よく分かる 住まいづくり・・(檀建築コンサルタント)

私達の考える住まいは、住まいづくりの原価を探り、無駄のない資金で、遊び心のある家を作る事。

ものづくり

2010-04-23 09:19:10 | 物づくり

 小学校4年の頃だったろうか・・?
親父が一大決心をして、老朽化した家を建て直す事となり、家族の一大イベントが始まった。
家族総出で住まいづくりを目指し、小舞壁を竹で編み、赤土にワラを切り込み土を練って壁を塗り、食用油に紅(ベンガラ)を混ぜ化粧梁や柱にその紅を塗り、檜の香りと食用油の匂いが混じって独特の匂いを今でも思い起こす事が出来る。

30坪ほどの平屋の日本瓦葺きの住まいが、300万円程で出来たが、その当時の300万円は凄い価値があったのだろう。

このようにして、物が無い時代に必要に駆られ作る事を覚え、その過程の中で作る楽しみを覚え、愛着を知り、貧しい時代だからこそ物づくりの楽しさを知ることが出来たのかも知れない。