奥様に無理をお願いし、朝起きられた時の、室内温度を記録してもらった。
一番寒かった日の外気温が-1度の日があり、その日の朝の室内温度は
13度を維持していた。
これにはさすがに、奥様も驚かれたご様子・・「檀さん ぬくすぎ~~ぃ」
と、記録デ-タ-用紙の余白に書かれていた。
住まいづくりを考える時点では、全ての人が思惑をもち、漠然とにしても、「こんな家に住めたらいいな」・・と期待に胸を膨らませ、家づくりをスタ-トさせる。問題は、スタ-トさせる第一歩をどちらに踏み出すかによって、方向性が決まってしまう事があり、間違いに気が付いたとき、引き返せなくなってしまう。
建築においては、プランと見積もりまでは無料です。との営業戦略があり、「無料だったら、じゃあ一つお願いしてみようか」と、複数の工務店やらハウスメ-カ-に依頼するケ-スが我が国の家づくりの第一歩となってしまっているようだ。 例えば、個人が,友達のよしみで動く場合は費用は請求されないが、骨を折って貰ったお礼は必ずするのも日本の文化なのだが、これから考えても、人が動くには、それだけの時間と、労力が必要で「おおきに!」・・・だけでは済まない事は誰でも分かっている。
しかし、家づくりの第一歩を踏み出すとき、進める術も分からない事もあって、「とりあえず無料だからやってみるか!」となってしまうのが現状だと言える。その考え方を、営業戦略に利用し、見込み客を作るのは殆どが施工業者であり、その手に乗ってしまうのが建築には素人の”家づくりを考える人”なのである。
住まいづくりにおいて、考えなければならないのは、どうすれば満足し、また納得した家が出来るのか、と言うことなのでしょう。その答えは、工務店やハウスメ-カ-が出してくれるのではなく、家を創ろうとしているクライアントの皆様方が、自らその最も良い方法を知らなければ辿り着けない。
施工業者は、設計図を元に、与えられた予算内で施工の手配をし、工期内に完成させるのが主たる業務であり、施工業者から観れば、設計施工を併せて依頼して頂けるクライアントは神様に見えてくるかも知れない。自社のペ-スで設計図が書け、手間のかかる内容は、極力避けることが出来、それでも要望が強ければ、予算を十分取ればいい事となる。
施工業者は、あくまでも工事を請け負う業者であって、私達から、施主の立場を考えると、基本的には、設計と施工は切り離して進めるべきであると思われる。
それは、家づくりにおいて、施工業者のペ-スで考えられた設計図であってはならず、家を創りたいと思う人が中心にあり、そこで生まれる要望を予算に照らし具体化していくのが設計者でなければならないからだ。
近年、この大不況と重なって、過去に住宅金融公庫が打ち出した”ゆとり返済”と銘打って出した住宅ロ-ンを使ってるクライアントが破局の11年目になろうとしている。
国も含めて推し進めた、低所得者向け住宅ロ-ンは、景気が11年目には、必ず上向いていると予測したからこそ実行出来たのであって、その時、今日の不況が予測出来ないにしても、11年先は読めるはずのない経済に対し無責任なロ-ンを作り出した結果、悲惨な結末を迎えようとしていることは確かなことなのでしょう。
国は、その見込み違いに対し何の責任も感じず、大企業は救いに行っても、個人に対しては救いの手はさしのべない。多分今年に至っては、ロ-ン破産は急激に増え、住宅は競売に付され、完済に至らなかった債務を残し、住むための家賃と生活費と残債のロ-ンとの三重苦を背負わなければならなくなる。
今、私達が考えなければならないのは、国に守って貰うこと、或いは大企業の社会的責任を期待するのではなく、自分の考えをしっかりと持ち、自らが守らないといけないと言うことは明白であり、国の無駄はいっぱい有るが、少なくとも自分達の無駄は自分たちで見極める為にも、真剣に考えなければならない時代に来ている事は確かなのだろう。もう一つのブログへ http://dansumaidukuri.blog37.fc2.com/