おやじのパイプ

壁に飾ったシベリア抑留中に作ったと自慢していた亡父のパイプを眺めながら写真と木版画の海を漂っている。

昨夜の読書「杉浦日向子」「日高敏隆」

2018-12-04 09:52:32 | 読書
久しぶりに杉浦日向子さんに会いたくて図書館から借りてきましたが、ちょっと期待したものとは違っておりました。
蕎麦好きで独特のそばの嗜み方を講釈する人、若いのに年寄り的な生活をして人生を楽しんでいる人。
そんな杉浦日向子さんが好きだった。
なのにこの本はちょっと違っておりました。
私の好きな日向子さんを探しましょう。

2冊目は、今夢中の日高先生です。
この本でイリュージョンについて詳しく書いてありましたので、先生のいうイリュージョンの意味がやっと理解できました。
動物はそれぞれ自分の生活に必要な能力を持った世界で生きているそうです。
モンシロチョウは紫外線のメガネをかけてそれで世界を見ている(その世界で生きている)
鶏はひよこの声が聞こえるからひよこと認識している。
耳の機能を聞こえないようにするとひよこを殺す。
ハリネズミは視力が弱い(ほとんど見えない)嗅覚と耳は良いので、ミミズが落ち葉の上を這う音でミミズを見つけて捕まえる。
匂いだけではミミズがいることはわかっても、捕まえることはできない。
など、それぞれの動物はそれぞれのイリュージョンの世界に生きている。
動物のイリュージョンは変わらないのに、人間では世代、時代によってイリュージョンが変わる。
地動説-光は粒子-光は波-光は粒子であって波でもあるなど、イリュージョンをどんどん発見して楽しんでいる。
など、相変わらず面白い日高ワールドを展開している本です。




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