
元死刑囚(昨年刑を執行され、死亡した)山地悠紀夫について話す。
少し前、市橋容疑者のことが話題になった。
その時から私はすでに刑の執行をされていた山地悠紀夫に興味を持った。
理由は簡単。イケメンだから。
そんな軽い理由から「我思うゆえに我あり 山地悠紀夫死刑囚二度の殺人」という本を買った。
小説のように、彼の人生の始りから、死刑を執行されるまでを描く大変いい本でした。
この本は憶測がとても多いが、私が彼の人生を知る上では十分だったと思う。
彼は中学を卒業した後、母を殺す。
それから大人になり、無関係の姉妹二人を殺す。
姉妹を殺した理由は、殺しの快感を忘れられなかったからという、残虐な理由である。
殺した後、家に火を放ち証拠隠滅までやっていた。
これは死刑だわ、と思うのだけれど、彼の人生を見ると、なんだか同情してしまうのだ。
社会が悪かったんだ……とどこかの刑事ドラマのようなことを言ってしまう。
誰か一人でも彼に優しくできたら、こんなことにはならなかったんじゃないかな。
何を言っても、もう山地悠紀夫はこの世にはいない。
死刑という刑を執行されたのだから。
山地悠紀夫の死刑について考えると、死刑そのものについ考えが回ってしまう。
果たして、死刑で本当に罪が償えるのかと。
宗教的なことを言ってしまうと、死刑をして罪を償ったとしたら、天国にいけるのかなぁと。
生きているうちに、地獄のような罰を与えるほうが罪の償いになるんじゃないだろうか。
彼の場合、死刑で済む問題じゃなかったと思う。
彼を取り巻く環境が問題だったんだと思う。
この環境が改善しない限り、第二、第三の山地悠紀夫は必ず出てくるだろう。
必ず、必ず。
はじめは「こんなイケメンが死刑? 何があったの?」とまさに馬鹿な理由で本を読み始めた私だが、それから死刑への疑問や問題点に考えが発展していってよかった。
まあ、死刑制度は今後も支持するんだけどね……。
最後に、被害者の方々のご冥福をお祈りします。
私も、精神的に壊れていると思います。山地さんと共通点もあります。「この世に生まれてこなければよかった」そう思ってました。人間の社会を恨んでいる所も似てますね。
でも、自分では犯罪はしません。
もう一つ、山地さんと共通点というか、「殺人の感覚」がわかり易い表現を彼はしてますね。
「人を殺すのは、物を壊すのと同じ」だって。
おれも、人は殺しませんが、「多くの自分の所有物を壊しまくってきました」案外それが、自分の精神のバランスを取ってきたのかもしれません。
ゆたかさんお元気で!
はじめましてtotoさんこんにちは!
山地悠紀夫の生い立ちは同情できるものではありますが、どんな環境で育ちようが真っ直ぐ誠実に生きていく人もいます。
私も破壊的だったり殺意を抱いたりもしますが、実行には移しません。
この違いというのは決定的なものではなく、さりげない出会いだったり、天気の良し悪しだったりそんなもんなのかなーとか思います。
なんとか元気に生きます(^o^;)
コメント有り難うございました!
つい最近、山路のことやこの本を思い出すことがありました。
読んだのは高校生の時でその後何冊も本を読みましたが、記憶に残る思い出深い本です。
山路は犯行の残虐性と本人の性格があまり結びつかない印象があります。
少年時代から大人しい性格で一貫していたように思います。
犯行後の裁判での発言や控訴のとりやめ等自暴自棄に陥っていて、2度目の殺人事件そのものも自暴自棄から来るものだったのでしょう。
私は性的興奮があったという話は理由の後付けのように捉えています……。