NBA Thunder Dancer

オクラホマシティ・サンダーを応援していくNBAブログです。

サンダーの補強案結果

2011年12月15日 | Thunder 2011-12オフ
僕は今オフ、サンダーにデュラントのバックアップSFの補強が必要だと言い続けてきました。色々と案を出してきたのですが、ついにサンダーが動いてくれたようです。ウルブズとのトレードが成立しました。

サンダー獲得
ラザー・ヘイワード
ウルブズ獲得
ロバート・バーデン+2012と13の2巡目指名権(2012年の指名順が46位以下ならば13年分も譲渡という条件付き)


ラザー・ヘイワードは昨年のドラフトでウルブズから30位指名を受けて入団した25歳のSFです。身長は198cmで体重は102kg。SF
にしては若干サイズ不足感が否めない選手です。
昨シーズンは42試合に出場し3.8得点1.7リバウンドを記録しています。
ウルブズはもともとウェズリー・ジョンソン、ビーズリー、エリントン、ウェブスターとウィングポジションが充実している上に、今回のドラフトで指名したのもデリック・ウィリアムズ、マルコム・リーといったウィングだったのです。こうなるとヘイワードの居場所はほぼなくなってしまったと考えていいでしょう。だったら最初から指名するなとウルブズフロントに言いたくなるようなものですが、人員整理が目的のトレードになりました。

一方のサンダーはハーデンとの名前の区別が難しかったバーデンと、若手中心のサンダーにおいてはあまり意味のなかった将来の2巡目指名権2つだけで手薄なSFが補強でき、こちらもセフォローシャ、ハーデン、クックと人員過多になっていたSGの整理ができたトレードでした。





ではヘイワードの考察をしていきましょう。
最初に言いますと、僕はこのトレードはさしてサンダーにはプラスになっていないと感じています。SFがデュラントだけだったことを考えますと多少はプラスになったのかもしれませんが、いずれにせよ出場時間が与えられないと思うのです。正確には出場時間にあまりがないというのでしょう。
問題点はその身長にあります。確かに198cmでSFというのはアンダーサイズかと思いますが、決してNBAでやっていけないわけではありません。クエンティン・リチャードソンも198cmでSFやっていますし、チャック・ヘイズなんか198cmでCをこなしています。

しかし、今回のサンダーにおいては問題だらけなんですね。ヘイワードをデュラントのバックアップとして起用するならば、今までそのポジションで出場し先日再契約を勝ち取ったクックが3番手SGになってしまうのです。クックは身長が196cmとSFとしてはアンダーサイズすぎたのですが、ヘイワードも198cmとあまり変わらないんですね。だったらクックを出場させ続けた方が良いですし、最悪201cmのセフォローシャがSFにコンバートしてもいいのです。
逆にデュラントをPFで起用する時間を作るという考えもできますし、昨シーズンはそういったシーンも見られました。しかし、それは散々言ってきたデュラントのバックアップという根底が崩れてしまいますし、そもそもそのような場面をなくすためにずっとバックアップを探してきたのですから意味がありません。

つまるところ、サンダーに必要だったのはPFもこなせるSFだったんですね。先ほども書いた通りデュラントがPFとして出場していたというのは、サンダーにはPFならば出場時間を与えることができるということです。これは、再契約は果たしたもののモハメドが出場しなかった分の出場時間ですね。実際昨プレーオフではモハメドが出場せず、9人ローテーションという試合がいくつかありました。
PFをこなせるSFだった場合デュラントをSFに固定しつつ、自らは時間帯によってSFとPFをいったり来たりすればいいわけですからね。

今回のトレードの場合、相手がウルブズならばせめてもう少し頑張って補強案でも書いた通りウェブスターを狙えば良かったんじゃないでしょうかね?本人には失礼ですが、タイミング良く故障しているので狙い目ではあったはずです。

まあ獲得してしまったものはしょうがないので、HCがどのように起用するか注目です。











おまけ


前にロックアウト中の選手達を紹介しましたが、ロイヤル・アイビーは大学に通っていたらしいですね。

彼はテキサス大学に入学したのですが、大学3年の時NBAドラフトの準備でそれ以降の学位が不履行になったままでした。アイビーはその学位をこのロックアウト中に大学に通い取り終わったとのことです。そして12月3日にはれて卒業することができました。
彼の家系は母親も祖母も教師をしていて、母親とは学位は最後まできちんと取るという約束をしていたようなんですね。普通より長い時間がかかってしまいましたが、アイビーはこの約束をきちん果たしたのです。

ちなみにとった学位の名前は「Applied learning and development/ youth and community studies with a minor in social work」というもの。インテリですね~


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4 コメント

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深浅い?! (てふてふ)
2011-12-16 22:40:46
帳簿合わせのようなトレードよくありますよね~
曲がりなりにも一巡目指名選手(だったような)なので拾いものならラッキー程度なんでしょう
ここから更に転がして今回のウルブズのような相手から欲しかった選手手に入れ入れたら鬼GMですw崇めちゃうwww
なんとなく大学を出てしまった私なんかよりアイビーはずっと密度の濃い学問を修めたと思います。それ以外でも遠回りをした分多くを得たと思います。
選手として大成せずとも良き社会人として良い手本となれますね。
クリッパーズが長い潜伏期間(フランチャイズ移転以来w)を経て大航海に乗り出しそうですね!サンダーの独り勝ちかと思ったのにww
マブス、レイカーズが自壊しただけにグリズリーズ、ナゲッツ(人少ないけど)と若手の多いチームが暴れる予感プンプンで面白くなって来ました!
コービー辺りまでもが世代交代の波に呑まれかもしれないですね!
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Unknown (kei)
2011-12-16 23:22:48
まぁ微妙なトレード感は否めないですよね。
ただ、将来的なサラリーを考えると高望みも出来ないので、良い意味で期待を裏切ってくれれば・・・
とりあえずこのメンバーで開幕を迎えそうですね。

で、その他チームは相変わらずビッグネームの話題が続きますね。。
まぁあまり気にしない方ですが、それでもポール&グリフィンはどんなコンビを見せてくれるのか楽しみではあります。
もちろん、順位はサンダーが上だと信じてますが^^
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てふてふさん (kdu)
2011-12-17 18:29:24
確かに今回のトレードはサンダーがウルブズに合わせてあげたトレードっぽいですね。サンダーとしてはもらえるものならもらっておこう、と言った感じだったのではないでしょうか。
いずれ本格的にSFの控えは補強すると思いますね。
僕も今回のトレードがウェブスターだったりエリントンあたりを連れてきていたなら、神すぎるので間違いなく崇めてますw


アイビーは一言で偉いです。アーリーエントリーが始まって以来、NBAの中に大学を卒業した選手がいかに少ないか考えると素晴らしい実績だと思うんですね。
NBAに入ってなおかつ勉学にも励む姿はNBA界の鑑なのではないでしょうか。
将来のHC候補になるかもしれません。


クリッパーズはやっとLA=レイカーズという図を崩せたようですね。
サンダーとしてもライバルチームがいた方が面白いので、クリッパーズには結構期待しています。しかし、まだ試合があったわけではないので、あのクリッパーズが本当に強くなったのか、という疑問はいまだにあります(笑)
まあ仰る通りマブス、レイカーズあたりの自壊が目立ってきましたし、若手のグリズリーズ、ナゲッツあたりの成長が顕著になってきました。
世代交代もいよいよ本格的になってくるシーズンになりそうですね。

コービー、ノビツキーといった選手がどのような成績を残すか、サンダーがいかに多く勝つか、注目です。
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keiさん (kdu)
2011-12-17 18:41:50
はい、微妙なトレード感MAXです。いずれ補強の駒になりそうな感じではありますけどね。
僕は良い成績を残せばその分良い補強材料になってくれると思うので、それはそれで悪くないと思ってます。
まあ開幕メンバーにはなるでしょう。


ビッグネーム移籍の話題が続くのは、ある意味仕方ない部分ではありますよね。短期間でチームを仕上げなくてはいけないということもあり、各チーム必死なのでしょう。
そして僕もkeiさん同様、クリッパーズのグリフィン&CP3にはかなり期待しています。
なんたって昨年のスラムダンクコンテスト優勝者とリーグ屈指のパサーが組んだのですからね。どんなエンターテイメントを見せてくれるか楽しみで仕方ありません。


とはいっても、僕もサンダーの方が上だと確信しています(笑)
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