元上場証券会社店長のブログ

元上場証券会社の店長(東京日本橋支店・大阪北浜支店)現在現役株式為替ディーラーのブログです。日本FP協会AFP

松浦氏のブログより抜粋

2007-11-04 15:44:24 | Weblog
これではサブプライムの問題が解決されたとする中央銀行の見識が問われる。全世界の金融機関から、巨大な、天文学的な損が次々に飛び出てくるに違いない。
さて、カナダの投資銀行が、米国シティの投資判断を売りにしたことで、1日で7%も下落した。
そういえば、中国の国営銀行達は、AAAサブプライム担保債を何兆円か持っているとアナウンスしていた。そのAAA債も10ポイントも下げている。一兆円持っているなら、1000億円の損となる。サブプライムはBBBからAAAの格付けを持つ担保債まで問題が拡大し、その下落が米国株の下落と連動していることに注目したい。
米国が金利を下げるたびに、株は暴落していくことになる。怖い現実が、いよいよスタートした。
☆☆
 [ニューヨーク 2日 ロイター] ドイツ銀行のアナリスト、マイク・マヨ氏は2日、米大手銀行や証券会社が、第4・四半期に新たに100億ドル以上の評価損を計上するとの見通しを示した。クレジット状況の悪化でサブプライム(信用度の低い借り手向け)住宅ローンおよび関連証券の価値が、今後も減少するとしている。

 マヨ氏は、評価損の多くはシティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)とメリルリンチ(MER.N: 株価, 企業情報, レポート)が計上すると予想。主にサブプライム住宅ローンや債務担保証券(CDO)へのエクスポージャー関連で、両社の第4・四半期評価損は各40億ドル程度になるとみている。

 メリルの投資評価は「バイ」から「ホールド」に引き下げた。


 同氏はベアー・スターンズ(BSC.N: 株価, 企業情報, レポート)、モルガン・スタンレー(MS.N: 株価, 企業情報, レポート)、バンク・オブ・アメリカ(BAC.N: 株価, 企業情報, レポート)、ワコビア(WB.N: 株価, 企業情報, レポート)にも評価損が出る可能性があるとの見方を示した。

 また融資に対する引当金(1.2%)が1983年以来の低水準になっているとして、銀行は今後バランスシートを改善する必要があると指摘。ただ、資本比率を従来の水準に戻す場合、利益を20%押し下げる可能性があるとしている。