なるほドリ：阪大微研と阪大の関係は？ ／大阪
2月15日13時1分配信 毎日新聞
◇関係あるけど別組織 多くの国産ワクチン１号を開発
なるほドリ 新型インフルエンザのワクチンを作っている国内４メーカーの一つに「阪大微研」というところがあるそうだけど、大阪大と関係あるの。
詳細は
毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100215-00000133-mailo-l27
阪大微研というのはかなり長い歴史を持っているのですね。もっと新しいものかと思っていました。
ミステリー幻の暗殺者（その８）
恵美の方をみると、私と同じように平泳ぎしながらこちらを見ている。二人ともこれじゃ危ないと思う。
恵美がやっと近づいてきた。
「どう？もっと大きく腕をかいて泳ぎなさい。こういうように！」
彼女は立派なクロールを見せた。「なーんだ。あいつ泳げるんだ。俺の泳ぎっぷりを観察していやがった。」と思った。私は相変わらず、平泳ぎでもたもたしていた。
「何してんのよ？私につかまって！」
恵美が叫んだ。降参だと思いながら、私は彼女の腰に腕をまわした。彼女はみごとなクロールで岸に向かって泳ぎはじめた。重い船を引っ張って行くタグボートのようにゆっくり進んで行く。
岸までは２０～３０分もかかった。
やっと泳ぎ着いた二人は、しばらく動けなかった。５～６分もそのまま転がっていた。急に寒くなってきて、体中ががたがたふるえはじめた。
誰が私たちを見つけたらしく、５～６人の男女が集まってきた。私は「舟が沈んでここまでやっと泳ぎ着いた。」と彼らに言った。「救急車を呼ぼう。」と言う声が聞こえた。
「警察はいいのよ、病院まで運んで！」
恵美が叫んだ。
誰が私を呼んでいる。
「光也、光也、」
ふっと眼を開けると、母と姉とが傍らに立っている。私はベットの上にねていて、右腕に点滴の注射のが刺さっている。ここへ運ばれてから眠り込んだようだ。
「大丈夫かい？気分はどう？」
二人がこもごもたずねた。
「一寸疲れた。それにとても寒かった。ずぶぬれになると、あんあに寒いとは想わなかった。」
「それでもあの娘さんがいたんで助かったらしいよ。お前一人だったら溺れていたかも知れない。」
そう言われるのはつらかったが、事実のように思われた。
「誰が家に家へ連絡したの？」
「あの娘さんだよ、今はもう起き上がって、何処かに出かけている。」
「着替えでも取りに帰ったんだろう。」
「２～３日帰りが遅くなりますと言ってきた。わけを訊いたら、舟が沈んで溺れかけ、今病院にいますと言った。びっくりして、二人で駆けつけたんだよ。」
「そうだな、帰りが遅くなりますとは言うべきだったな、だが命の方は大丈夫だったんだ。」
「今だからそんなことを言ってる。そうかんたんに助かったらしくないわ、あの娘さんに感謝しなさい。」
姉が私のほっぺたを叩いて言った。
「この元気なら、わしら引き下がって、あの娘さんに任せるとしようよ、」
母もそう言い、ちょうど帰ってきた恵美に「何分よろしくお願いします。」と頭をかがめた。
恵美は着替えをして来ている。彼女は母達に言った。
「よくなられ次第、お帰しします。１～２日休まれたらよくなると思います。」
姉は帰りかけて言った。
「ああ忘れてた。これお金。２０万入ってるから、ゆっくりしてお帰り！」
私は「どうもすんまへんな、」と言いながら、その金の入った封筒を頂いた。やっぱりこんな時は金がいることを彼女らは承知していた。ありがたいことだと思った。
「自動車を取って来て、ここの駐車場に置かせてもらった。これはあなたの着替え、服は外に干してあるわ、」
今日は恵美は人が変わったように明るい、父親に会いに行く途中も、舟に乗ってからも、ほとんどしゃべらなかった彼女が今日は軽口を叩く。
「ご病人様如何？いいご家族だわね！」
事故は昨日２時か３時頃だったようだ。今は一夜明けて、もうお昼らしい。
午後になったら、院長に会って退院を頼んでみようと思った。
「どうだい？今日中に退院させてもらって、宿に移らんかね？金も来たことだし・・」
私は金の入った封筒を左手の指先にぶら下げて恵美に言った。
（つづき）
・・・・・・・・・
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・・・◎日本医師会が備蓄しているマスク
・・・◎㈱マイファーム
このブログは参考になります・・・◎真庭市（a citizen）
2月15日13時1分配信 毎日新聞
◇関係あるけど別組織 多くの国産ワクチン１号を開発
なるほドリ 新型インフルエンザのワクチンを作っている国内４メーカーの一つに「阪大微研」というところがあるそうだけど、大阪大と関係あるの。
詳細は
毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100215-00000133-mailo-l27
阪大微研というのはかなり長い歴史を持っているのですね。もっと新しいものかと思っていました。
ミステリー幻の暗殺者（その８）
恵美の方をみると、私と同じように平泳ぎしながらこちらを見ている。二人ともこれじゃ危ないと思う。
恵美がやっと近づいてきた。
「どう？もっと大きく腕をかいて泳ぎなさい。こういうように！」
彼女は立派なクロールを見せた。「なーんだ。あいつ泳げるんだ。俺の泳ぎっぷりを観察していやがった。」と思った。私は相変わらず、平泳ぎでもたもたしていた。
「何してんのよ？私につかまって！」
恵美が叫んだ。降参だと思いながら、私は彼女の腰に腕をまわした。彼女はみごとなクロールで岸に向かって泳ぎはじめた。重い船を引っ張って行くタグボートのようにゆっくり進んで行く。
岸までは２０～３０分もかかった。
やっと泳ぎ着いた二人は、しばらく動けなかった。５～６分もそのまま転がっていた。急に寒くなってきて、体中ががたがたふるえはじめた。
誰が私たちを見つけたらしく、５～６人の男女が集まってきた。私は「舟が沈んでここまでやっと泳ぎ着いた。」と彼らに言った。「救急車を呼ぼう。」と言う声が聞こえた。
「警察はいいのよ、病院まで運んで！」
恵美が叫んだ。
誰が私を呼んでいる。
「光也、光也、」
ふっと眼を開けると、母と姉とが傍らに立っている。私はベットの上にねていて、右腕に点滴の注射のが刺さっている。ここへ運ばれてから眠り込んだようだ。
「大丈夫かい？気分はどう？」
二人がこもごもたずねた。
「一寸疲れた。それにとても寒かった。ずぶぬれになると、あんあに寒いとは想わなかった。」
「それでもあの娘さんがいたんで助かったらしいよ。お前一人だったら溺れていたかも知れない。」
そう言われるのはつらかったが、事実のように思われた。
「誰が家に家へ連絡したの？」
「あの娘さんだよ、今はもう起き上がって、何処かに出かけている。」
「着替えでも取りに帰ったんだろう。」
「２～３日帰りが遅くなりますと言ってきた。わけを訊いたら、舟が沈んで溺れかけ、今病院にいますと言った。びっくりして、二人で駆けつけたんだよ。」
「そうだな、帰りが遅くなりますとは言うべきだったな、だが命の方は大丈夫だったんだ。」
「今だからそんなことを言ってる。そうかんたんに助かったらしくないわ、あの娘さんに感謝しなさい。」
姉が私のほっぺたを叩いて言った。
「この元気なら、わしら引き下がって、あの娘さんに任せるとしようよ、」
母もそう言い、ちょうど帰ってきた恵美に「何分よろしくお願いします。」と頭をかがめた。
恵美は着替えをして来ている。彼女は母達に言った。
「よくなられ次第、お帰しします。１～２日休まれたらよくなると思います。」
姉は帰りかけて言った。
「ああ忘れてた。これお金。２０万入ってるから、ゆっくりしてお帰り！」
私は「どうもすんまへんな、」と言いながら、その金の入った封筒を頂いた。やっぱりこんな時は金がいることを彼女らは承知していた。ありがたいことだと思った。
「自動車を取って来て、ここの駐車場に置かせてもらった。これはあなたの着替え、服は外に干してあるわ、」
今日は恵美は人が変わったように明るい、父親に会いに行く途中も、舟に乗ってからも、ほとんどしゃべらなかった彼女が今日は軽口を叩く。
「ご病人様如何？いいご家族だわね！」
事故は昨日２時か３時頃だったようだ。今は一夜明けて、もうお昼らしい。
午後になったら、院長に会って退院を頼んでみようと思った。
「どうだい？今日中に退院させてもらって、宿に移らんかね？金も来たことだし・・」
私は金の入った封筒を左手の指先にぶら下げて恵美に言った。
（つづき）
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