【23-24レギュラーシーズン総評】ウスマン・ジェン

ウスマン・ジェン

33試合出場
11.1分
4.0得点
1.5リバウンド
1.1アシスト
0.2スティール
0.2ブロック
FG 42.2%
3P 30.0％
FT 87.5%

キャリア2年目ながら5月末でまだ21歳となる、サンダー随一の素材型育成選手。
チーム内ではルーキーのケイソン・ウォレスに続き2番目の若手です。

開幕10試合こそローテーション入りしていましたが、シュートの精度の低さと積極性の無さが露呈してしまい、その後は昨シーズンに続きGリーグで修行となってしまいました。

208cmの身長と長い腕という体格に恵まれており、またドラフト前にはPGの経験もありハンドリング技術も兼ね備えております。
3Pの精度も悪くなく、また時折見せる、うねるようなドライブからのフィニッシュや腕を鞭のようにふるって繰り出すブロックは未熟な部分もありながら、ジェンならではの良さだと言えるでしょう。

優勝を果たしたGリーグではファイナルの3試合平均にて
17.3得点
5.6リバウンド
4.0アシスト
1.7ブロック
3P53.3％
を記録し、ファイナルMVPを受賞しました。

NBAのコートでは圧倒的に不足していた積極性を、このファイナルでは払拭できていました。
ターンオーバーやシュートミスを恐れず、果敢にリングへアタックしていくその姿勢を是非NBAのコートでも披露して欲しいところです。

ルーキー契約はまだ続くので、来シーズンも十中八九サンダーに残るでしょう。
更にチャンスなのが、現在サンダーの先発PFを務めているのは本来SGであるJ-Dubです。
ジェンにあと少し積極性が増せば、サンダーのフロントに更なる高さと厚みを与えられるでしょう。
ファン、フロントともに来シーズンの期待度は高いです。