よく分かる 住まいづくり・・(檀建築コンサルタント)

私達の考える住まいは、住まいづくりの原価を探り、無駄のない資金で、遊び心のある家を作る事。

とりとめもなく

2010-04-10 08:03:09 | N邸新築工事

 奈良のクライアントN様の土地取引が昨日完了し、銀行の融資手続きが完了した5月末には所有権移転となる。
60坪500万円の土地に出逢えたのもラッキ-であり、土地が安くついた分だけ建物の品質を優先することとなるが、手放しで喜べないところもあり、気を引き締めて行かないと、最終予算が出たとき夢を縮小しないとならなくなるため、N様は穏やかではないかも知れないが、ここは心を鬼にしなければならず、控えめに進めなければと自分にも言い聞かせている。

依頼者は出来るだけ多くの要望を満たしたいと思い予算の事は分かっていても、全体のバランズでは理解出来ないのは当然の事で、こちらとしては歯止めをかけながら進まないと後に収集がつかなくなってしまう。

予算が余ってその中で追加していくのは簡単な作業になり、負担もなく書き加えることが出来るが、その逆は、心地よく無く、諦めと夢を消し去る事は辛く、出来るだけそうならないよう進めなければならない。

設計者としては「大丈夫です!・・やりましょう!」と言ってあげたいのはやまやまで、私の中でも、そうしてあげたいとの思いは強くても、それを言葉にだせない辛さもある。
進める過程の中より、予算が出て、工事が完了し、引き渡す時、その答えは出て、その時の満足度が私達設計者に与えられる採点となる。