新型インフルエンザ対策

新型インフルエンザとその対策について、多くの人に知ってもらいたい。このサイトの情報により生じた損害には責任を負いません。

豚164頭が新型インフル 国内2例目 人から感染か 庄内

2010年01月21日 | このごろの新型インフルエンザ関連情報
豚164頭が新型インフル 国内2例目 人から感染か 庄内
1月21日6時13分配信 河北新報
山形県は20日、庄内地方の養豚場で飼育されている豚164頭が、新型インフルエンザに感染したと発表した。既にすべての豚が回復し、適切に処理された豚肉を食べれば人へは感染しないという。豚への新型インフルエンザ感染は、昨年10月の大阪府の事例に続き、国内2例目。
詳細は
河北新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100121-00000011-khk-l06


新型インフル感染の29歳女性が死亡/川崎
1月20日23時15分配信 カナロコ
 川崎市は20日、新型インフルエンザへの感染が確認された同市在住の女性(29)が、敗血症のため市内の病院で死亡した、と発表した。女性に基礎疾患はなかった。市内での新型インフル患者の死亡例は6例目で、全国では感染の疑いを含めて170例目。
詳細は
カナロコ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100120-00000049-kana-l14


新型インフルエンザがブタに感染しました。A型インフルエンザは人獣共通に感染するインフルエンザですからそんなに珍しいことではありません。日本国内でブタへの感染は問題ありませんが、中国やインドやインドネシアなどで鳥インフルエンザH5N1がブタに感染し同時に新型インフルエンザH1N1にも感染することが心配ですね。
 
29歳の女性が感染し死亡。インフルエンザの迅速診断では陰性だったという。これが曲者でこれに頼りすぎると処置が遅れてしまい場合によっては命取りになってしまうようです。
もう少し新型インフルエンザの感染を疑い適切な処置をとっていれば救命できたのではないかと思います。このところの新型インフルエンザに対する警戒心の薄れが、こういったケースを増やしているのではないかと懸念します。


サスペンス「真由子」その2 (昨日のつづきです)

 明るい電灯の下に、ネグリジェ姿の真由子が仰向けにねている。どうも変だ。
 私は彼女を抱き起こし、まゆこ、まゆこと呼びながら強く揺すぶった。
 全く反応がなく、両腕もだらりと垂れたままである。顔色も蒼ざめていて、体のぬくもりはあるが、生きているとは思えない。
 私はがたがた震えだし、彼女を投げ出すようにふとんにねかせた。枕が外れ、顔が少し仰向けになると、首のまわりに、絞められた痕がみえる。
 絞殺されている!
 と感じた次の瞬間、私は反射的に南側の窓に駆け寄っていた。犯人はそこから侵入したに違いない。私は窓を開けてみようとして、それに鍵がかかっていりことに驚いた。
 よく見ると、カーテンも引いてあったようで、私が動かした分だけ片寄っている。
 これはおかしい。私はこの窓の鍵を掛け忘れた筈なんだが・・と思ったが、警察が来るまでこのままにしておこうと、開けるのを止めた。しばらく呆然としていた。
 私は考えこみながら階段を降り、警察に電話を入れた。
 警察は、場所を訊いてから言った。
「あなたは誰ですか? 同じ成瀬さん? 直ぐに行きますから、現場をつつかずに、必ずそこにいてください。」
 私はトイレや浴場などの窓が開いていないか見て回った。どこも締まっていて鍵も掛かっている。これじゃ入り口も出口もふさがっていたことになる。サイレンの音が響き、警察の車がやって来た。
 数人の刑事が入って来た。
 私は彼らを二階の部屋に案内した。マッチの小箱が一個みつかったらしい。捜査の主任らしい刑事が「窓はしまっている」と言い書記に記入させた。
「一寸、下の部屋まで来てください。」
 さっきの主任刑事らしいのが私に言い、階段を降りて行く。私は彼の後について降り、応接間のドアを開け、灯りをつけた。クーラーも入れた。そこには四点セットのソファなどがある。
「どういうご関係でした?」
 彼が訊いた。
「幼い時から一緒に育った従妹です。三年前に主人を亡くしてから、彼女の仕事を手伝っていました。」
「どんな仕事ですか?」
「スーパーマーケットを三つ経営していました。私も三つ経営しています。」
「ほう、大変な実業家ですな、商売は旨くいっていますか?」
「まあまあというところです。」
「仕事以上の関係、つまり、男女関係はありましたか?」
「一年半程前からありました。あいつの方が積極的なくらいでした。」
「今晩はどうです?」
「ありました。」
「何時頃ここへ来ましたか?」
「六時半ころです。娘の那美に七夕を祭ってやろうと思いまして・・」
「それからやったことをくわしく話してください。」
「そうですね、七時ころまで、竹のさきに短冊などを吊るして・・というのが故郷の岡山でそういうことをして育ったものですから・・
 七時から八時ころまで、夕食を三人で食べたり、しゃべったりしました。
 八時頃に那美をねかせました。それから真由子と二階に上がり、ふとんを敷きました。」
「それから・・」
 私はいったん帰りかけて、後戻りした事情や、玄関の扉に鍵が掛かっていたことなどを申し述べた。
「あなたが出てから帰ってくるまで何分位だったと思いますか?」
「およそ12、3分だと思います。電話ボックスで時計を見たとき9時20分でした。」
「今のところ、開いているのは玄関しかない。それも締まっていたとしたら、どこから入れるでしょうな?」
「私も先ほどからそのことを考えているんです。全くの密室の中で殺されたとなると、私に疑いがかかります。しかし私は絶対にやっていません。私からすれば、誰かが私が疑われるように仕組んだと思えるんです。もし私が引き返さなかったら、発見者は他の者になっていて、今晩一緒にいた私が疑われる筈ですから・・」
「発見者があなたであっても、他のものが入る場所が無いとなると、事情は同じです。今晩この家を徹底的に調べさせてもらい、遺体は司法解剖にまわします。これは遺族の同意が無くてもやらせてもらいます。家族や親戚にはあなたから知らせてください。
 明日十時に東署へ出頭してください。その時、もっといろいろなことをお訊ねします。旅行などの予定があっても、ここしばらく中止して、家か店にいてください。」
 そう言って自分の名刺を出し、私の名刺も要求した。
  (つづく)

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