【2018年8月13日(月)】
夕べは早めに寝たので睡眠は十分♪
3時過ぎに起床です。
朝メシはただのフリーズドライで大したこと無いから写真無し(笑)
あ、夕飯の時に書き忘れたけどカムエクのみならず日高山脈もしくは北海道全体として、あまり匂いの強い食事は推奨されていません。
というのも匂いにより、ヒグマを誘引してしまう可能性があるからです。
なのでカレーとかは止めた方が良いでしょうねf(^_^;
この日テント組で山頂を目指すのは4パーティーで9人(ガイドさん込みの4人パーティー+3人パーティー+単独行2人)
八の沢出合い
4:35 発
始めて来る人が絶対悩むのは靴の問題。
実際に歩いた感想を言うと、カールまでは沢靴は履いた方が良いと思います。
問題はカールで登山靴に履き替えるかどうか。
結論
アタックザックに登山靴を入れるのは無理(笑) ←家で試してこい!!(笑)
なので登りから下りまで、全て沢靴で通しちゃいましたf(^_^;
では改めて出発♪
後ほど写真付きで説明してますけど、『三股の滝』という箇所まではとにかくひたすらに巻き道を織り混ぜながら沢を登り詰めるだけです。
ところどころにピンクテープ(以下ピンテ)とケルンがありますが、基本的には右岸でも左岸でも歩きやすい場所を選んで(自分で探して)歩く。
正直、正解なルートはないと思います。
なぜなら雪解け後は流木、増水により、登山道が変化しているから。
今年の写真も来年もしくは1ヶ月後にあるかどうかも定かではありません。
先立って申し上げた様に水量は少なめ。
渡渉点を選べば濡らすのはくるぶしよりも上くらい。
拓けてるけど、山の上はガスの中。
本来ならこれだけ拓けていればもうカールと山頂は見えます。
名もない自然の滝♪
全体的にこの様に荒れてます。
整備する人なんていないからね………
最初の雪渓
5:44 着
前を歩いてる3人の方々は札幌から来ていて、何度かカムエクにも登っているそう。
その方々が言うには今年は例年にない残雪具合だそう。
普段なら8月半ばの今時期ならば雪は溶けているそうです。
昨日登られた方にご教授いただいたのですが………
(↓以下、教えていただいたルート)
最初の雪渓、右と左で大きく穴が空いてます。
左に本来のルートがあるのですが、左の穴は危なくて行けなそうです(自分では確かめてない)。
ですので右の穴を抜けた先で雪渓の上に登る必要があるとのこと。
今回はたまたま先行者の3人パーティーさんと同じタイミングになったので、3人パーティーさんに先に行ってもらい、後から付いて行っちゃいました(笑)
雪渓を潜り抜けたあとに右岸へ渡り、岩によじ登ってから更に雪渓の上へよじ登る
雪渓の上に出たら右の土の斜面に沿ってUターンをする。
すると夏道(踏みあと)が現れるのでそこで元のルートに戻れます。
次の雪渓は左岸に巻き道あり
さてこのコースの一番の難関
『三股の雪渓』
6:05 着
(右と真ん中、左と三つの大きな滝が八の沢に流れ込んでいる場所を三股と呼んでいます。このルートの大きな目印です)
三股全景を撮ろうとしたけど、あまりに巨大過ぎて三つ全て撮れませんでしたf(^_^;
写真真ん中の滝が三股中央の滝
例年にない残雪ってのが一番の問題だったのはここ三股の雪渓です。
先ほどの3人パーティーさんが雪渓前で一度休憩して、通るルートを検討中
俺も自分なりに雪の厚い場所、薄い場所などを考察し、ルートを考えてます
写真では右側が途切れてしまってるけど右側の雪渓をよじ登れば、そのまま正面の雪渓中心部を通り巻き道までたどり着けそう。
ですが3人パーティーさんの出した結論は逆の右岸から雪渓に登り、ルートへ合流する、というもの。
俺と真逆だったのですが自分の判断に自信が持てなくて、コバンザメの如くあとを付いて行ってしまったけど………
予想以上に厳しい(・・;)
少し下流を見れば恐ろしい程に雪渓が崩れてます………
なんとか川原に降り、
渡渉を繰り返して雪渓を潜り、滝下から岩を登って、ルートに復帰します。
←夏道ルートは三股、真ん中の滝の左岸(向かって右側)に巻き道があります。
ここまで来れば雪渓は終わりで少し安心(´ー`)σ
ただここから激登りが始まりますよー
(; ̄ー ̄A
日高山脈の山の特徴としては、長い長い沢を積めていって尾根入口までたどり着いたら、そっから急峻な尾根を登り山頂へ至る。
そう、それが日高ですから、急登を楽しむくらいのつもりで登りましょう♪
ですがここから先、カールへ出るまではカムエク名物(?)、迷い箇所の連続
昨日登られた方はやはり実際に迷ったり、何度か引き返したりした、と話されていました………
ここで一つアドバイス!
カムエクでは
『迷ったら左へ進め!!』
これが鉄則です。
去年教えてもらった言葉なんですけど、まさしくそうでした(*^-^*)
この分岐↑もそう。
滑りやすい斜面にはロープを張ってくれています(´ー`)σ
ちなみにここでバランスを崩したら滝坪までまっ逆さまっすよ(;´д`)
Y字
6:45 通過
ここが有名(?)な迷いポイントY字か~
ここも左に行くのが正解………
でも右に間違える人がいるのは逆になんでだろー?って思う( ̄▽ ̄;)
しっかりピンテも付いてるし、間違えようがないんだけどねf(^_^;
ピンテは付いたばかりかもしれないし、とりあえず俺は間違えずに左へ登ります。
(Y字の一番の目安としては分岐点真ん中の木の根に注目してください。この木の根はけっこう分かりやすいです)
S字
6:57 通過
ここも有名(?)な迷いポイント
沢の形かなにかが上空から見るとSの形に見えるんだとか………
なんの変哲もない登山道に見えますが左に下っている踏みあとがあり、下りの際にそちらへ下りてしまう人がかなりいるそうです。
以前見かけたレコではピンテが道を塞ぐ様に張られている、と書いてありましたが、今日はこの↓写真の様に両側の木にピンテがぶら下がっていて、間違えてもおかしくないかも(;´д`)
なぜ間違えるのか。
下りの角度で登山道を見ると、正規のルートはここから一旦岩を登るんですよ。
目の前にピンテはありますが、下りではやはり心理的に下を見ながら下ります。
そこで目の前のピンテに気づかずに、急峻な踏みあとを下りてしまう、ということです。
ここは下りの際は気を付けましょう。
個人的にY字よりもよほど間違えやすい印象です………
展望も拓けてきてる
右に巻き道あります。
ロープはあくまで補助的に。
体重を預けるのは危険です。
もうかなり沢の水も細くなってきました。
こうなればあと少しなんだが、とにかく急登(笑)
たまには後ろを振り返って一息入れましょ♪
八の沢の水源(^ー^)
7:35 着
これは湧き水なので飲んでも平気♪
ここまで来ればカールは直ぐですけど、風が冷たく、身体がめちゃめちゃ冷えます。
薄手のダウンジャケットを忘れて来てしまったのが不覚 orz…
そしてついに………
八の沢カールへたどり着きました
7:53 通過
ブログ①でも触れましたが、昭和45年ここ八の沢カールにてテントを張った福岡大学ワンダーフォーゲル部の5人パーティーがヒグマに遭遇。
ヒグマにザックを荒らされ、それを取り戻してしまったことにより執拗にヒグマに追われ、結果的に3人の大学生がヒグマの犠牲になったという痛ましい事故。
当時、大学生の遺体を麓まで下ろせずにこの岩の上で荼毘にふした………要は火葬した、ということが正に起きた場所なのだと思うと神妙な気持ちになります。
そして奇しくもお盆時期なので、このレリーフの前で合掌させていただきました………
安らかにお休みください………
カールにはヒグマは一頭は必ずいる、とガイドさんは仰ってたけど、ここで泊まれたら良い(^ー^)
テント場は4張りまでOKだったかな?
誰か他にもテントを張ってくれる人がいればカールの中で泊まってみたいけど………
ソロではちょっとっていうかかなり怖いねぇ(・・;)
まったくもって周りの景色は見れないけど(笑)、山頂まであと少し
カール入り口にあるテント場からは左方向へ、国境稜線と呼ばれる稜線を目指します
(つづく)
夕べは早めに寝たので睡眠は十分♪
3時過ぎに起床です。
朝メシはただのフリーズドライで大したこと無いから写真無し(笑)
あ、夕飯の時に書き忘れたけどカムエクのみならず日高山脈もしくは北海道全体として、あまり匂いの強い食事は推奨されていません。
というのも匂いにより、ヒグマを誘引してしまう可能性があるからです。
なのでカレーとかは止めた方が良いでしょうねf(^_^;
この日テント組で山頂を目指すのは4パーティーで9人(ガイドさん込みの4人パーティー+3人パーティー+単独行2人)
八の沢出合い
4:35 発
始めて来る人が絶対悩むのは靴の問題。
実際に歩いた感想を言うと、カールまでは沢靴は履いた方が良いと思います。
問題はカールで登山靴に履き替えるかどうか。
結論
アタックザックに登山靴を入れるのは無理(笑) ←家で試してこい!!(笑)
なので登りから下りまで、全て沢靴で通しちゃいましたf(^_^;
では改めて出発♪
後ほど写真付きで説明してますけど、『三股の滝』という箇所まではとにかくひたすらに巻き道を織り混ぜながら沢を登り詰めるだけです。
ところどころにピンクテープ(以下ピンテ)とケルンがありますが、基本的には右岸でも左岸でも歩きやすい場所を選んで(自分で探して)歩く。
正直、正解なルートはないと思います。
なぜなら雪解け後は流木、増水により、登山道が変化しているから。
今年の写真も来年もしくは1ヶ月後にあるかどうかも定かではありません。
先立って申し上げた様に水量は少なめ。
渡渉点を選べば濡らすのはくるぶしよりも上くらい。
拓けてるけど、山の上はガスの中。
本来ならこれだけ拓けていればもうカールと山頂は見えます。
名もない自然の滝♪
全体的にこの様に荒れてます。
整備する人なんていないからね………
最初の雪渓
5:44 着
前を歩いてる3人の方々は札幌から来ていて、何度かカムエクにも登っているそう。
その方々が言うには今年は例年にない残雪具合だそう。
普段なら8月半ばの今時期ならば雪は溶けているそうです。
昨日登られた方にご教授いただいたのですが………
(↓以下、教えていただいたルート)
最初の雪渓、右と左で大きく穴が空いてます。
左に本来のルートがあるのですが、左の穴は危なくて行けなそうです(自分では確かめてない)。
ですので右の穴を抜けた先で雪渓の上に登る必要があるとのこと。
今回はたまたま先行者の3人パーティーさんと同じタイミングになったので、3人パーティーさんに先に行ってもらい、後から付いて行っちゃいました(笑)
雪渓を潜り抜けたあとに右岸へ渡り、岩によじ登ってから更に雪渓の上へよじ登る
雪渓の上に出たら右の土の斜面に沿ってUターンをする。
すると夏道(踏みあと)が現れるのでそこで元のルートに戻れます。
次の雪渓は左岸に巻き道あり
さてこのコースの一番の難関
『三股の雪渓』
6:05 着
(右と真ん中、左と三つの大きな滝が八の沢に流れ込んでいる場所を三股と呼んでいます。このルートの大きな目印です)
三股全景を撮ろうとしたけど、あまりに巨大過ぎて三つ全て撮れませんでしたf(^_^;
写真真ん中の滝が三股中央の滝
例年にない残雪ってのが一番の問題だったのはここ三股の雪渓です。
先ほどの3人パーティーさんが雪渓前で一度休憩して、通るルートを検討中
俺も自分なりに雪の厚い場所、薄い場所などを考察し、ルートを考えてます
写真では右側が途切れてしまってるけど右側の雪渓をよじ登れば、そのまま正面の雪渓中心部を通り巻き道までたどり着けそう。
ですが3人パーティーさんの出した結論は逆の右岸から雪渓に登り、ルートへ合流する、というもの。
俺と真逆だったのですが自分の判断に自信が持てなくて、コバンザメの如くあとを付いて行ってしまったけど………
予想以上に厳しい(・・;)
少し下流を見れば恐ろしい程に雪渓が崩れてます………
なんとか川原に降り、
渡渉を繰り返して雪渓を潜り、滝下から岩を登って、ルートに復帰します。
←夏道ルートは三股、真ん中の滝の左岸(向かって右側)に巻き道があります。
ここまで来れば雪渓は終わりで少し安心(´ー`)σ
ただここから激登りが始まりますよー
(; ̄ー ̄A
日高山脈の山の特徴としては、長い長い沢を積めていって尾根入口までたどり着いたら、そっから急峻な尾根を登り山頂へ至る。
そう、それが日高ですから、急登を楽しむくらいのつもりで登りましょう♪
ですがここから先、カールへ出るまではカムエク名物(?)、迷い箇所の連続
昨日登られた方はやはり実際に迷ったり、何度か引き返したりした、と話されていました………
ここで一つアドバイス!
カムエクでは
『迷ったら左へ進め!!』
これが鉄則です。
去年教えてもらった言葉なんですけど、まさしくそうでした(*^-^*)
この分岐↑もそう。
滑りやすい斜面にはロープを張ってくれています(´ー`)σ
ちなみにここでバランスを崩したら滝坪までまっ逆さまっすよ(;´д`)
Y字
6:45 通過
ここが有名(?)な迷いポイントY字か~
ここも左に行くのが正解………
でも右に間違える人がいるのは逆になんでだろー?って思う( ̄▽ ̄;)
しっかりピンテも付いてるし、間違えようがないんだけどねf(^_^;
ピンテは付いたばかりかもしれないし、とりあえず俺は間違えずに左へ登ります。
(Y字の一番の目安としては分岐点真ん中の木の根に注目してください。この木の根はけっこう分かりやすいです)
S字
6:57 通過
ここも有名(?)な迷いポイント
沢の形かなにかが上空から見るとSの形に見えるんだとか………
なんの変哲もない登山道に見えますが左に下っている踏みあとがあり、下りの際にそちらへ下りてしまう人がかなりいるそうです。
以前見かけたレコではピンテが道を塞ぐ様に張られている、と書いてありましたが、今日はこの↓写真の様に両側の木にピンテがぶら下がっていて、間違えてもおかしくないかも(;´д`)
なぜ間違えるのか。
下りの角度で登山道を見ると、正規のルートはここから一旦岩を登るんですよ。
目の前にピンテはありますが、下りではやはり心理的に下を見ながら下ります。
そこで目の前のピンテに気づかずに、急峻な踏みあとを下りてしまう、ということです。
ここは下りの際は気を付けましょう。
個人的にY字よりもよほど間違えやすい印象です………
展望も拓けてきてる
右に巻き道あります。
ロープはあくまで補助的に。
体重を預けるのは危険です。
もうかなり沢の水も細くなってきました。
こうなればあと少しなんだが、とにかく急登(笑)
たまには後ろを振り返って一息入れましょ♪
八の沢の水源(^ー^)
7:35 着
これは湧き水なので飲んでも平気♪
ここまで来ればカールは直ぐですけど、風が冷たく、身体がめちゃめちゃ冷えます。
薄手のダウンジャケットを忘れて来てしまったのが不覚 orz…
そしてついに………
八の沢カールへたどり着きました
7:53 通過
ブログ①でも触れましたが、昭和45年ここ八の沢カールにてテントを張った福岡大学ワンダーフォーゲル部の5人パーティーがヒグマに遭遇。
ヒグマにザックを荒らされ、それを取り戻してしまったことにより執拗にヒグマに追われ、結果的に3人の大学生がヒグマの犠牲になったという痛ましい事故。
当時、大学生の遺体を麓まで下ろせずにこの岩の上で荼毘にふした………要は火葬した、ということが正に起きた場所なのだと思うと神妙な気持ちになります。
そして奇しくもお盆時期なので、このレリーフの前で合掌させていただきました………
安らかにお休みください………
カールにはヒグマは一頭は必ずいる、とガイドさんは仰ってたけど、ここで泊まれたら良い(^ー^)
テント場は4張りまでOKだったかな?
誰か他にもテントを張ってくれる人がいればカールの中で泊まってみたいけど………
ソロではちょっとっていうかかなり怖いねぇ(・・;)
まったくもって周りの景色は見れないけど(笑)、山頂まであと少し
カール入り口にあるテント場からは左方向へ、国境稜線と呼ばれる稜線を目指します
(つづく)
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