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【23-24レギュラーシーズン総評】チェット・ホルムグレン

2024年05月23日 | 2023-24 シーズン
チェット・ホルムグレン

82試合出場
29.4分
16.5得点
7.9リバウンド
2.4アシスト
0.6スティール
2.3ブロック(リーグ5位)
FG 53.0%(リーグ27位)
3P 37.0%
FT 79.3%


昨年ドラフト全体2位で指名を受けながら怪我により全休を余儀なくされましたホルムグレン。
それ故、ルーキーという扱いで指名順位から来る期待と怪我による不安を一身に受けて臨んだ今シーズン、最高の結果を残すことができたと言えるでしょう。


先ず真っ先に目を惹くのが82試合フル出場したという点。
そもそもドラフト当時から、線の細さやフィジカル負けを懸念されており、重ねて昨シーズンの怪我も相まって、まさかシーズンフル出場すると予想した人は誰もいなかったと思います。
かといって、決して体を張ったプレイが少なかったのかと問われれば、そんなことは全くありません。
現に自身よりも体格の大きい選手ともしっかり張り合い、長身を活かしたディフェンス力は相手へ十分なプレッシャーを与えていました。
総ブロック数190回はリーグ2番目の数字です。

オフェンス面でも、ペイントエリアにて力強くフィニッシュする場面、味方のロブパスをアリウープで決めきる場面等、正センターとしての役割を担っていました。
一方で、身長216cmとは思えない、彼特有のしなやかな動きを駆使し、ハンドリングからのフィニッシュや高確率の3Pも大きな武器となっていました。
11月19日のウォリアーズ戦では、キャッチ後振り向きざまに放つ高難易度の同点3Pを沈め、直接的にチームを勝利に導いています。
シーズン中盤くらいまでは4割を超えていた3Pの確率も、シーズン終盤にかけて徐々に確率も落ちてしまいましたが、相手としては無視できないものとなっています。

怪我により、1年遅れてデビューしたことが幸か不幸か、今年のドラフト1位指名のヴィクター・ウェンバンヤマと常に比較され続けたシーズンでもありました。
同じ細身のビッグマンであり、従来の常識を覆すポジションレスプレイヤーとして、新人王争いを繰り広げてきました。
オールスターブレイク辺りまでは、ホルムグレンが優勢でしたが、最終的に後半一気に成績を伸ばしたウェンバンヤマが満票で新人王獲得。
ホルムグレンは全99票中98票の2位票を獲得し、圧倒的単独2位となりました。
ちなみにオールルーキー1stチームには1位票満票で選出されています。
現段階では後れを取ってしまっていますが、ウェンバンヤマとは長年のライバル関係になっていきそうな予感です。

アダムスを放出して以降、継ぎ接ぎで賄ってきたサンダーのインサイドにようやく後釜が生まれました。
それを証明するかのようにピタッとはまったラストピースのように、サンダーは大躍進しカンファレンス1位でレギュラーシーズンを終了。
当然ですが、まだ粗削りな部分も多々あります。
個人的には3Pは打てなかったものの、まだアダムスの方が評価高いです。
とは言え、ルーキーでこの活躍を見てしまったからには、アダムスを超える伸びしろを感じます。
来シーズンに大きな期待をしています。



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