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信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

年を経るということ

2016年08月21日 15時13分59秒 | Weblog
今NHKの朝ドラのとと姉ちゃんは、長らく愛読している暮らしの手帖がこの世に生まれた
人生ドラマである。

何で何十年も購読しているか、内容の商品紹介や暮らしや考え方のヒントになる記事が好きなのだ。
料理も生活の知恵も諸々ずいぶんと沢山教えてもらうばかりである。

ふと、昨年の夏号を手に取り、最近は時間に追われ隅々まで詳しく読まなくなったなぁと
記事を読み進めた。





聖路加国際病院の細谷亮太先生の記事は大病院の大先生だが、なんだか身近にその人柄を感じる。
年を経ることというタイトルを、体の変化を書いていられるのかと思ったら奥様との結婚生活
を経ての思うことである。
結婚して40年というが、結婚したばかりのころはお互いの考えのズレを生まれの違いや育ちで
当然と思っていた。
40年経ち、やっと海外旅行に行けることになり、インドへ行こうといったら断られ、
スペイン、フランス旅行を提案し奇跡的に話がまとまり10日間の旅行をした。

旅の間、小競り合いはあったものの大げんかをするまでは至らなかった。
40年を経てもずれはまだ明らかに存在しているものの
とがめだてをしなければならないほどではなくなった。
これはお互いが相手のズレに鈍感になってしまったというよりも肝要で
いられるよう成長したのだと思われると書かれている。

なるほど、ズレはずっと感じたままか。
若い時はズレを発見したらそれがどんどん膨らみ、もう一生許せないと別れるまで
ズレばかりを見続ける夫婦もいるな。

穏やかな細谷先生の記事は何だかもうあと残り少なくなった人生だが、するりと胸に響いた。
これも暮らしの手帖の望むところであろう。

暑いけど僅かに初秋

2016年08月21日 14時16分01秒 | Weblog


休日の朝は静かだ。
早起きして庭の作業をしなければ、と朝食前に3時間も働いてしまった。
中央アルプスは空が澄んでいやに色が濃く、雪も解けて夏山であるが僅かに、秋が近づいているのを感じる。
稲穂は今年は早々と頭を低く垂れ、赤とんぼが群生し、夏野菜は枯れ始めてきた。

昨日、5月から休んでいた茅葺き倶楽部のコンサートへ行く。
午前中は高遠のバラ園のボランテイアがありバラの剪定を行うが日差しが強く
作業が終わったときはお風呂に入った後のような様になった。

それだけに午後3時からのお寺の本堂でのギターのコンサートは有り難い。
佐久市に移住した斎藤明子さんのギター演奏は約1時間、スペインの音楽
映画音楽、ブラジルの音楽、クラシックと次々と魅了されため息が出る。



思いもよらず映画、ディア・ハンターよりカヴァテイーナの演奏では最も好きな
何度聞いても飽きない長らく大切にしている楽曲が演奏された。
もうこれだけで大満足だ。

月に1回のコンサートは用事や病気で運悪く不参加が続いたが、音楽の力は大きい。
特に心や体が弱って芯が定まっていない時ほど心に響く。
力強い10弦のギター演奏にテレビで見る海外の旅行番組でしか知らないスペインの国土を想像し
足取り軽く帰宅した。

今朝ベッドから空を見たら雲が秋と夏のものが入り混じり、強い入道雲
と羊雲が重なっている。







忙しくあたふたと何度も病気もしながら過ごした今夏。
自分の中には何が残ったのだろう?