「プライド」
プライドとは何でしょうか。
自尊心、自負心、衿持、いずれにしても自分を尊しとする心でしょう。
たしかにそういう心がなくてはなりますまい。
しかし、同時にそこには、尊しとする自分が果してそれに値するものかと反省する心もなくてはなりますまい。
自分を無反省に尊しとするなら、それはただ自分に囚われているだけのことだからです。
自分を問う反省が、プライドが単なる体面へのこだわりに転落するのを防ぐでしょう。
プライドは自尊心というよりは自省心、それも、決して自分には寛大になれない反省の情念なのです
『神の風景』p233 藤木正三著
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