古天気学 A

明治時代以前の日本のお天気や地震また天文関係の資料を収集中

「享保日記」享保三年二月十三日 天気編

2013-05-18 10:16:56 | 天気
2013年5月18日 土曜日 天気 晴 

「享保日記」享保三年二月十三日 1718年3月14日

「享保三年(戌)二月十三日、鹿島へ家僕惣ヲ代参ニ遣ス。夜中ニ出宅ス。同夜明ケ方ニ夏海ノ壹より海面ヲミれバ、火もへたつ如ク壹丈計光り上り、兩度迄ミへける也。龍燈ト申ニ可Ⓥ有Ⓥ之と道連之もの共一同ニおがミ候由。
十四日ニ飯島村へ行けれバ、晝過ニ海面ニ黒雲おはひまつくらになり、い□(な カ)びかり、雷のおとしてすさまじき様子、黒雲の間よりねづミ色の長サ四五間とミへ、かたちはうなぎなどやうにミへて、海中へふらふらさがり候様ニミへける也。其所のもの今朝も如Ⓥ此のものミへ候とかたりけるよし、龍にても有Ⓥのかと申候由。是又道連のもの一同ニ見候由。道連の者、手前屋敷ノ内孫三郎、三丁め喜惣次、江戸町八郎次、權七など云もの也。」
を検証する。

「データ変換」

年月日 享保三年二月十三日夜明ケ方 → 1718年3月14日

場所 鹿島 夏海 → 茨城県鉾田市、大洗町

天気種類 火もへたつ如ク壹丈計光り上り 龍燈 → 龍燈、龍灯、竜灯(りゅうとう)とは、日本各地に伝わる怪火。主に海中より出現するもので、海上に浮かんだ後に、いくつもの火が連なったり、海岸の木などに留まるとされる。[ウィキペディアより]

吉村名誉教授・歴史天候データベース(HWDB)と古天気学データベース(KTDB)で検証

吉村名誉教授・歴史天候データベース(HWDB)

享保三年二月十三日夜明ケ方 → 1718年3月14日
弘前 雪 
八戸 晴
盛岡 雪
日光 晴
東京 晴(小雨)
伊勢 晴
池田 晴
津山 晴
長崎 曇

古天気学データベース(KTDB)

データ無


「結論」

龍燈は、初めて聞く言葉で日本各地に伝わる怪火。
茨城県にとって数少ない初めての大変貴重な資料だと思います。


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