よく分かる 住まいづくり・・(檀建築コンサルタント)

私達の考える住まいは、住まいづくりの原価を探り、無駄のない資金で、遊び心のある家を作る事。

来場者

2010-09-29 08:27:05 | とりとめもなく

昨日通りがかりですが少し見せて下さいと、
ご夫婦と娘さんと3人の方が事務所を訪れた。木に興味があるらしく、ログハウスの丸太の太さにご主人は驚かれていた。
娘さんは薪ストーブがたいそう気に入られたのか、
お父さんにしきりに勧めておられた様だ。

自然の温もりがいいのだと話されて、私も、毎年この温もりを肌で感じ、
薪ストーブの暖かさと、炎のゆらぐ光景をみているとどこか安堵感を覚え、平和であることを実感する。
時には、ストーブで肉や魚を焼き、電熱機で焼いた味とは違う
美味しさに舌鼓を打ち、時には設計の打ち合わせ途中に、芋を焼きお客様と一緒に食べることもある。

昔、子供の頃焚き火をしながら焼いた焼き芋の味がよみがえり、
懐かしい光景が浮かぶ。
今は、全てに便利さが要求され、火をおこし薪をくべ、煙に涙を流すことさえない。
しかし、何故かそれが懐かしく手間はかかってもストーブの火や炭火の方が体と心があったまるような気がする。


食欲の秋

2010-09-28 08:14:28 | とりとめもなく

ベ~コンを焼く、久しぶりの手作りベ~コン。
これを食べれば、市販のベ~コンを食べようとは思えなくなるが、食べてしまえば無くなるため、仕方なくス~パ~で買うことに。
塩漬けに一週間、塩抜き5時間、焼きが6時間と手間のかかが、手間を掛けた分だけ美味しく頂ける。
せっかく食べるのだから!・・・・と常に思いながら。

 

           

           

炭火をおこし、いつもはヒッコリか桜、メイプルを使うのだが今回はミカンの木を使って燻してみることに。

           

ハ~ブ、塩、砂糖で一週間血抜きと香り付けをし、水にさらし塩抜きをしたバラ肉ブロック、今回は2㌔を試し焼き、14㌔のバラ肉を19000円程で購入、この冬は手作りベ-コンを楽しむ。

                   
薫製機に入れ燻す事5時間、香ばしい香りが漂い、香りの変化で焼き具合が分かってくる。

           

黄金色に焼けた艶のあるベ-コン、食べたい気持ちを抑える、下手に食いつくと焼き上がったベ-コンを食ってしまう恐れ有り。

           
どうです!・・・この色といい、艶といい!
手作りならではのこの焼き姿、今日のランチはベ-コン入りスパゲティ-と、手作りウコンパンとサラダとコ~ヒ~と。

 


N邸新築工事地鎮祭

2010-09-27 10:37:59 | N邸新築工事

9月26日、N邸地鎮祭が厳粛にとりおこなわれ、これからいよいよ現場が動き出す。
新しいこの地で新しい生活の場を作り上げる。
土地を清め、恵みに感謝し、事故のないよう無事完成することを願い、祈願され、清められた土地に新しい家が建つ。

           

 

           

工務店社長、100㌔近い巨体を維持しながら日々汗にまみれこまめに走り回る、優しさを持ち合わせ、大工職人であった彼は、父親の後を継ぎ、新しい工務店の在り方を探る。
技術的にはたたき上げた技能を元に理解力もあり、前向きでもある彼との付き合いも長く、信頼できる一人でもある。

           

しのちゃんも一つの役目を与えられ、彼女が大きくなったときこの意味を理解出来るときがくるだろう。
今は理解出来なくても、おとうさんと、おかあさんがここに新しい家を築き、
しのちゃんを育て大きくなったとき、この写真に写る自分を観て、両親の思いが伝わる時が訪れる。


N邸新築工事

2010-09-25 17:23:48 | とりとめもなく

明日、N邸の地鎮祭がとりここなわれる、いよいよ来ましたよN様。
4月お子様の入園式に間に合うよう計画を進めてきました。

結構余裕があったと思ったのですが、時の過ぎるのは早いものです、あれよあれよと言う間に、そろそろ着工の段取りをしなければなりません。
秋も深まり、猛暑の時とは違い、着工時期としては申し分の無い季節となりました。

初回見積もり金額3050万円、調整を重ね、第四回査定金額25,05万円となりました。
諸費用を加えても、射程距離内に治まりましたよ!
掘り込みガレ~ジも諦める事無く、工務店の協力も得られ、少し我慢してもらわなければならない部分は有りますが、我慢復活に向け、今後工事進行の中で、工夫も考えますので、ご協力の程よろしくお願いいたします。

明日は晴天です。


秋の到来

2010-09-24 09:18:45 | とりとめもなく

一気に秋がやってきたようだ。
今朝も冬準備の為、6時半には紀ノ川の河原に降り、流木と格闘すること1時間半、かねてより格闘していた水楢の原木、根こそぎ水にさらわれここに流れ着いたのだろう。
幹の太さは直径50cm以上はあり、輪切りにしてもジープに乗せるのがやっとで、腕は擦り傷だらけ。
秋風が吹き、肌寒さも感じる気候になり、朝の静けさの中、ハスクバーナーのチェンソーのエンジン音が響き渡る。

                    

 

 

             

水楢はストーブの薪としては最適の木であり、素直で斧を打ち込んで割るにも苦労はなく、硬い木ではあるが繊維は入り組んでおらず、目に沿って素直に割れる。
流木には柳の木が多く、このような水楢の大木に巡り合えるのは滅多と無いこと。

台風が来る前に引き上げようと3日間格闘し、やっと全て回収した。
流木に絡みついていたゴミも野焼きし河も綺麗にし、自然の恵みに感謝!。


原価を探る

2010-09-22 07:46:10 | 住まいづくり

総工費2億円の改修工事が始まり、着工は10月中旬にはなる予定ではあるが、工事に先駆け、今、予算調整を行っている。
住宅の費用と違って桁が違ってくるが、基本的な考え方は一緒のはずではあるが、理解に苦しむ結果が出るのは一体何故に?・・と頭の中が混乱する。

例えば、屋根工事見積もり金額1、400万円が交渉の結果最終決定金額700万円で50%オフとなる。
ならば、この見積もり金額は一体何を根拠に出されたものかと疑う。
家具工事も500万必要だと業者は見込んでいるが、どう考えても300万円以下で治まるはす、それを証明するためにこちらで家具の納まりを考え、木取りを行い、手間を出し実行予算を組み上げなければ業者も納得しないだろう。

金額交渉はここまでしなければ本当の金額は出てこない、根拠もなく安くしろと言うだけの交渉は交渉とは言えず、単なる値引きとなり、業者が職人に対し、強引に値引きを行えば結果的に商品の品質が守られず、予算に合わせるだけの結果となる。

金額を調整する上において、必要なことは職人も生活していく上で利益を出さないと生活が成り立って行かなくなり、発注側もそのことを考えながら査定していかなければならない。
施工する立場は、私たちの立場とは違い、とにかく予算を合わすのが最優先であり、それが監督の使命でもあるため、どこか余裕の無い所で無理を承知で実行予算を決めていかなければならない。

私自身、過去に8年間現場に出た事があるが、いいものを残したいと言う思いと裏腹に、利益を残し短期間で工事を終わらせる事が現場監督に要求される為、施工業者の社員としては非常にならざるを得ない。
特に住宅の場合、一人の監督が何軒かの工事を見なければならず、一つの工事をじっくり考え、工夫をするといったような余裕はなく、下請けまかせの場合もあり、私たちの立場と、現場監督の立場は大きく変わってくる。

そんな中、現場監督が目の届かないところを、誰かがカバーしなければ工夫は生まれず、良いものも出来ない為、設計者の立場でありながら、下請けに対しても、施工業者に対しても、安く収める方法が無いものかと考え、職人と打ち合わせ、現場監督と協議し、職種の枠を超えた中で、よりいいものを残す為努力を惜しまず進めて行かなければならない。

 


とりとめもなく

2010-09-21 08:22:56 | とりとめもなく

食欲の秋とはいえ、なかなか秋らしくはならず、残暑はもうしばらく続きそうだ。
稲も刈入れの時期なのに、黄金色の稲穂がまだ見られず、頭も垂れていないように見える。
毎年鈴虫が羽色を奏でてくれるのに、聞こえてこない。
ひがん花も咲かない。
昨日食料を仕入れにス~パ~に買出しに行ったが、毎年この時期になると、
茄子や胡瓜が安くなり、100円で5個以上買えるのに、昨日はやせ細った胡瓜二本が100円だって!

水茄子一個98円だっけか?
高すぎて、買う気にさえならなかった。
大きい水茄子ならともかく、ゴルフボール程の茄子だ!
せっかくの秋の楽しみが、気候変動で大きな影響がいたるところに出ている。


N邸新築工事

2010-09-18 09:21:02 | N邸新築工事

建物金額が煮詰まってきた。
初回金額、3、050万円、第2回調整金額2、850万円、第三回調整金額2、750万円最終見込み金額2500万円まで煮詰まった。

これは施工業者に対しての、強要ではなく工夫と打ち合わせを繰り返し煮詰めた金額、当然建て主様にも我慢をお願いしなければ500万円も落ちる筈はない。
テレビ台、食堂テ-ブル、等、とりあえず見積もりから省かせて頂き、後日復活する可能性も含め我慢して頂き、ユニットバスは一坪用に変更した。

その他の大きな変更は無く、今後工事が終わるまで金額調整は行い、我慢してもらった項目を何処まで復活出来るかが課題となってくる。
その為には、御施主様の理解と協力を頂き復活出来ればと考えている。

駐車場を3台分確保するためには、当初見積もり金額が200万が見込まれたが、昨日、基礎屋さんと工務店に事務所に来てもらい、施工方法と金額の詰めを行った。
仮枠の面積の確認、鉄筋量の確認、納まりの確認、等を明確にすることにより、業者の未知数は無くなり、200万円の擁壁工事金額は、150万以下で納まる事が確認出来、来週には最終見積金額は決定する。


K邸リホ-ムが完成

2010-09-17 15:48:11 | K邸リホ-ム

K邸リホ-ムが完成した。
思いが形になり、古き良き物は残し、85年前の形を出来るだけ変えないようにしながら、耐震強度も強化し、断熱効果も飛躍的にアップさせ、今年の冬は、暖かい家で暮らせる事となる。
           

           

           

みんなに喜んでもらえた。
図面通りに納めるのではなく、良い物があればそれを採用し、出来る限り良い物を残してあげたいと何時も思っている。
それを理解して頂いて、感謝の言葉が頂ければ、それが物づくりをする者の喜びでもある。

私達も、施工業者も、施主様も、同じ方向を向き、作ることで良い物はきっと生まれる筈。
疑心暗鬼の中では、優しさもなく、思いやりさえも生まれない。


冬支度

2010-09-15 09:12:54 | とりとめもなく

やっと秋らしくなってきた、朝夕は秋風が吹き、冬の訪れを告げる。
そうなると、こちらも忙しくなり、早朝よりチエンソ-をジ-プに積み込み、ガソリンとオイルを積み、相棒のモカを助手席に乗せ、河へと向かう。
水嵩が増えない内に薪を集めないと、台風が来れば海に流れてしまう。
河の浅瀬を渡り、目的地へ。

              

柳の流木直径20㌢の太さで、薪としては手頃な太さとなる、半分に割れば、十分で、火持ちも良く、長い時間燃えてくれる。

           

相棒のモカちゃんは、フリスビ-をほって欲しく隙あらば投げろ!・・と持ってくる、遊んでくれそうもなければ、河で水遊びをし、飽きればまた持ってくる。

           

 

           

 

           

1時間半、汗だくになり、モカの誘いをかわしながら薪集め完了。             

           .

           

恵まれた環境の中で、2匹の犬も夏はこの河原で思いっきり走り、河で泳ぎ、メタボ犬になることもなく、2匹ともスリムな体型を維持してる。
何時も「せっかく 生まれて来たのだから」・・と事あるごとにそう思っている。

日常の食事にしろ、趣味の時も、仕事の時も・・そう自分に言い聞かせる。
人間に限らず、ここに暮らす犬達も同じ事が言える。
せっかく生まれ、縁があってここに来たのだから、人間の勝手で飼うのではなく、思いっきり遊び、ストレスを貯める事無く付き合ってあげようと思っている。

                         
たまたま巡り会い、ここに住むことになった2匹の犬達。
紀州犬は狩猟犬として生まれたが、殺生は嫌いな犬だったのか、縁があって私が引き取った。
モカは、生後3ヶ月で巡り会う事が出来た。
チョコラブは2匹生まれていたが、毛色のいい犬は足に怪我をしていたので、
モカを選んだ・・縁とはそんなちょっとした事で変わるもの、そのちょっとした事で、その一生は変わる場合がある。


           

ちょっとした出逢いで その後の一生が変わる。
人間も動物も同じように、誰と巡り会うかによって、その生き様は変わると言ってもいいのかもしれない。

 


K邸リホ-ム

2010-09-14 08:10:22 | K邸リホ-ム

よしず建具とガラス障子、同じ年代を持ち、同じ時間をかけて作られた色は、新しく作った建具では合わなかっただろう。

 

 

           

                      ↑
                畳みは表替えをし、再利用

                 

                       ↑
お孫さんの仕事場と 応接室の段差は敷台で、この敷台は
       紀ノ川に薪を集めに行ったとき見付けた檜の流木、持ち帰り一 
       枚板に。  
           
         

           
                        ↑
玄関の敷台も、仕事場に使った敷台と同じ檜板、生き節の色合いがア           クセントとなっている。


K邸リホ-ム

2010-09-13 07:37:52 | K邸リホ-ム

85年前のまま残した和室。
縁側の欄間もそのまま、柱、鴨居、廻り縁、竿縁も、美装により85年の期間で作られた色が蘇る。
敷居は流石にすり減っており、敷居には最適な洋桜(もあび)に入れ替えた。

 

           

 

           

 

             

耐震補強、断熱強化、以前より遥かに性能をアップさせ、改修が完了し、新しい命を守る。


K邸リホ-ム

2010-09-11 11:47:56 | K邸リホ-ム

K邸も完成が近づいてきた、おばあちゃんも大満足、85年の年月を経て、新しくリホ-ムされ、過去の思いを残し古い物と新しい物が、強調し合い住む人の思いの中で混じり合い、感慨深い思いとなって住む人の心を和ませるだろう。
次世代に語り継がれ、この家が残っている間は、語り継がれ、その言葉の中から過去の人に思いを巡らせる事にもなる。

            

昔は、扇風機すら無かった時代、今ほど夏は暑くは無かっただろうが、徒然草の中にも「住まいは夏をむねとすべし」とある。
夏の暑さをしのげる住まいが良い住まいと考えられていた。
ここに使っている”よしず”の建具は正に、その時代の夏を涼しく過ごす為の工夫で、夏用の建具として作られ、85年間保存されていた。

今回、そのよしず建具を使って、建具引き込み用の飾り仕切りとして生かす事を提案したのだった。
大切に保存されてた為、手直しも殆ど無く、下桟がすり減っていたため、増し木をし、寸法を調整。

 

             

続きの間の和室、縁側のガラス障子も、切り込まれたガラスも、昔のままで、今は既に作られていないガラスもあり、昔はガラスは希少価値が有ったのだろう、割れた時のために、予備のガラスも作られて保管されていた。


            

            
欄間も天井板も、85年の歳月を経てこの間に残し、この続きの間は、おばあちゃんと、昔のままの原型を残そうと話し合った。
当初、天井は諦めなければならないと思っていたが、解体作業が始まる前に、薬品で洗った結果、残せる事が分かったのだった。


住まいづくり

2010-09-10 07:45:30 | 住まいづくり

二月に土地から始まったN邸、5月から始まった高石市Y邸、おばあちゃんが体調を壊され元気になられるまで中断していたY邸も、おばあちゃんも元気になられ、動き出した。
プランも決まり、実施設計に入って今月中には図面も完成し、見積もり依頼が出来るまでになる筈。

大阪築85年の耐震補強とリホ-ム工事も今月いっぱいで完成。
和歌山D邸は、建て替え工事は完了し、既存建物の断熱工事と内装のリホ~ム工事が始まる。
10月から、施設の大規模リホ-ムとエコ仕様の改修工事総工費2億円のプロジェクトが着工する。
これだけの不景気の中、仕事が動いている事はありがたく思い、出来る限りの努力で良い建物を残せるよう、依頼者に感謝の意味も込め進めなければならない。

おごること無く、我々に課せられた使命を再認識し、クライアントの立場にたって、物づくりを考えていかなければならないと考えている。


N邸新築工事

2010-09-09 07:21:21 | N邸新築工事

N邸新築工事・・・N様との出逢い奈良と和歌山をネットで繋ぎ、リアルタイムの映像を使い、打ち合わせを行い、奥様の家事仕事の合間に打ち合わせ時間を入れ、事務所での打ち合わせは最小限に留まった。

奈良から和歌山の往復時間2時間の無駄を省き、思いついた時ネットを繋ぎ、
打ち合わせを進めた結果、形は出来上がり、予算算出までこぎ着け一昨日予算打ち合わせが終わり、あと一週間の猶予を頂き最後の予算調整となる。
工務店から出された見積もり金額は3、050万円、調整後金額2、756万円

これより更に、150万円の調整を目標に一週間の調整期間を頂き、施工業者と膝詰めの交渉と工夫案が必要となる。

 

 

                          

高気密、高断熱の住まいとなるN邸、外壁、屋根は全て発砲断熱材で吹き付けし開口窓は複相ガラスとなる。
床板はパイン無垢板貼り、塗料はオレンジオイルと松ヤニで作られた自然塗料、としたエコ住宅となる。