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日々、一瞬一瞬、幸福が積み重なる暮らし

血引きの岩 - 星野 之宣

2012-07-02 22:29:00 | Book
血引きの岩というのは古事記にでてくる
伊弉諾尊(イザナギノミコト)、伊弉冉尊(イザナミノミコト)の話に関連する話です。
火之神である火神迦具土神(ホノカグツチ)を産んだために死んだイザナミを
黄泉の国(ヨモツ国)へ迎えに行ったイザナギが見るなと
言われた、イザナミの命の死体?を見たために
イザナミとヨモツシコメに追いかけられます。
這々の体でやっとの事で生者の国と死者の国を分ける
黄泉比良坂(ヨモツヒラサカ)に辿りつき黄泉醜女達死者が来る事が
出来ないように、ふさいだ大岩の事を「血引きの岩」といいます。
メインの話は4話ですが、元々は宗像教授シリーズとして書かれたもので
宗像教授が出ないものとしてシリーズ化して
1冊に纏められたものです。
あまり知られていないかも知れませんが、この血引きの岩に
たどり着いた、イザナミは悔しさのあまりに
これから1日に千人の人間を縊り殺してやると言い放ちます。
それに対して、イザナギは「それならば、私は一日に千五百人の人間を
生まれるようにしよう」と言って答えます。
そのお陰で、人間は増えるようになったとあります。
この血引きの岩を挟んだやり取りが一つのモチーフになっています。
阪神大震災の時に突然地の底から、ヨモツシコメ達が現れて
次々に人々を黄泉の国へと引きずり始めます。
しかし、これを防ぐために神託(勾玉)を受けたかのように
主人公(女性)が之に対峙していきます。
淡路島、琵琶湖、出雲の中海が丁度相反するように相似形となっており
黄泉比良坂に通じており、主人公に心寄せる記者(途中で死亡)が
協力し、最後は魂となって助け、イザナミの呪力を追い払い
ヨモツシコメをヨモツ国へ退却させ常世(現世)を守っていく
と言う話です。
その他に、短編が2話です。
これは、確か宗像教授伝奇考シリーズにあった話の再録です。








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