないと考えても、国の高齢者を支えるため多くの費用が必要となり、個人の収入は税金として吸い上げられる。

6000を越える法人の整理すら出来ず、無駄な出費を止めることも出来ずに居る。
個人においても、国においても、今までの考え方や手法を根本的に考え直さなければ、このままでは私達国民に大きな負担を負う事になり、住まいづくりも、集成材とクロスだらけの箱しか造れなくなってしまう。


内装

2010-04-17 06:43:22 | 材料
 天井仕上げ材は種類は少なく毎回悩むところでもあり、悩んでもあまり目新しい仕上げ材は考えつかない。
梁を化粧にしたり、杉板を貼ったりで、なにか面白い物を探さなければと常に考えているが、安価で見栄えのする仕上げ材がなかなか見つからない。

居室以外の部屋にはよくOSB合板を使う場合があるが、クロス程度の安価な仕上げ材となり、壁などに使うと、耐力壁下地と仕上げ兼用の仕上げ材となり、釘を打っても目立つ事もなく、フックや棚を気軽に取り付ける事も出来るため、クライアントには喜ばれている。

とにかく言えることはクロス以外の仕上げ材を使うと高くつく事は確かなことであり、出来るだけ自然素材を使う事は生き物に優しい住まいとなる。
建設費用を出来るだけ多く住まいづくりに生かし、納得した物にするため、まずは無駄を無くすことから考え始めなければならないのだろう。

内装

2010-04-16 07:52:32 | 材料

 内装には出来るだけ自然素材を使いたいと考えているが、クロスと比べると3倍の金額となり、クロスが最も多く使われている仕上げ材で有ることも頷ける。

普及品クロスで750円/㎡となり、珪藻土は2300円/㎡金額を査定金額としている。
床フロア-は楢15㎜無垢材で9000円/坪で購入することが出来、集成フロア-(ベニアを下地に突き板貼り)は6000円/坪で、住宅の場合床フロア-面積は平均35坪程度なので10万円程度の金額差となり、大きな負担とはならないが、壁面積は、300㎡と床に比べ面積も多く、上記の金額差額を単純に計算すると45万円の金額差額が出る。

坪単価一万円引き上げる差額負担は予算から考えると、負担が大きな材料となり、全てには使えず適材適所で選択していかないとならない。


内装

2010-04-15 08:22:02 | 材料
 内装に”観てくれ”を選ぶか”質”を選ぶかによって当然値段も変われば、室内環境も変わってくる。
住まいを考えている人が全てクロス貼りを望んでいる訳ではなく、要求しなければクロスになってしまい、要求すればオプションとなり、高い金額を支払う事となる。

オプションと言う表現は、業者に取っては便利な言葉で、ユ-ザ-は出来るだけ標準内で納めなければ高くつくと思い、オプションと聞いただけで諦めてしまう。
住まいづくりにはオプションという言葉はなく、業者が作り出した都合のいい言葉であり、利益を出す為の手段であると考えていいだろう。

内装

2010-04-14 07:40:35 | 材料

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クロスと集成材、人口建材を使わず仕上げられた住まいは、自然の香りが漂い心地よい空間となる。

みてくれの綺麗さや、品質を気にせず作られた住まいは、生き物に影響を与える。
フォ-スタ-の認定を受けた建材であっても、自然界に存在する数値よりも遥かに高く、少なからず影響を与えることは確かで、国が認めた基準値以下だからと、決して安心出来るものではない。