スターダストメモリーズ - 星野 之宣

ここ、3～4年で過去の作品の復刻が続いている
星野之宣（ほしのゆきのぶ）の作品集のひとつ
スターダストメモリーズです。
その名前から連想されるようにSF短編集です。
確か、2001夜物語の少しまえか、その前後辺り位か
同時にかかれたものが多かったような気がします。
作品としては
1.詩人の旅　　
2.木霊の惑星　
3.メリー・ステラ号の謎　
4.射手座のケンタウロス　　
5.鯨座の海　　
6.セス・アイボリーの21日　
7.メビウス生命体
8.ターゲット　
9.ウラシマ効果　
10.大いなる回帰
11.灼ける男　
12.WAR OF THE WORLDS
13.宇宙からのメッセージ
14.夜の女神
です。過去に出版された2冊を纏めたものになると思います。
14.の夜の女神は初掲載という事ですが、これは比較的初期に近い時期の
作品です。
6.のセス・アイボリーの21日は表紙になっているイラストの話です。
宇宙空間という中に人間の業とか悲しさ、悲哀が込められている
星野之宣得意の話ばかりです。
その中でも、12.は少々コミカルな話で、13.はストーリーではなく
イラスト？みたいなものですが、十分に皮肉が込められています。
夜の女神以外は、最初に出版されたコミックで持っているのですが
夜の女神のためにこのコミックを購入です。
やめて欲しいなー
出版社の思うつぼなのですが。
星野作品のSFはエセ科学だと時々批判はされているようですが
科学書では無いのでそんな事はナンセンスだとおもいます。
それよりも、虚構の中に当時の科学理論が取り入れられており
更に、その中でその話が真実味が非常に高く本当だと思わせる事が
できる、構成は非常に素晴らしいと思います。
絵の方は、初期の漫画的な絵から劇画タッチに変化している絵で
宗像教授シリーズと同等の絵柄です。
全体はどれも秀作揃いです。







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