katsuoと輸快な仲間たち

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【第三次台湾遠征】平渓線十分駅の腕木式信号機

2013年09月04日 | 【第三次台湾遠征】
前回に引き続き平渓線に行った時のことを書きます

平渓線は南国である台湾の雰囲気でいっぱいですがどこか昔の日本に似てるような感じもします

実際日本で製造された車両を使ってますし運行システムなども日本統治時代の影響を色濃く残しています

さて、平渓線ではタブレット閉塞を採用しています。宜蘭線との分岐駅かつ平渓線の起点である三貂嶺駅では駅員と乗務員によるタブレット収受を見ることができます

三貂嶺駅の有人窓口から事務所の中をのぞくと赤い機械が2つ置いてあります。そうです。タブレット閉塞機です

事務所の中に入ることはできませんが窓越しに遠くでタブレットを取り出したりする作業を見ることができます。あんまりジロジロ見てると嫌がられるでしょうけど

某動画サイトには事務所内で撮影された作業の様子がUPされています。それはとてもスムーズで鮮やかなものでした

私もそういうのを期待して作業を窓越しに眺めてみたのですが作業が一向に終わりません。かれこれ5分か10分くらいかかってやっと終わりました

鈴を鳴らしても相手駅が応答しなかったり電話がなかなか繋がらないのでなかなか次のステップに進めないようでした。いつもスムーズに操作できてる訳ではないのですね

タブレット閉塞機は十分駅にもあります。こちらは窓越しに眺められるかどうかわかりませんが





十分駅にやって来ました。この駅も菁桐に負けず劣らずというかそれ以上に観光地になっています

民家や商店スレスレを通過する気動車の写真を見たことがある人も多いんじゃないでしょうか?

この駅に来た理由はもちろん観光ではありません。先ほど平渓線ではタブレット閉塞を採用していると書きましたがこの駅ではなんと腕木式信号機が現役なのです

駅構内の菁桐方を見ると早速1本設置されています



これは確か菁桐方の出発信号機です。柱や腕木の色が日本のと違いますが形状はなんら変わりありません。多分ね

腕木式信号機は中国語では臂木式號誌機と書きます。ちなみにこの駅の三貂嶺方の信号機は色灯式のごくごく普通な信号機です

何故か菁桐方だけ腕木式信号機なのです。不思議ですね。駅舎の脇には信号テコも並んでいるのでこちらも見物ですよ

十分駅では全部かどうかはわかりませんが少なくとも一部のポイントは駅舎では操作ができないので駅舎の脇に置いてあるバイクに駅員が乗って構内のポイントを動かします

この時バイクでホームを走るのでそれがまたなんとも言えない感じです。ワイヤーを張り巡らして駅舎で操作したほうが楽だと思うのですが保守点検が面倒だと思ったんでしょうか

記事を書いてて今更知ったのですが十分駅では硬券が発売されているらしいです。今でも本当に売っているかどうかはわかりませんがあるならぜひ買いたいです

さきほどの写真は出発信号機でした。では場内信号機はどこにあるかというと駅から少し菁桐方に歩いたところにあります。距離的には近くなのですが少し回り道をしなければなりません

駅には改札口はないのでどこから出ても良さそうですが一応駅舎のある三貂嶺方に向かって線路沿いの歩道を歩きます

少し歩くと柵が無くなってみんなが線路に立ち入ってるところに出ますから線路を渡って反対側に行きます

ここまでの間には様々なお店があるので食事などに困ることはありません。小さなアイスキャンディーやジュースがおいしかったです

線路を渡ったら川にかかっている吊り橋を目指します。橋の手前で左側に下に降りる坂道があるのでそこを降りて川沿いの道に出たら右に曲がってひたすら進みます



場内信号機の前に到着です。駅舎側を経由するとこのように遠回りですがこっそり裏手から来て線路を渡れば近いと思います。地元の人だけが許されてるような感じですが



素晴らしいですね!脇の看板には「保線係員以外線路を歩いたりするな」とか書いてある訳ですがやっぱり入る人はいますし少しぐらいなら咎められない雰囲気です。でも自己責任でどうぞ





ガシャン!という大きな音を立てて腕木が動く様を間近で眺められます。ヒヤッホォォォウ!最高だぜぇぇぇぇ!!

というわけで動画も撮ってきました。というよりこっちがメインです。よろしければどうぞ



十分駅の近くの露天で買いました。冷えてるうちは珍しい味というのもあいまっておいしかったですがぬるくなると独特な感覚がします。私はあんまり好きじゃありません

【台湾鉄路管理局】平渓線 十分車站 臂木式號誌機 十分駅 腕木式信号機



【台湾鉄路管理局】平渓線十分駅 腕木式信号機



【撮影日】2013.6.29
【路線名】台湾鉄路管理局平渓線
【場所】十分駅菁桐方場内信号機付近
【撮影機材】ソニー製HDR-PJ790V

後半後ろのほうで何やら風船みたいなのがプカプカしていますがこれは十分駅の周りで大きな紙風船に願い事を書いたりして熱気球の要領で飛ばしているものです

菁桐でもやっているのを見かけました。すぐに墜落する不吉な風船もあればどこまでも飛んで行く願い事が成就しそうな風船もあります

聞いた話では山に落ちた風船から火が木に燃え移って山火事になったりしたこともあるそうで。大規模な山火事にならないかちょっと不安になります

最後の停止現示に戻るところでは列車が通過してから数秒も経ってないのに停止現示に戻っています

この動画を撮影している時に近くに住んでいる子供たちが集まってきて私のビデオカメラと三脚を珍しそうに眺めて触ったりして遊んでいました

帰り際にその子たちが誰かの家に集まってテレビを見ていたので手を振ったら家の前まで出て来て手を振り返してくれました。子供は純粋でかわいいですね。うらやましいです

次回は猫の村として有名な侯硐に台北在住の知り合いの方と一緒に行った時の話を書きます

それではさよなら~

「・w・「きしゃー


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