おやじのパイプ

壁に飾ったシベリア抑留中に作ったと自慢していた亡父のパイプを眺めながら写真と木版画の海を漂っている。

今夜の読書は赤穂事件です

2019-04-22 22:52:19 | 読書
最近忠臣蔵に関する本を色々読んでます。
今回読んだ本は考証赤穂事件。

考証と謳っている通り出来るだけ史実を基にした本となっております。
記載の80%近くについてはすでに他の著書・資料から既知しておりますが、
討ち入り後に失踪した寺坂吉右衛門のその後については
その詳細を今回初めて知ることができました。
従来から言われていた通りに瑤泉院や
豊岡にいる大石家族などの関係者への報告という説が正しいようです。
また、
現代では赤穂市は義士のマチ、
忠臣蔵関係のイベントで盛り上がっておりますが
事件当時、浅野藩が取り潰しになって赤穂を退去する際には、
それまでの酷税に苦しんでいた
地元の町民は塩浜の者たちは、
赤飯と餅をついて祝ったということが記録に残っている。
それにひきかえ三州吉良では230年余り経た現在でも
上野介のことを赤馬の殿様と慕っている。
土産物に赤馬の玩具を売っている。
など、この違いには考えさせるものがあります。
次は吉良の言い分という本を読みます。



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