豊田市ボランティア連絡協議会

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みんなではぐくむ福祉の心

2012年02月26日 23時15分33秒 | その他

福寿園主催の「みんなではぐくむ福祉の心」福祉講演会に出かけてきました。
東ちづるさんの講演『泣いて笑ってボランティア珍道中 ~心豊かに自分らしく生きる~』を
聞いてきました。

東さんが骨髄バンクの運動をするきっかけになったのは、今から19年前、東さんの母校(高校)の生徒が、TVのワイドショーで自ら白血病であることを語り、ドナーの登録を呼びかけているのを観たのがきっかけだそうです。
でも、その時の司会者が言った言葉「がんばってください」その他人事のような無責任な言葉の響きに、彼女は何かできることはないかと、すぐに電話番号を調べて彼の家に電話をしたそうです。けれども言いたいこともまだ整理できぬままかけた電話には、心を開いては貰えませんでした。それから、何故彼はTVに出る決心をしたのか。自分が先ずやるべきなのは、彼の家に電話をするのではなく、骨髄バンクに登録することではないのか・・など考えはじめたことから、東さんのボランティア活動が始まっていったのです。

彼女が話された中で、印象に残っている言葉は、「人は対等である」です。
人というのは、知らず知らずののうちに比較をしてしまっているのだそうです。しかし、そうではなく、他と比較せずにまず受け入れることがとても大切だと...。
東日本大震災で被災した友人の話。避難所で生活している彼女の友人は家族を1人亡くされたのだが 周りの人達に比べると まだ犠牲が少ないほうなので 小さくなって 悲しいのを我慢して生活してたという。東さんがそれに気づいて「他人と比較なんかせずに悲しければ泣いていいんだよ」と話すと声をあげて大声で泣いたそうだ。
苦しい状況でも 周りを気遣うのは素晴らしいが 自分の気持ちを受け入れるのは大切だと改めて感じた。
また、ドイツ平和村でのアフガニスタンの少年の話。いろいろな国のボランティアと接して、その国のことばを覚えて、片言で話す優秀な少年の夢は、「 リンゴを毎日丸ごと食べること」。
彼女は 優秀な少年だけに 、「えーどうしてそんなことが夢?」と思ったらしいが、これも勝手に比較してしまっているということでした。

「ボランティアは、やってあげるものでもなく、やらせていただくものでものない」というのも印象に残っています。自然にやりたいと思う気持ちが大切だということ。奉仕でもサービスでもない。
そして、ボランティアすることで、、何かを得たりもらったり(物ではなく)、こうして、人と人がつながっていくのだと...。

貴重なお話を聞くことができてよかったです。
とても参考になりました。
今後の活動や仕事に活かせていけたらと思います。

コメント
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