新型インフルエンザ対策

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新型インフルエンザ:県内、警報を解除 /佐賀

2010年01月22日 | このごろの新型インフルエンザ関連情報
新型インフルエンザ:県内、警報を解除 /佐賀
1月22日16時0分配信 毎日新聞

 県は20日、新型インフルエンザの流行が警報解除レベルになったと発表した。県内39医療機関の定点調査で、17日までの1週間では1カ所当たりの平均が基準の10人を切る7・77人となったため。
 ただし、前週より増加している地区もあり、油断しないよう呼び掛けている。
出所は
毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100122-00000214-mailo-l41

このまま感染がおさまってくれるならいいのですが・・・。
安心しきっていると感染してしんどいめにあうかもしれませんから注意がいります。
このところ死亡者も出ていますからね。



サスペンス「真由子」その3


私は話のあいだ中 震えていた。何もかも夢の中の出来事のようで、ほんとうに真由子が死んだとは思えなかった。
 私は帰る前にもう一度別れを言おうと二階へ上がった。捜査員の陰からそーっと真由子の顔を覗き見た。それ程苦痛の表情は無かったが、もう顔色は白蝋のようだった。やはり真由子は死んだという実感が押し寄せ、私は叫びたくなって階段を駆け下りた。
 娘の那美をどうしたものかと迷った。庭では番犬のジャックが吠え続けている。あの犬は庭に放ち飼いしてあるので。私が繋ぐべきだろう。それより叔父叔母にどう話したものか? 叔父はショックで死にはしないだろうか?
 そんなことを考えていると、とても家に帰って眠れる状況ではないと思い出した。
 私は家内を電話に呼び出し、真由子が絞殺されていて、彼女の家に来ている。今夜は帰れない、と言った。電話の向こうで家内の驚く声が聞こえ、
「絞殺って? それはたしかなんですか?」
 と訊いた。私は家内に言った。
「絶対まちがいない。俺が見つけたんだ。家の中は警察の人でいっぱいだ。まずお父さんお母さんに知らせて。叔父さんたちにどう知らせるか研究してくれ。」
 その後のことはもう書きたくない。それより、それより私と真由子とのことについてもう少し説明しておこうと思う。

 私と真由子は幼いころを岡山市の郊外で過ごした。私の父と彼女の父とは兄弟で、二人は共同で金属工業の会社を経営していた。私たちの家は隣合わせで、どちらも一人子だったので、夕食など交代で一緒にとった。
 真由子は私をいつも兄ちゃんと呼んでいた。私より四つ年下だったが、とてもおてんばでいつもみんなを笑わせていた。ある年の秋、父たちの経営不振で倒産した。
 私たちはまるで夜逃げ同然で千葉へ移った。そこに遠い親戚がいたからだそうである。
 そこで私たちは一軒の家に住んだ、家計費を節約して、再起に備えるためだったのだ。真由子と私はこうして一軒の家に住むことになった。
 私が高校二年で17歳の時、真由子は中学1年で13歳だった。私たちはそのころになると、兄妹ではなく従兄妹であることをよく知っていた。私はまじめ一方な少年だったが、真由子はますますおてんば的になり、目鼻立ちがきりっとしているだけに、人目を惹く娘になっていた。
 彼女は私の見ている前で平気でストッキングをはいたりすることもあって、私の青い心に小さな衝撃を与え続けていた。日曜日など、彼女に方から私を誘って、サイクリングなどに出かけた。道を一緒に歩く時など、彼女は平気で私の腕にすがりついていた。
 ある日、私たちは公園のほとりに立っていた。そのころ、真由子は私を公兄ちゃんと呼んでいた。私の本名は成瀬公彦である。
「公兄ちゃん、私たち、兄弟でなくてよかったわね、結婚したけりゃできるんだもの・・」
私は黙っていた。私もソンことは考えたことがある。しかし私たちが近づくと何かよくないことが起こるような気がしていた。それは学校で教わったメンデルの法則であり、遺伝病の発現のことであったかもしれない。それとも、後に起こったような事件を予感していたのかも知れない。
 私たちの成長と同じように、父たちの店も次第に成長していた。はじめは試験的に開いた食品マーケットが、仕入先がよく客足をひいた。
 叔父はなかなかのやり手で、直接生産者を歩きまわり、よい品を安く仕入れた。少しおとなし過ぎる私の父は売り手の方を引き受けて、うまくかみ合った。
 そのうち千葉市の郊外に四階建てのスーパーマーケットを建てるまでになっていた。いくつかの支店を持つようになり、それにつれて、父たちは商売人から企業家に変貌し、私たちはその二代目として育成された。そういうことから、結婚したいという少年少女の夢は、淡い初恋のようにかき消され、父たちは私たちの配偶者に有力者の子弟を薦めて来るようになっていた。
   (つづく)


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